邂逅
「なんだこれ…」目の前に広がる景色に目を疑う。なぜなら、そうせざるを得ないような、人間には生み出すことの出来ないような想像を絶する美しさがそこにあったからだ。
「これは…透明な木…?」葉も枝も透明な、まるでガラスで作られたかのような木があった。
「ここは森の中なのか…?しかも全ての木が透明な…」そう、透明なのは目の前の木1本だけではなかった。周りに生えている木全てが透明なガラスのようだったのだ。
「そもそもここはどこなんだ?さっきまでは…」頭が現実に追いつかない。たしかに数秒前までは何も無い空間にいたはずなのだ。「なのに今は…透明な森の中にいる。」
「本当にどうなってるんだ…?僕は夢でも見てるのか…?」と口にした瞬間。
――――シュンッ―――そんな小さな音と共に目の前に半透明な板が現れた。
「うわっ!」僕はいきなり現れた半透明な板に驚き、情けない声を上げてしまった。
当然、半透明な板は目の前に浮かんだまま僕の言葉に反応することはなかった。
「何か板に書いてある…?」
種族名・alter
性別・男
名前・alter
生命力・15/15
魔法力・18/18
精神力・385
物理攻撃力・8
魔法攻撃力・21
物理防御力・3
魔法防御力・32
運命力・1
所持スキル・精神汚染耐性レベル8 現実逃避レベル9 早読レベル7
睡眠回復レベル10 機械操作レベル1 リミットブレイクレベル4
剣術レベル0 暗殺術レベル2 持続回復レベル6
称号・代替者
まるでゲームのステータスのようなものがそこにはあった。
「本当に訳が分からない…」