1/21 土曜日 執筆活動六日目
2012.1/21 土曜日
どうしたものか。昨日(日記なのに昨日のことを書くのも変な話しだが、今更何も言うまい)は日記以外に、何も執筆していない。執筆活動を記すことが本懐なのに、これでは意味が無い。
とりあえず昨日の私の行動をまとめてみよう。
午前七時~十一時まで日記をつける。
午後一時半までベルセルクを読む。
午後四時半まで夢の中。
午後五時~九時過ぎまでバイト。
帰宅し、ベルセルクを最新巻まで読み切る。
睡眠。
六時頃起床、現在に至る。
……。
ベルセルク読んでただけじゃん。これでどの口が“作家志望です”とほざくのか、片腹痛い。バイトがあったから、なんてものは言い訳にもならない。ばっちり惰眠を貪っているのだから。しかも、やはり通常の睡眠もしっかりと取っている。目も当てられない。
……まあ、この日記をつけ始める前よりは、ずっとマシにはなっているのだが。さっそく妥協が積み重なってきている。目に見えてやる気が失せてきている。やはりこの日記をつける時間を他の小説を執筆するのに回した方が……だがそうしたところで、どうせそうやって増やした執筆時間も、他の無駄な時間に侵食されていくのだろう。なら出鱈目でも、こうして指を動かしている時間があった方がまだいいか。
だがそう悪い話ばかりでも無い。
これは間抜けな私のミスによるものなのだが、バイトのシフトを入れ忘れたため、明日から三十日まで
バイトが無いのだ。つまり、しばらく真の意味でのニート生活を謳歌出来るということである。よくやった私、ナイスドジ私。これで一週間以上、執筆に集中することが出来る、思ってもないチャンスだ、今月の給料的にはピンチなのだが。だがまあ、実際、金銭に困っているわけではないのだから、バイトなんかやらなくともいいのだ。私は未だ親のすねをかじっているガキなので、日々の生活には苦労していない。ただ漫画やライトノベル、ゲーム、携帯料金諸々のためだけにバイトをやっているのだし、それにもう、それらは消化し切れないほど部屋中を満たしている。いわゆる“積みゲー”、“積みラノ”が山を成しているのだ、漫画も恐ろしいほど溜まっている。特にひどいのが未読の“週刊少年サンデー”の量で、毎週欠かさず買うのはいいのだが、ほとんど読まないため六十冊以上積んであるのだ。一年分以上の量である、前は八十冊ぐらいあったのだから減ってはいるが、しかしどちらにしろ気が遠くなるほどの量である。読まないなら捨てろよといつも家族に言われるのだが、私はそれを断固として許さない、いや、もったいないじゃないか、せっかく買ったんだから、なら買うなという話だが。というかサンデーを含め、漫画やライトノベルを購入して来るのは私ではなく、兄なのだ。私と兄は趣味がほとんど一致しているため、何を買うにも割り勘なのである。何を買うにもコストが半分になるため、かなり助かっているし、事実美味しい話しではあるのだが、だが問題なのは、全て半額なのをいいことに、兄がどんどんどんどん様々な漫画、ラノベ、ゲームを買ってくることだ。そして私は、よせばいいのに、毎回その出費の半分を負担する。今目の前にあるラノベや漫画の山も片付いていないのに、だ。漫画やラノベなら、創作の力になるため、どんなジャンルでもいける雑食系男子な私だし、それに自分で店まで出向かなくていいし、何よりもオール半額になるのだからメリットはかなり大きいのだが、それにしても、だ。あまりにも買い過ぎだろう。とっくの昔に私はキャパオーバーしている。兄自身は、漫画やラノベを溜めることなく、購入したらすぐに片付けているし、私も同意の上で金を払っているのだから文句は言えないのだけれど。でも私は兄と違って、人に自慢出来る程ではないが執筆活動を行っているだから、漫画、ラノベ、ゲームが増えるペースに追い付けるはずが無いだろう。なのでその内、キリのいいところで見切りを付けなければならない。いつになるかは分からないが……おそらく自立して一人暮らしするようになったら……自立出来るのかどうか甚だ疑問ではあるけれど。
……。
というかどうしよう、書くことがない。
今の三点リーダで十分間以上もの時を無駄にしてしまった。
そもそも、この日記は読者様方のことを一切考慮していない、超絶自己満足オレオレ小説なのだから、読者様方には、こんなどうでもいい内容の本文なんか読んでもらわなくても、この日記が新着一覧に掲載され、ちゃんと毎日更新されているのかどうかを確かめて頂ければ、それだけでいいのだ。だから、わざわざ話題や言葉を選ぶ理由はないのだろう。執筆の練習、自分が思い描いたことを文章で表現する練習、文章力、語彙力の強化、それが目的で四千文字以上での更新を自らに課したのだから。だから、活動を記録すること以外は、しっちゃかめっちゃかに、書きたいことを書けば、それでいいはずだ。何事においても、練習というのは数をこなした方が効率が良い。昔やっていたバスケ部でも、確かに四の五の言わず、ひたすらに数をこなした方が実力は上がった。