表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀騎士のリョーマ~正義の味方とラスボス系ヒロインたちの終末恋愛~  作者: 灰鉄蝸
2章:フィクション・ハイポセシス

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/48

西暦末期:アバドン病に関するアーカイブ


【新種のウイルスか? 未知の感染症を確認】

・二〇XX年二月二日 空原新聞

 S国で未知の感染症が確認された。すでに複数の地域で感染が広がっており、国内外の専門家が迅速に対策を講じる必要があると警鐘を鳴らしている。


 この未知の感染症は、S国南部で初めて報告された。当局によると、最初の患者は高熱や嘔吐、全身倦怠感などの症状を呈し、病院に緊急搬送されたという。その後、同様の症状の患者が急増、感染拡大が確認された。

 病原体の特徴や伝播経路などは不明だが、専門家らは高い感染力を持つ可能性があると指摘している。




【トビバッタが新型感染症を媒介? 国連機関、蝗害に対する専門家チームを収集】

・二〇XX年四月十五日 空原新聞

 トビバッタの大量発生が新型感染症の源となる可能性が浮上している。

 近年、世界各地で蝗害が深刻化しており、農作物に甚大な被害をもたらしているが、トビバッタは新型感染症の拡散にも関与している可能性が浮上してきた。


 専門家らは、トビバッタの大量発生によって、害虫自体がウイルスや細菌を保有し、それを運ぶ媒介者となる可能性があると指摘している。トビバッタが感染源となり、その移動範囲が広いことから、新型感染症の拡散速度が加速する恐れがあるとの見解だ。


 この情報を受け、国連の世界保健機関(WHO)は蝗害に対する専門家チームの収集を開始した。今後はトビバッタの行動や生態、媒介する感染症のリスク評価などの研究を行い、予防と制御に向けた対策を策定することが期待されている。




【新型感染症の感染拡大止まらず。国内でパンデミックのおそれ】

・二〇XX年五月十日 空原新聞

 新型感染症の感染拡大が止まる気配を見せず、国内でパンデミックのおそれが浮上している。政府は警戒を強め、緊急対策を講じる必要性を訴えている。


 二月初頭に初めて報告されたこの新型感染症は、現在、世界中で急速に感染者数を増やしており、国内外の専門家らはその深刻な懸念を表明。感染者は高熱や呼吸困難などの重篤な症状を示し、意識喪失後、死亡する事例も多数報告されている。


 感染症は、主に接触感染や空気感染によって広がっている。世界保健機関(WHO)は感染拡大を防ぐため、積極的な隔離措置や感染予防対策の徹底を呼びかけている。これを受けて政府は病院の設備や医療従事者の増強に取り組んでいるが、医療体制の逼迫した状況が続いている。




【アバドン病の感染止まらず。医療従事者の大半が感染か?】

・二〇XX年六月四日 オムニニュース(週間極東から転載)

 アバドン病とは、世界各地で猛威を振るう恐ろしい感染症の通称だ。その感染拡大がなかなか収まらず、さらに悪化の兆しが見えているという。


 一部の情報筋によれば、驚くべきことに医療従事者の大半がアバドン病に感染しているというのだ。病院内での感染リスクが極めて高いことが要因とされており、感染者が医療スタッフに飛び火してしまった可能性が指摘されている。


 その結果、医療現場では大混乱が生じているという情報も入ってきている。医療従事者の数が減少し、診療に遅れが生じているとの噂もある。患者たちは深刻な状況に直面し、不安と困惑が広がっている。


 政府はアバドン病に対する緊急の対策を講じているが、その対応には限界があるようだ。治療法やワクチンの開発も遅れており、医療従事者たちの負担は一向に減っていない。

 さらに噂では、政府の情報隠蔽が行われているのではないかとの声も上がっている。一部では感染者数や死亡者数が実際よりも遥かに少なく報告されているとの指摘もある。

 この感染症の正体や未来について、多くの疑問が投げかけられている。

 恐怖に包まれたこの状況下で、世界は団結してアバドン病に立ち向かうことができるのか、その行方に注目が集まっている。




【政府、七日にも非常事態宣言を発令か】

・二〇XX年十月一日 空原新聞

政府は、新型感染症の感染拡大を受けて、七日にも非常事態宣言を発令する可能性が浮上していることが分かった。感染拡大を抑え込むための厳格な規制措置が導入される見通しであり、国民の間に緊張感が高まっている。


非常事態宣言の発令に至る背景には、感染者数の急増や医療体制の逼迫があり、政府は感染拡大を食い止めるために積極的な対策を講じる見通しだ。非常事態宣言の発令により、人々の移動や集会の制限などが予想される。



【世界的パンデミックの真相は? ナノマシン兵器が暗躍か!?】

・二〇XX年十一月九日 オムニニュース(週間極東より転載)

 世界的なパンデミックの原因がナノマシン兵器によるものだという衝撃的な仮説が浮上している。一部の研究者たちは、未知の金属粒子を感染者の体内から検出し、それが機械化ウイルス兵器の存在を示唆していると主張しているのだ。


※とある匿名掲示板より反応を抜粋


削除された記事が28件あります.


