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転生できたので自由に生きたい  作者: 霜月満月
第6章 学生編3
124/289

124話 相談

そして翌日。

貴族科の授業が終わり、放課後。

いつもなら3人が生徒会へすぐに行くところだが、5人で話していた。


「え?じゃあ今、ヒスイ様とフレイ様もいらっしゃるのか?」


「うん。昨日帰ったらもうこっちに着いてた。」


「結婚式の準備?」


「うん。そう。」


「ねぇ、マリン。私も結婚式にご招待頂いてるし、お兄さん2人に会ってみたいんだけど、いいかな?」


「あ、そうだよね。リジアはヒスイ兄様達と話したことないもんね。帰ったら聞いてみるよ。」


「うん。お願い。」


「でね、折角王都で兄弟全員揃ったしってことで面白そうなこと思い付いてね。提案したら兄様達全員乗ってくれたんだよ。」


「なになに?」


「兄弟全員で魔法師団に突撃してみようって!」


「「「「え!?」」」」


「ヒスイ兄様とフレイ兄様の召喚魔法の時もフリード先生が来たらしくて、2人共覚えてたの。だから先月フリード先生が来たことを話して、遊びにじゃなくて魔法を見せに来いって言われたって言ったら「だったら見せてやろうじゃないか」って。」


「「「さすが‥‥」」」


「え?さすがなの?」


「ふふっ。リジア。兄様達全員面白そうだと思ったら私の提案に乗ってくれる優しい人達なんだよ。」


「リジア。マリンの兄弟達だぞ?マリンを見てたら分かるだろ?」


「‥‥‥」


「?‥‥それで、シリウス。そういうことだからフリード先生に私とアクア兄様が近い内に行くよって伝えてもらっていいかな?」


「それは構わないが、伝えるのはマリンとアクア様だけなのか?」


「うん。フリード先生は上の3人が王都に来てるの、まだ知らないだろうから秘密にして驚かせてあげようと思って。」


「ふっ。なるほどな。分かった。伝えておくよ。」


「うん。ありがとう。」


と返事したあと、シリウスがちょっとの間考え込む様子を見せた。


「‥‥‥なぁマリン。それ、俺も一緒に行っていいか?」


「あ、俺も。」


「私もだな。」


「え?シリウス達は王族なんだし、駄目じゃない?」


「でも私は歓迎するって言ってたぞ?」


「俺達は去年訓練に参加してるぞ?」


「え?あれ、本当に参加したの?」


「「ああ。」」


「じゃあ駄目な理由ないか。」


「マリン。そろそろ生徒会行かないと。」


「あ、そうだね。レグルスも行こ。」


「ああ。」


「じゃあシリウス、リゲル。またね。」


「「ああ。」」


そして生徒会組3人が去っていったあと。


「いいな‥‥。レグルスもリジアもマリンとクラスも生徒会でも一緒で。」


「そうだな。リゲル、羨ましがるだけじゃなくて頑張ってみないか?」


「え?」


「俺達はあとは座学次第だって言われただろ?今城に帰っても勉強してるんだが、リゲルも一緒にやるか?」


「いいのか?」


「勿論だ。リゲルだけ除け者にする気はない。」


「そうか。なら一緒に頑張らせてくれ。」


「ああ。とりあえず今日は帰るか。」


「ああ。」


そしてシリウスは城に帰る前に早速魔法師団の宿舎に向かった。

目的は団長であるフリードだ。


「フリード。良い知らせだぞ。」


「シリウス王子?な、なんですか?」


「近い内にアクア様とマリンがここに来てくれるそうだ。」


「本当ですか!?」


「ああ。まあ、俺とリゲルとレグルスも来るがな。」


「そ、そうですか‥‥」


「楽しみにしてろよ?」


「は、はぁ‥‥」


シリウスはニヤリとしながらマリン達の来訪を告げると満足したように帰っていった。


一方その頃、生徒会室。


「兄様。リジアがヒスイ兄様達に会ってみたいそうですが、いいですよね?」


「ああ。ヒスイ兄様達の予定に合わせて来るんだろ?俺はいつでも構わないよ。」


「だって。リジア、私もいつでもいいからね。」


「うん。‥‥アクア様もありがとうございます。」


「いや。兄様達も会ってみたいだろうし、いいよ。」


