表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/33

二十七章:「……彼に何を言ったの?」

「……会いたい」の続きです!

これいつになったら終わるのか……(遠目)




「それは……どういう意味??」

“最上司”の言った意味を理解したくなく、もう一度聞き返す。

声が震える私とは違い“最上司”は淡々と話す。

「そのままの意味だ

それとも理解したくないのか?

どれほどお前が会いたいと願っても彼は……“西木音樹”が望んでいないと理解するのは」

「……彼に何を言ったの?」

「お前が明日アメリカに飛ぶと言っただけだ」

「嘘よ!

彼に何を言ったの!」

言葉通りの意味じゃないのは私が一番よくわかっている。

彼を傷つける何かを言った。

力一杯扉を睨んでいると扉の向こう側から溜め息が聞こえる。

「分からないな……

あれは普通だ

お前がなぜあれに惹かれるか理解しがたい」

「……お母さんを実験体にした貴方には理解できないことよ」

「……」

束の間の静寂に緊張感が走る。

だが最上司は何も言うことなく去ってしまう。

そのことに安堵の息をついてからどうやって音樹くんに会えるか探っていた。




父親に深い傷を与えたとは知らずに。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