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序章
序章
その名前を見た瞬間「ああ、やっぱり」と思ってしまったのは僕が彼女のことを知りすぎたせいなのか。
その名前を見た瞬間「ああ、やっぱり」と思ってしまったのは僕が彼のことを知りすぎたせいなのか。
それとも彼等があまりにも非凡的な才をもっていると知ってしまったせいなのか。
まだ、幼く非力な僕にはわからなかった。
それでも一つだけ言えることがある。
彼女は天才で寂しがり屋さん。
彼は万能で意地っ張り屋さん。
これはとある双子の姉弟の非日常に巻き込まれた僕の物語。