そしてマリン達は屋敷に帰ると早速。


「「ただいま戻りました。」」


「「おかえり。アクア、マリン。」」


「ヒスイ兄様、フレイ兄様。リジアがお2人に会ってみたいって言ってるのですが、いいでしょうか?」


「ああ。勿論だ。」


「俺もいいよ。」


「ありがとうございます!ではいつがいいでしょうか?」


「う~ん。出掛けてもこれぐらいの時間ならいるから学園の帰りに寄ってもらってもいいし、学園が休みの時でもいいぞ?」


「そうですね。」


「え?学園が休みの時でもいいんですか?」


「ああ。構わないよ。今週末とか暇になりそうだから魔法師団に突撃するのはこの日にするか?ってフレイとクリスと話していたところだ。」


「そうなのですか?」


「ああ。」


「あら?マリンちゃん達帰ってたのね。お帰りなさい。なんで玄関で話してるの?」


「あ、リリ様!ただいまです。あれ?リリ様どうしてうちに?」


「屋敷が完成するまでうちにいるって言っただろ?リリもなんだよ。」


「え?じゃあリリ様もお引っ越しして今日からうちに?」


「残念ながらまだよ。結婚式後からだけどね。」


「それならリリ様、うちに来てくださる様になるってことですよね?」


「ええ。」


「やった!リリ様が来てくださるなら嬉しいです。‥‥こうしてうちにいるとリリ様が姉様になるんだな~って実感してきますね。」


「ふふっ。そうね。私もさっきお帰りなさいって言った瞬間同じこと思ったわ。」


「あれ?マリン、アクア。帰ってたのね。お帰りなさい。」


「あ、姉様。ただいまです。」


「ただいま戻りました。姉様。」


「それで、揃いも揃ってなんで玄関で話してるの?」


「「「「「あ。」」」」」


「とりあえず、私の部屋で話しませんか?」


「「「ああ。」」」「「ええ。」」


全員でマリンの部屋に移動した後。


「それで、話しの途中だったのですが、シリウスに伝言を頼もうと思って例の計画話したらシリウス、リゲル、レグルスの3人も一緒に行くって言い出しました。」


「「「「やっぱりか‥‥」」」」


「マリンちゃん。例の計画って?」


昨日の会話を伝えると。


「いいんじゃないかしら。」


「え?シリウス王子達も連れていっていいのか?」


「ええ。」


「ヒスイ兄様。シリウスとリゲルは去年帝国に行ってないでしょう?その間、魔法師団の訓練に参加したりしてたらしいんです。」


「え?あれ、本当に参加してたの?」


「らしいです。」


「へ~。じゃあシリウス王子達は参加を止める理由がないとして、皇太子殿下は駄目じゃないか?」


「それが、フリード先生がレグルスが来ても歓迎するって言ってたんで、止め辛いなと。」


「ああ~そうなのか。」


「あ、ベネトさんに言ってませんでした。」


「皇太子殿下が話してるだろ。そして必ずついてくる。」


「ですね。それで、リジアを連れてくるのいつにしますか?」


「あら?リジアちゃん、ここに来るの?」


「はい。ヒスイ兄様とフレイ兄様には会ったことないですから。リジアが結婚式前に会ってみたいと。」


「確かにそうね。私もリジアちゃんに会いたいから明日、学園が終わったら連れて来ちゃえば?」


「ということはリリ様、明日もいてくれるんですか?」


「ええ。この時間にはいるわよ。」


「やった!じゃあ明日リジア連れて来ますね。ヒスイ兄様達もいいでしょうか?」


「ああ。いいよ。」


「俺もいいよ。」


「それで、マリンちゃん。シリウスにもここに来る様に言ってくれないかしら?」


「え?シリウスもですか?」


「ええ。城にいる間、部屋に閉じ籠ってるのよ。」


「へ?シリウスがですか?」


「ええ。」


「なるほど。ここで問い質すんですね?」


「ええ。そうよ。」


「分かりました。私達は生徒会があるので先にうちに行っててもらうか、生徒会が終わるまで待っててもらうかします。」


「うん。お願い。」


こうしてリジアと兄様達の対面とシリウスの強制連行が決まった。‥‥‥勝手に。


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