1 XX/11/16 11:25:08

>1なら全員感染


2 XX/11/16 11:25:16

怖すぎて泣きそう


8 XX/11/16 11:27:08

職場の同僚が入院したんだけど


15 XX/11/16 11:32:14

>職場の同僚が入院したんだけど

致死率クソ高いからな

まあ死んだようなもん


35 XX/11/16 11:38:05

共和国の新兵器に決まってるだろ

もう西側は終わりだよ


48 XX/11/16 11:43:17

その最高指導者様も感染疑惑あるじゃねーか

もう半年顔出ししてねーぞ雑魚


55 XX/11/16 11:49:58

茶化すなハゲ

こっちは身内が死んでるだよクソが


68 XX/11/16 11:52:24

共和国と野党が連んでこの国を終わりにしようとしてるんだよ

国産テクノゴーレム輸出に反対してた連中と同じで売国奴だよ

いますぐ防衛出動して拘束しないと手遅れになる


70 XX/11/16 11:54:09

本物来ちゃったじゃん


72 XX/11/16 11:55:21

こんな便所の掃きだめで被害者ごっこかよ


77 XX/11/16 11:59:03

どこかの国の秘密兵器ならまだいいよ

制御不能になってるナノマシン兵器とかだったら人類滅亡じゃん


81 XX/11/16 12:02:14

マジでアホだな

今の技術でそんな万能ナノマシン作れないって


85 XX/11/16 12:04:56

>共和国と野党が連んでこの国を終わりにしようとしてるんだよ

世界中で流行してるのに野党の陰謀は無理ありすぎ

オムニダインが研究してたアンゲルシウムのナノマシンが自己増殖に成功してただろ

あれが流出して変異したせいで人間に感染するようになったんだよ


91 XX/11/16 12:08:21

>あれが流出して変異したせいで人間に感染するようになったんだよ

ナノマシンが変異ってなんだよ

スレ画の記事も普通のウイルスと機械化ウイルスの違いがわかってないだろ

トオノってこの前も無茶苦茶な解説書いてた科学音痴だよ

こいつの言ってること信じるとバカみる


98 XX/11/16 12:11:37

感染者からアンゲルシウム検出されたって話だけど


101 XX/11/16 12:16:06

>感染者からアンゲルシウム検出されたって話だけど

陰謀論者かよ


105 XX/11/16 12:21:43

全部AIが悪い

政府は規制せずに推進してたけどその結果がこれだよ




【恐怖の現実、医療従事者の大半が致死性の疾病に感染。医療崩壊が現実のものに!?】

翌年

・二〇XX年一月一二日 オムニニュース(週間極東より転載)

 医療現場に暗雲漂う中、パンデミックの恐怖は新たな局面を迎えている。衝撃的なことに、医療従事者のほとんどがアバドン病に感染しているという。医療崩壊が不可避となりつつあるのだ。

 この衝撃的な事実を前にしては現実を直視せざるを得ない。


 筆者は断言しよう。

 医療崩壊は兆候ではなく、現在進行形なのだ。感染症患者の爆発的増加に対応するための病床や医療機器は払底し、患者たちは適切な治療を受けることもできず放置され、遺体が新たな感染源になっているという指摘もある。

 もはや近代的医療にあるまじき不衛生が当たり前になりつつあるのだ。

 医療従事者たちは過労と恐怖にさらされ、心身ともに限界に達している。


 感染症対策の強化と医療従事者への適切な支援が切迫した問題であり、多くの専門家や関係者がそれを指摘しているにもかかわらず、政府の対応が遅れているとの批判が広がっている。




【都市封鎖相次ぐ。事態は混迷】

・二〇XX年三月二十七日 空原新聞

 感染症拡大の抑制を目指し、政府は都市封鎖策を採用しているが、その結果として社会は壊滅的な影響を受けている。都市封鎖によって人々は自宅に閉じ込められ、生活の維持が困難になっている実態が浮き彫りになりつつあるようだ。

 諸外国も同様で、〈共和国〉では戒厳令が敷かれ、軍による都市封鎖が行われているが詳細は不明。〈連邦〉では暴動が多発し、州兵の出動による鎮圧が図られているが事態収拾の目処は立っていない。




※携帯端末で撮影されたと思われる動画

・二〇XX年十月一日 未明 撮影場所不明


「我々はこれから、最後の攻撃を仕掛ける」


 暗闇の中。

 屋内と思しき空間、ライトを照明にして男が自撮り(個人携行用の情報端末(スマホ)を用いた撮影)している。

 都市迷彩の戦闘服にボディアーマー、ヘルメットを装着した兵士のような格好。


()()()()()()()()()()()()も存在すべきではなかった。奴らは悪魔だ。人類の滅亡の元凶……その罪は決して赦されない」


 男が自動小銃(当時の極東防衛軍の制式採用小銃と思われる)を手に取る。



「我々の戦いは、勝利ではなく()()()()()のためにある。これを視聴する、後世の人間が存在することを願う――」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