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転生できたので自由に生きたい  作者: 霜月満月
第6章 学生編3
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117話 城での話ーマリンサイドー

そしてシリウスの部屋に入った私達。


「結局、いつもの友人の集まりになっちゃったね。」


「うん。」


「えっと‥‥リジア。色々、突然の話ばかりでごめんね。」


「ううん。いいよ。戸惑ってはいるけどね。」


「だよね‥‥リジア。夏休み前も聞いたけど、私のこと‥‥怖い?」


「!‥‥ふふっ。怖くないよ。だってマリンだもん。」


「!‥‥リジア‥‥はぁ~良かった~。リジアに怖がられたら立ち直れないところだったよ‥‥」


「え?そんなに?」


「うん。これを言うの、毎回緊張するんだよ。リリ様達の時も、シリウス達の時も、リジアにも怖がられたらどうしようって。」


「え?私達の時もなのか?」


「うん。みんなを信じてないんじゃなくて、緊張するし話すこと自体、私が怖かったんだよ。みんなに怖がられたら、学園にいづらくなるでしょ。」


「確かにな。」


「そっか。それでも話してくれたことがまず嬉しい。‥‥でも、精霊王の服いつの間にか戻してる‥‥」


「え?駄目だった‥‥?」


「うん。また見たい。」


「え~。リジアといいレグルスといい、家族もだけど、そんなに見ても面白くないでしょ?」


「面白さじゃないの!可愛いから見たいの!今ももう一回あの姿になってくれないかな~って思ってるし。」


「ほう。リジア、言ったわね?それは言い返される覚悟あってのことよね?」


「え‥‥え?」


「いいわ。姿、変えてあげる。」


そしてまた精霊王の衣の姿になり。


「ふふっ。リジア、どう?」


「可愛い!」


「恥ずかしいけど、ありがとう。という訳でリジアも私の要望に答えてもらうからね。」


「え?要望?」


「うん。来年、帝国行くときリジアも来て。」


「はあ!?」


「私、今年帝国でシリウス達と観光してる時にいい物を見つけたの。」


「いいもの?」


「うん。反物なんだけど、それで私は浴衣を作ることにしたの。」


「ユカタって何?」


「着るものだよ。しかも夏の間だけ。最初は私が着たいなって思ったけど、売り物になかったの。じゃあ作ろうって思って、折角だから姉様達も巻き添えにすることにした。そしてもう姉様達には話した。」


「まさかそこに私も‥‥?」


「正解!今回は私、姉様、リリ様、マリア様、リジアの分を作って来年着てもらうつもりでいるよ。」


「え?今回は?」


「うん。浴衣は男性用もあるからね。次回、ヒスイ兄様とフレイ兄様の分は確実に作る気満々でいるから。それで、リジア。来年一緒に行ってくれる?」


「‥‥‥‥‥考える時間をください。」


「勿論。‥‥ちなみに皇帝陛下の許可はもらってるよ。」


「え!?‥‥皆さま?」


「本当だ。リジア。マリンは陛下に許可を得ている。」


「!‥‥‥マリン。あなたの行動力どうなってるのよ?」


「リジア。一緒に来てほしい理由はもう一つあるんだよ。」


「え?なに?」


「シリウス、リゲル、レグルスから私を守ってほしいの。」


「「「え!?」」」


「なんで3人が驚くのよ?考えなくても分かるでしょ?」


「マリン。‥‥3人に襲われたの?」


「うん。」


「「「マリン!?」」」


「3人共揃いも揃って私の隙を狙って来るようになったんだよ‥‥」


「え?シリウス王子とリゲル様も?」


「うん。全員の家族がいる前で抱きしめられて口付けられた‥‥。しかも3人共嫌じゃなくて、それを言ったばかりに!」


私がそう言った瞬間、リジアの表情は黒い笑顔になった。


「へぇ‥‥?シリウス王子、リゲル様、皇太子殿下。今マリンが言ったことは事実でしょうか?」


「「「っ!」」」


「事実だぞ。リジア。」


「「「ベネトさん!?」」」


「へぇ~。そうですか‥‥家族の前でね‥‥じゃあ学園でのことも折角隠したのに知られたのですね?」


「そう!まさかのレグルスが口を滑らしたの!」


「へぇ~‥‥皇太子殿下‥‥王子とリゲル様も。‥‥よくも私のマリンを‥‥!」


「あ、あれ?リジア?」


怒りが私の想定と違う様な‥‥?


「マリン。私も今年、一緒に行ってあげれば良かったわ!」


「うん。いて欲しかった。ちなみにレグルスとシリウスは私の兄弟達に制裁を受けてるよ。」


「当然ね。」


「「うっ。」」


「なあ、リジア。殿下とシリウスとリゲルに対してまだ敬語使うのか?」


ベネトさんが不意にそう言うと、リジアの怒りが萎んだ。


「え?」


「確かに。レグルスも敬語だし。違和感ないの?」


「う~ん。私としてはマリン達と同じようにお互い呼び捨て敬語無しがいいけど‥‥」


「リジアが難しい?」


「う~ん‥‥私、マリンと一緒にいて感覚がおかしくなったのかしら?」


「へ?」


「今話してる間も3人に対して私だけ敬語なのはやだな‥‥って思ってたのよ。」


「じゃあ私と同じようにお互い呼び捨て敬語無しにしたら?」


「私はいいぞ?」


「「俺も。」」


「あ、俺も敬語無しでいいぞ。マリン達もさん付けはやめないって言ったが、敬語無しにしてくれたからな。なんと殿下もだ。」


「そうなんですか?」


「ああ。だからリジアも俺達に対しての話し方、マリンと同じようにしてくれないか?」


「いいのかな?マリン。」


「本人達がいいって言ってるし、いいんじゃない?」


「そっか。‥‥じゃあ。シリウス、リゲル、レグルス。マリンに簡単に近付けさせないから覚悟しててね。」


「「「え!?」」」


「当然よ。ね?マリン。」


「!‥‥うん!ありがとう。リジア!」


「仲いいよな。この組み合わせも。」


「ここもいとこだからね。」


「そうだったな。」


「あ。そうだリジア。話変わるけど、明日、学園が終わったらリジアの馬車に乗せて。」


「え?うちに用事?」


「うん。さっきアポロ伯父様に空いてる時間聞いたら明日おいでって言ってくれたから。」


「父様に用事なの?マリンが?」


「うん。リジアにも無関係じゃないから聞いてもらうつもりだよ。」


「そうなの?」


「うん。だから明日は一緒に帰れるね。」


「そうね。」


コンコン


「誰だ?」


「多分メイドさんかな。」


「そうか。どうぞ!」


ガチャ


「失礼致します。殿下、皆様。陛下方のお話が終わったそうです。」


「そうか。分かった。」


「では失礼致します。」


「‥‥本当にメイドさんだったね。マリン、なんで分かったの?」


「ん?う~ん‥‥なんとなく?」


「なんとなく?」


「うん。なんとなく、リジアが来たとかレグルスが来たな。って分かるだけだから説明が難しい。」


「そ、そう。」


「とりあえず話が終わったなら戻ろうか。」


「「「「ああ。」」」」「うん。」


そして、陛下達の待つ部屋へと戻った。


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