勉強でもそうだ、十個の漢字をジーっと見つめるよりも、書いて書いて書きまくった方が断然覚えが早い。私は昔、英単語はジーっと見て記憶する派だったのだが、全力で書きまくって記憶する派に改め、以前は十の英単語を覚えるのに二、三十分もかかっていたのが(思えば信じられない記憶力の悪さだった)、今では二、三分で記憶出来るようになった。その経験から見ても、数をこなした方が効率が良いのは明らかだ。失敗を恐れてはいけない、成功するかどうかではなく、それによって経験値を得られるかどうかが大事なのだ、その場限りでの勝敗よりも、先を見越してより成長出来る方法を選んだほうが良いに決まっている。実際、それで大成している小説家がいる。それは誰であろう、かの有名な西尾維新だ。いや、もっと文豪と呼ばれる人間は居るのだろうが、私は大の西尾維新ファンなので彼を例に挙げよう。まあ、普段純文学などを読まないから文豪のボキャブラリーが少ないだけなのだが、今家にあるラノベやらを片付けたら本格的にラノベ以外の小説にも手を出そうと思っている、小説の世界はまだまだ広い。
西尾維新は、自分の著書でも言っていた、“僕は人よりも文章を多く書くことだけが取り得だった”みたいなことを、あくまで“みたいな”ではあるが。正確には覚えていないけれど、そういう意味合いのことを記していたのは確かだ。だがしかし、どうだろうか、どこからどう見ても西尾維新の書く小説は執筆ペースが早いというだけではない、ストーリーは純粋に面白いし、先の読めない意外な展開も多く、整合性も高い、会話はウィットに富んでるし、読みやすい、それでいて文字数が少ないわけではない。それをあのスピードで書き上げるのだ、聞くところによると、西尾維新は一週間かそこらで一冊書き上げることが出来るらしい。彼の著書で通称“戯言シリーズ”というのがあるが、その中でも評価の高い“首吊りハイスクール”は、決してページ数や文字数が少ないわけではないのに(彼にしては少ない方だったが)、なんと二日で書き上げたという話しだ。知っている人も多いであろう、“化物語”という作品には“怪異”という異常現象(現象でいいのか?)が出てくるが、彼こそが一番の怪異だろう。化け物だ、普通、一冊書くのに(ライトノベル基準だが)一、二ヶ月でも速筆家と呼ばれるのにも関わらず、西尾維新はそれを数日でやってのける、しかも彼の作品は決まってページ数が多いことがほどんどなのだから。彼がそこまで脅威的な小説家に成り得た要因は、ずばりその異常なまでの執筆量だ。前述した通り、彼は昔から文章の量をこなすのが得意だったらしい、“文章を書くのが得意”ではなく“量をこなすのが得意”、である。重要なのは質より量だ。彼は若い頃、なんと一日で原稿用紙百枚単位の文章を書いていたとのこと、とても常人が真似できるような量ではない。私の場合、一時間で千文字前後の執筆量だから(一年前は、その半分以下だった)、一日休まずに集中力を切らさず執筆し続けたとしても(それが出来るかどうかはまた別として)二万四千文字が限界だ、20×20の原稿用紙に換算すると六十枚である。逆に言えば、睡眠時間やらの時間を考慮し、一時間で約二千文字前後書けるようになれば一日原稿用紙百枚も可能なのだが、いやいや無理だろう。しかも、これは到底信じられない話だから半信半疑なのだが、西尾維新本人曰く、原稿用紙二百枚ほどを書く日もあったのだという。有り得ない。それだけ、有り得ないほどの量を積み重ねたからこそ、今の西尾維新は居るのだ。仕事で小説を書き、趣味で小説を書き、休憩中に小説を書く、それが彼の日常らしい。一の傑作よりも百の凡作を書こうとした方が圧倒的に効率が良いのだ、それに凡作を作っていけば、その過程で傑作を作れるようになってくる。
だから私は書こう、書きなぐろう、ひたすらに執筆をしてみようと思う、幸いここ一週間はバイトが無く家に篭っていられるのだから絶好の機会だろう。さすがに、一日原稿用紙百枚(四万文字)とは言わないが、というか無理だが、一日原稿用紙二十五枚(一万文字)ぐらいには挑戦してみようと思う、次のバイトの日まで。うん。案外、一万文字ぐらいならこなせるのではないか? と今一瞬私の脳みそがなめたことをほざいたが、出来ないことも無いだろう。今、調度四千文字を書き上げたところなのだから、この調子で今日は残り六千文字を書けばいいのだ。例のバトルファンタジーを一話分更新すれば事足りるだろう。大丈夫だ、出来る、私なら出来る。私は凡人だが、凡人は素晴らしい、何せ努力さえすればちゃんと成長出来るもの、それが凡人なのだから。
それでは、そろそろお暇させていただきます。
このような謎の日記に、ここまで付き合っていただき有難うございました、まさかここまで読んでくれる海よりも深いお慈悲をお持ちの読者様が居るとは思いもよりませんでした。いや、なんかこの日記は今日で終わりみたいなこと言ってますが、普通に明日も明後日も懲りずに更新しますよ?
では、また会えることを祈って。




