救出
投稿するのが遅くなってしまい、申し訳ありません…汗
悲鳴が聞こえる。あの森から。「どうする…きっと誰かがあのバッタに襲われてるんだ…助けに行きたいけど…」あの恐ろしい森での出来事が頭をよぎる。「もしも自分が助けに行ったとして、助けられるとは限らないし…」このまま見て見ぬふりをしてしまえと自分の中で何かががささやく。「やっぱり…」どんどん悲鳴は大きくなる。僕は考える。ここで見捨てれば自分の命の危険は無い。合理的に考えれば助けに行くのは自分にとって損しかない、とても馬鹿げたことだ。悩んでいると、今度は悲鳴だけではなく、小さな声が聞こえた気がした。「死にたくない…」僕は合理的な考えなんて捨てて、1番自分がやりたい事をすることに決めた。それはつまり…「絶対に助ける…!」僕はリミットブレイクを本気で使い、思い切り走り出した。一歩踏み出すごとに地面が削れ、着実に森へと近づいて行く。悲鳴は変わらず聞こえ続けている。つまり、まだ襲われている人は生きているということだ。
「間に合ってくれ…!」森に入ると何かがぶつかり合う音が聞こえてくる。その方向に向かって走る。すると、あのバッタ達が馬車を襲っているところが見えた。なんとか間に合ったようだ。「喰らえ!!」馬車を襲っているバッタの一匹に向かって思い切り拳を突き出した。拳がバッタに触れた瞬間バッタは爆散する。「なんだと!?」バッタから馬車を守っている男性が驚きの声を上げる。だが、バッタはまだいるのだ。気を抜かずに今度は違うバッタを殴りつける。「うおおおおお…!!」バッタが拳に当たるたびに爆散していく。それを見た男性たちは持っている剣を思い切り握りしめ、バッタを睨みつける。「いけるぞ!諦めるな!」そしてバッタ達に襲い掛かり、少しずつその数を減らしていった。そして、「これで最後だ!!」——————————ドンッ――――――ついに全てのバッタを全て倒したのだった。
その1時間後…バッタ達を倒した僕はバッタ達から助けた馬車に乗っていた。「本当にありがとうございます…!なんとお礼を申し上げれば良いのか…」そして、いかにも高級そうな服を着た男性にずっとお礼を言われ続けていた。「お礼なんていりませんよ。僕が勝手に助けただけなので。」と僕は言う。すると、男性(ホフマンという名前らしい)は、「いやいや!命の恩人にこの程度のお礼しか差し上げないわけにはいきません!」と言う。実は、お礼をくれると言って聞かないので、なら、身分証が無いので街に入れないのでどうにかできないかと言ったのだが、そのくらいなら簡単、むしろ、街に入れるようにするだけでは自分の気持ちが済まないと言われたのだ。
「とりあえず私の家に来てください!何かお礼を差し上げるので…!」これはもう断るのは無理そうだと僕は思った。なので仕方なく…「分かりました。ホフマンさんの家に行くことにします…」と言うほかなかった。
明日も投稿する予定です。