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転生できたので自由に生きたい  作者: 霜月満月
第6章 学生編3
140/289

140話 創造神との会話

私がAランク冒険者になってから数日後。

ヒスイ兄様達の結婚式3日前の晩。

あとは寝るだけの時に私に声を掛ける存在がいた。

それは。


《マリン。聞こえるかの?》


《創造神様?》


《ああ。ちょっと聞いておいてほしいことがあっての。》


《なんでしょうか?》


《最近、ネクロマンサーと名乗っておるやつにからまれたじゃろ?》


《ええ‥‥そりゃあもう‥‥‥気持ち悪い人でした。》


《そ、そうか。そやつが自分の体内に入ったと言った者がおるじゃろ?》


《私が初めて浄化を使った時のことですよね?》


《ああ。マリンが浄化で消し去る直前にやつはネクロマンサーとかいう者の中に入って逃げたんじゃ。》


《やっぱりそうなんですね。》


《ああ。‥‥でな、ネクロマンサーが言っておったじゃろ?マリンが学園を卒業するまでには復活すると。》


《ええ。》


《儂らの方でも真偽を確かめてみたんじゃが‥‥確かに儂らの予想よりも早まっておる様なのじゃ。》


《え!?大丈夫なんですか?》


《ああ。早まってると言ってもすぐにどうこうなる訳ではない。ただ、マリンの修行は早めようと思う。なるべく早めに修行しておいた方が良さそうじゃからな。》


《いつになるんですか?》


《マリンは学園を休みたくないよな?》


《ええ。できれば。》


《なら、数日間連休になる時とかあるか?》


《はい。地球と同じく冬休みと春休みもありますので、どちらかなら大丈夫ですが、数日で修行は終わるのですか?》


《ああ。そこは心配せんでも大丈夫じゃ。‥‥ではなるべく早く強くなっておいてもらいたいからの。‥‥冬休みに行ってもらうが、いいかの?》


《はい。分かりました。》


《では、直前にまた知らせるのでな。》


《はい。‥‥あの、創造神様。お聞きしたいことがあるのですが。》


《なんじゃ?》


《帝国で私が浄化して、創造神様が話を聞いてくれと仰った方は転生者で私のことも伝えたと仰いましたよね?》


《ああ。》


《では、転生者‥‥こっちではレウス、前世は白石雪夜という名前でどちらも私にとってはおじさんだということもご存知でしたよね?》


《‥‥ああ。》


《事前に知っていたとしても、あの場には皇帝陛下達がいたので昔話は出来なかったと思います。なのでそこはいいです。ただ、雪奈姉と柚蘭は‥‥雪夜おじさんの2人の娘であり、私の前世のいとこはこの世界に来たんですか?》


《‥‥‥‥》


《答えられないことですか‥‥。では、私には言えなくてもおじさんには伝えてくださいましたか?》


《ああ。言った。》


《そうですか。それならいいです。‥‥もう一つお聞きしてもいいでしょうか?》


《なんじゃ?》


《王国の城にある庭園。その先に池がありましたが、そこが封印がある場所で合ってますか?》


《ああ。合っとる。それも話そうと思うとった。マリン、その庭園に行くなら浄化してからじゃ。その池には底にある封印の上から結界が張られておるんじゃが、その結界からも少しずつ漏れてきておる様なのじゃ。》


《え!?庭師さんとか大丈夫なんですか?》


《ああ。今のところは大丈夫じゃ。マリンは精霊王の加護で敏感になっておる筈じゃからな、漏れ出たぐらいでも影響を受けるかもしれん。》


《私も闇魔法使えるのにですか?》


《やつに関してはそこは関係ないんじゃ。‥‥説明が難しいでな‥‥》


《それなら聞きません。‥‥とりあえず漏れ出たやつだけ浄化すれば私も普通に歩けるはず。ということですか?》


《ああ。そうじゃ。結界は封印が解けると同時に一緒に消える。それまでは何をしても封印や結界には影響はないから浄化しても問題ないからの。》


《分かりました。兄の披露宴は庭園でやるので入れないとなるとショックを受けるところでした。》


《おお。そうじゃったか。》


《はい。教えて頂いてありがとうございます。》


《うむ。とりあえず儂が話たかったことは話せたが、マリンはまだ聞きたいこととかあるかの?》


《いえ。とりあえず大丈夫です。》


《そうか。ではの。》


《はい。》


そして創造神様との会話(念話)を終えた私は、とりあえずいつ浄化するかな~。と考えてる内に眠りに落ちていた。


翌朝。

いつも通りアクア兄様と学園に向かおうとすると。


「マリン。」


「はい?どうしました?ヒスイ兄様。」


「昨日、披露宴の準備に城の庭園に行って来たんだ。その時興味本位で庭園の先の方に行ってみたんだが‥‥あれは黒い影と言っていいのか分からないが、そんな感じのがあったんだ。マリンが前に城に泊まった時、すでにあったのかと思ってな。」


「ありましたね。」


「やっぱりそうなのか。あのままで大丈夫なのか?」


「いえ。あのままだと私だけが庭園にすら入れないと思います。」


「「え!?」」


「だからいつ浄化しようかなと思っていたところです。」


「浄化で消えるのか?」


「ええ。恐らくは。」


「でもマリン、明後日だぞ?披露宴。」


「なら今日、生徒会終わりにアクアと行けばいいじゃないか。俺もその時間いるはずだし。」


「え?行けばいいじゃないか。ってそんなあっさり‥‥普通お城ってそんな簡単に入れるところじゃないですよ?」


「普通はな。でもアクアとマリンは特にすんなり入れてもらえると思うぞ?」


「「え?」」


「2人共リリ達の命の恩人だろ?城の者達も騎士団も魔法師団の人達も拒否するどころか、いつでも歓迎らしいぞ。」


「そうなんですか?」


「ああ。リリが言ってたから間違いないだろ。」


「じゃあ、いきなり行っても城内に入れてくれそうですね。それなら帰りに行きますね。」


「ああ。」


「お前達‥‥アクアとマリンは遅刻したいのか?」


「父様?‥‥‥はっ!まずいです!アクア兄様。急ぎましょう!」


「ああ!」


「「行ってきます!」」


「「いってらっしゃい。」」


そしてマリン達が去ったあと。


「マリン達に悪いことしたな‥‥」


「それで、ヒスイ。マリン達となに話してたんだ?」


「庭園の先のことですよ。」


「ん?何かあったのか?」


「ええ。実は‥‥」


マリン達との会話を父に話すと。


「なるほど、そういうことか。‥‥だからって朝から2人を止めるのは感心しないな。」


「ですね。昨晩話しておけば良かったですね。」


「だな。」


そして生徒会終わりにアクア兄様と城へ向かったのだが、庭園入り口の前で私は一旦止まった。


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