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第4幕 たまには少し真面目な話をしまs……運命によって邪魔されました

創作意欲沸きまくりんぐで、かなり早い投稿キメタんじゃ~(^q^)

 この世界で生きている者には陰と陽という二つの属性が存在する。

 普通の人間はそもそも属性とか知らずに生きているが、一応人間にも属性が分けられてあって。陽の属性に近い人は明るく元気が良い性格が多く、逆に陰の属性に近い者はクールだったり根暗な性格の人が多かったりする。ちなみに悪魔や妖、天使等もこの二つの属性があったりとか。詳しい事は後ほどおいおい説明するとして、何故私がこんな事を語りだしたかというと……


「おかっぱにする程度だから殺さない程度に、何とか穏便に済ませたい所だけど……」

「あーね、確かに貴女が本気を出せば軽く死ねるね」

「よねー、本当、自分が陰に生まれた事が憎らしいわ」


 実はこの属性、厄介な事に『能力持ち』である巫女や霊媒師にかーなり影響されてたりする。

 簡単に考えると光と闇。

 陽(光)の属性の能力者は浄化と言って亡霊を優しい光で包み込んで天へ還したり、結界を張って悪しき魂を閉じ込めたり出来る正に、光の使いって感じの能力が多く、霊や妖を成仏させる時も安らかに逝かせる事が出来るけども、陰(闇)の場合は式紙や呪を用いたいわば武闘派な能力ばかりが多く、霊からしたらもう一度死ねるぐらいの恐怖を味わわせる事が出来てしまう。だから、悪霊退治や妖殺し以外はほぼお役御免だったり……


「巫女っていうより、殺し屋…… フフ、フフフ」

「まぁまぁ。元々親が親だったりするし、必然だったんじゃないのかな?」

「母は陽の巫女だったのよ? それに妹だって陽だったし……」


 おまけにペットのケルベロス(言葉通り)のコタちゃんも陽だったりするし、何故ピンポイントに私!?


「それは運命さ」

「今の地味にイラッと来た」


 わざわざ声を低くしてかっこいいセリフを吐く未来ちゃんに、私は本音を包み隠さず吐き捨てる。ちなみにこの子も限りなく陰に近い筈なのに属性が陽だからこの世界はかなり理不尽よね。


「まあでも、昨夜に引き続き巫女活が出来るのだから、ここは目を瞑ってあげるわ」

「ワーイ、ミユサンオヤサシー」


 思いっきり真心の込もってない棒読みお世辞どうもありがとう。

 心の中で危うく○ねと言いかけたけど、私は自分の懐の広さに免じてここはぐっと我慢する。えぇ、我慢しますよ。


「さあ、ここで突っ立ってばっか居ないで付いてくるならサッサと行くわよ」

「はいはい、勿論どこまでも付いていきますともさ」


 数分後。


 私と未来ちゃんは柚子さんから聞いた、校舎3階の女子トイレへとやってきた。


「夕暮れ時というのもあって、割と雰囲気あるわね」

「脅かしてあげようか?」

「先に貴女から成仏させるわよ?」

「ごめんなさい」


 私は軽いノリの未来ちゃんを軽くあしらうと、鞄からあらかじめ仕込んであった札を数枚取り出す。

 そして、まずは手前のトイレの扉を三回ノックした。




 コン、コン、コン……




「花子さん、いらっしゃいますか?」



 特に反応無し。



 次に私は二番目の個室の扉を三回ノックする。



 

 コン、コン、コン……




「花子さん、いらっしゃいますか?」



 こちらも反応無し。

 



 それから三番目……




 コン、コン、コン……





「花子さん、いらっしゃいますか?」









             「はーい」







 


 微かに返事があった。








 私は息を飲むとゆっくりと、その扉を開けたのだった…………







 


 

 



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