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ホフマンさんとしばらく話していると、つい先ほどは入れなかったあの街が見えてきた。
「本当に入れてもらえるのかな…」とつい口に出してしまう。すると、ホフマンさんに笑いながら、「そのくらいなら簡単ですよ。」と言われる。(正直、不安しか無いな…)と失礼な事を考えていると、街に入る門に到着してしまった。門番の人はさっきの人と同じだった。なので当然、「この方は先程も来ましたが、身分証を持っていなかったはずなのですが…」と門番は言ってくる。すると、ホフマンさんは立ち上がり、「この方は私の命の恩人でね、今から家に招待するところなんだ。」と言った。すると門番は「ホフマン様のご客人だったのですね…!これは失礼致しました。」と、あっさり通行を許可してくれたのだった。「ホフマンさんはやっぱり凄い人なんですか?」正直ここまであっさりと通してもらえるとは思っていなかったので、思わず疑問に思ったことをそのまま聞いてしまう。すると、ホフマンさんは少しだけ驚いた顔をした後に笑いながら、「一応ここら一帯の領主を務めさせていただいております。」と、衝撃的な事を言うのだった。その後しばらくホフマンさんのことをホフマン様と呼ぶか否かという議論をしていると、目の前に豪邸が見えることに気が付いた。「大きいな…」と、つい呟いてしまう程の大きさだった。そして、ドアを開けた瞬間、メイド服を着た女性と燕尾服を着た男性達がずらりと並び、こえを合わせて「おかえりなさいませ」と、言ってきたのでとても驚いた。しかも、大勢で一斉に言っているのに全く声にブレが無かったので、まるで一人の人間が言ったかのような印象を受けたのだった。そしてそのまま客室のような場所に連れていかれ、たくさんのお礼の品を受け取ることと、しばらくの間はこの家で暮らすことに決められたのだった。もちろん何度も断ろうとしたのだが、さすがは領主と言うべきか、反論する余裕を与えられないまま話は終わってしまったのだった。そして、あの森とバッタの事を聞いてみると、ホフマンさんはとても驚きながら、あの森は「魔の森」と言う名前で、あの恐ろしいバッタは「キリングホッパー」という名前だということを教えてくれた。「キリングホッパーは、魔の森に棲んでいて、その外殻はどんな魔法も吸収し、剣で切り付けたとしても傷一つ付かない程の硬さを持っている恐ろしい魔物なのです…!」と、真面目な顔で言われ、自分が透明な木の枝を持っていると言うと、高値で買い取るから是非売って欲しい、と言われたのだった。なんでも、あの透明な木の枝はどんなことをしても傷一つ付かないため、武器や建築物の素材として高値で売れ、唯一キリングホッパーだけが破壊して食べることが出来るらしい。それを聞いて、一本は売って、一本は持っておくことにした。その後、驚くほど豪華な食事をした後、凄まじく広い風呂に入ってから、寝心地のいいベッドで死んだように眠った。こうして異世界での一日目は終わったのだった。
明日も投稿する予定です。そろそろストックが無くなってきた…汗