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転生できたので自由に生きたい  作者: 霜月満月
第1章 幼少期
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1話 私、死んだ…?

━━ここ‥‥どこかな?


見渡す限り真っ白な世界が広がっていた。


とりあえず夢ではないかな‥‥。

夢なら何となく分かるし。夢を見てるときにー夢だなーと認識して、起きても夢の内容を覚えてることもたまにあるけど、それとは違う感じがする。


さて、どうしたものか‥‥。

そもそもここどこ?私何でここにいるんだっけ?


まず、家に帰って寝た記憶はないし‥‥。

やっぱり‥‥あのまま死んだのかな‥‥?

あの時点で記憶が途切れてるし‥‥。

あの子助かったかな‥‥だといいんだけどな‥‥。


とか考えつつふと俯いていた顔をあげると、いつの間にか少し景色が変わっていることに気が付いた。

正確には数メートル先ぐらいに畳の間が出てきていた。


何故に畳の間?ちゃんとちゃぶ台まであるっぽいし、違和感しかないんだけど‥‥。


とりあえず他にどうしようもないし、物語とかで考えれば神様がいたりするかもしれないしと思い、行ってみることにする。


ーやっぱり‥‥っぽい人がいた。白髪で白髭の優しそうなおじいちゃんって表現がしっくりくるような。

というかのんびりお茶飲んでるし‥‥。


「おや?‥‥あぁこっちにきてしまったのじゃな。」


私に気が付いた神様らしき人が少し考える様にした後こう言った。


「君はまだここにくる予定では無かったんじゃが‥‥。」


え?どういうことだろう?


「まあとりあえずこっちにきて座りなさい。」


「はぁ‥‥。」


とりあえず言われた通り神様らしき人の対面に座ると、私の前にお茶を出してくれた。


茶柱立ってる‥‥初めてみた‥‥。

茶柱ってなかなか立たないからな~。

って今それはどうでもよくて。


「ありがとうございます。それで、さっき「まだくる予定じゃなかった」と仰ってましたが‥‥」


「うむ。まだそなたは死ぬ予定では無かったのじゃよ。原因になった事故も起こるはずは無かったんじゃがなぁ~?」


「?」


あ。


「そういえば私まだ自己紹介してませんでした!私は‥‥」


「知っとるよ。白石鈴音さんじゃろ?」


「! はい。」


「何で知ってるのか不思議かね?君の想像通り地球を管理しとる神じゃから知っとるよ。あと、君の考えとることも儂には筒抜けじゃぞ。」


笑いながら言われても‥‥。


「えと、話を戻してもいいですか?確認なのですが私はあの時死んだんですよね?」


「うむ。申し訳ないが‥‥。」


「そうですか。」


「ずいぶんあっさりしとるの。」


「あれで生きてる方がおかしいですし。あと、特に未練とかないんですよ。」


「あの事故ではの‥‥ちなみに気になっとるようじゃが、君が助けた子は無事じゃよ。」


「そうですか!良かった~。私、ちゃんと助ける事が出来てたんですね。」


これで一先ず安心できた。


「うむ。本来はの、あのトラックは直前でブレーキをかけてあの子も骨折だけで済むはずだったんじゃ。」


「え?私が最後に見たときは運転手さん、気付く様子無かったですよ?」


そう。私はトラックの運転手が脇見運転をしており、飛び出した女の子に気付いてないのを見て、咄嗟に女の子を押し戻した代わりにひかれて死んだ。


「何故事故なってしまったかは分からんが、もしかしたら君が来たことで予定が変わったのかもしれん。」


「私はあの事故現場に本来いるはずじゃ無かったって事ですか?」


「うむ。」


え~とそれは無意識に自ら死の運命を引き寄せちゃったみたいなことなのでは‥‥。


「その可能性はあるの。」


「本当に心の中も筒抜けなんですね‥‥まあもう死んじゃったのはどうしようもないですよね?まさか生き返るわけにもいかないんですよね?」


「うむ。あとな、君の死はさっき言ったように予定外じゃ。なので、地球内で生まれ変わることも出来なくなった。だから魂がここに迷い込んだんじゃ。」


「はあ‥‥じゃあ私はどうなるんでしょうか?」


「う~む‥‥異世界に行くことになるじゃろうな。」


「異世界に行けるんですか!?」


思わず乗り出して聞き返してしまった私に神様は驚いていた。


「うっ。うむ。なんじゃ。異世界に行きたかったのか?」


「はい!ちなみに私が行くことになるところってもう決まってるんですか?」


「ああ。決まっとるよ。むしろそこのみじゃ。」


「そこって魔法使えますか?」


「ああ。使える。使いたいのか?」


やったぁ~!魔法がある世界に行ける!


興奮が収まらない私はさらに、


「はい!欲を言えばあらゆる魔法を使える様になりたいですが、1つしか選べないなら治療とか回復系の魔法を使える様になりたいですね。」


「? 何故治療系なのじゃ?」


まあ疑問に思うよね‥‥。


落ち着いた私は理由を話す。


「これまでの私は特にこれといって人の役に立てるような特技も技能も持ち合わせてなかったので、今度は人の役に立てるようになれればなと。他の魔法は誰かを守るとか使い方次第でしょうが、生きていく上で便利ではあると思います。でも治療系ならより人の役に立てると思ったので。」


「なるほどの。では君の魂を渡す時にでも向こうの神に伝えておこうかの。」


「え?伝えられるんですか?」


「伝えられるぞ。他に何かあるかの?」


「え?」


いいのかな?言っても‥‥。


「えっと、白石鈴音だった時の記憶を持ったままがいいです。」


「分かった。合わせて伝えよう。」


え?何このご近所感覚。異世界なのに何か通信手段とかあるのかな?


「ん?残念じゃがそろそろ時間のようじゃ。」


「え?」


ふと見ると私の体が消え始めていた。


「あの!色々ありがとうございました!」


すると神様が笑顔で、


「うむ。気にするな。儂も久しぶりに人と話せて楽しかったからの。」


その言葉が聞こえたのを最後に私の意識が途切れた。


全くの初めてで読みずらい等あるかと思いますが、ご容赦いただければと。


※2021,9,2 改稿しました。


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