1/17 火曜日 執筆活動二日目
2012.1/17 火曜日
今日は散々な一日だった。
まず、起床したのが予定より四時間も遅い、午前十時半である。本当ならば六時半には起きると決め、携帯のアラームをセットしていたのだ。昨日布団に入ったのが深夜二時半だったから、六時に起きれば四時間もの睡眠を取ったことになる。もし六時に起きれなくとも、最悪でも八時には起きたかったのだ。人間の睡眠時間は本来、それだけあれば十分なのだから。ここで少し、睡眠についての基本知識を軽くおさらいしよう(決して知識自慢などではない、ただの確認作業)。ご存知の通り、睡眠というのはレム睡眠と、その後に訪れるノンレム睡眠の二つに分かれている。“レム”とは急速眼球運動のことであり、寝ている間に眼球がキョロキョロ挙動不振状態になっていることを指し示し、即ちその名の通り、“レム睡眠”は目蓋の裏で眼球が激しく動いている状態での睡眠、“ノンレム睡眠”は眼球が静止している状態での睡眠である。分かり易く一言で言えば、レム睡眠が“浅い眠り”で、ノンレム睡眠が“深い眠り”だ。人間はレム睡眠時に夢を見ると言われていて、身体は休息しているのに脳がまだ休息していないため、脳が勝手に働き、あれこれ妄想している状態が“夢”である(確定はしていないらしいが)。レム睡眠の役割は、その日あった出来事を脳内で整理整頓することだそうで(というのが学者の間では有力、とのこと)、本当に脳が休息出来る睡眠が、眼球が静止した状態の睡眠、ノンレム睡眠である。このノンレム睡眠が訪れ、ようやく人間はボロボロになった脳細胞を休めることが出来るのだ。そしてレム睡眠とノンレム睡眠はそれぞれ一時間半と決まっていて、『一時間半のレム睡眠→一時間半のノンレム睡眠→一時間半のレム睡眠→一時間半のノンレム睡眠→』と、つまり三時間周期で二つの睡眠が交互に訪れる。三時間の睡眠時間を取って初めて脳は一時間半の休息を得られるのだ。つまり、一時間半だけ寝ても寝たことにはならないし(最初に訪れるのがレム睡眠だから、一時間半寝ても脳はズタズタのまま)、ノンレム睡眠の時にこそ脳は休まるのだから、せっかくのノンレム睡眠時に起床するのはもったいない。よって、起床するのなら、目を閉じてから調度三時間後か六時間後が望ましい。レム→ノンレムのサイクルの区切りだからだ。実際、六時間睡眠をとっている人間の寿命が一番長いらしい。次に七時間、次に八時間だ。十時間以上はかなり寿命が短かったような気がする(寝すぎるのも身体に悪い。私が言えたこっちゃないけどね? まあ、その低い数値は、“病人はベットに入っている時間が長い”という理由も含まれているのだろうが)。ちなみに、かの発明家エジソンは三時間しか睡眠を取らなかったというのは有名な話だが、彼は『三時間は勤勉。四時間は常人。五時間は怠惰(ちょっと言葉が違うが、意味は同じ)』という言葉を残している。それって三時間の睡眠で足りるってことだよね(レム→ノンレムの一サイクル)? というわけで私は、寝付くまでの時間を考慮し、“四時間~四時間半睡眠”に最近挑戦しているのだが……。最悪でも、六時間睡眠を及第点にしていたのだが……。今日起きたのは十時半、昨日寝たのが二時半だから八時間睡眠だ、どう考えても寝すぎである。まあ、以前は半日寝ていることもあったのだから、まだマシなのかも知れないが……、ここで妥協すると次の日には、一日二十五時間睡眠でよくね? ていうか永眠でよくね? とか言い出すのが私である。何度も言うが、私は妥協だけなら誰にも負けない自身があるのだ(最悪だ)。駄目だ、八時間なんかで妥協したら駄目だぞ私。ちゃんと“四時間~四時間半睡眠”を決行しろ、このグズ私。ちゃんと六時には時計のアラームで起こされたのに、なぜ“あと五分”とか甘えているのだ、五分ではなく四時間ではないか馬鹿野郎。
とまあ、まず今日の起床は大失敗。だがこれだけでは、冒頭で話したような“散々な一日だった”とは言えないだろう。勿論、それだけではない。たかが四時間多く寝たぐらい(四時間の無駄はかなり痛いけれど)で散々な一日と言うつもりはない。問題はその後だ。起床し、自らのだらしなさに、いつものようにウダウダしている時、事件は起きた。
なんと、気が付くと右手が真っ赤だったのだ。顔面から大量の血液が垂れ流され始めたのだ。敵襲か!? どこを斬られた!? と思わず中二病をこじらせ、周囲を見回すも敵はいない。ただただ溢れる血。
というか鼻血だった。鼻血と聞いて鼻で笑う人(駄洒落ちゃうよ?)もいるだろうが、だが鼻血を侮ることなかれ。これがもう、出るわ出るわの大惨事で、ゴミ箱が一瞬にして赤く染まってしまうほどの出血大サービス状態。必死に両鼻をティッシュで押さえるも、行き場を失った血が今度は口から溢れてくる始末。もう、ちょっとしたホラーである。三十分以上にも及ぶ激闘の末、なんとか血の流出を抑えるも、鼻腔内の出血は止まらず、しつこく私の喉を通り胃へと流れ込む血。まさか朝食が自分の血になるとは思わなんだ。今でも、まだ気持ち悪い。
そうして信じられない量の血を失ってしまった私の体調は、朝十一時半にして、既にノックアウトのグロッキー状態。これが寝る前なら良かったものの、まだまだこれからという時間帯に、だ。というか本当にヤバかった、頭はボーっとするし、布団を被っても体内が寒いし、胸焼けはするし、あの恐怖は一生忘れられないだろう。というか以前にも二、三度同じようなことがあったのだけれど。二年間ぐらいなんともなかったから安心していたのだが。なんなのだろうか? 病気なのだろうか? 死ぬのだろうか? 私、死ぬのだろうか? まあ、おそらく鼻の奥にある大きめの血管が切れてしまっていて、一度塞がったはいいものの、かなり切れ易くなっているのだろう、と推測する。そんなところだろう(これで本当に何かの病気だったらお笑い草だが)。
そんなわけで血の足りない私は、午後一時から五時の間、床についていた。寝ていた。睡眠時間を悔やんだ直後のはずなのに、更に無駄な睡眠を重ねていた。合計八時間の失態である。八時間と言えば、もう一日の三分の一ではないか、睡眠時間を計算に入れると、今日の活動時間の半分を失ってしまったのだ。もう、なんというかもう、最悪。この馬野郎! と自分を罵るも、馬に念仏という諺が存在するぐらいだ、馬で鹿な私の心がちゃんと反省しているのかどうかは怪しい。そんなわけで、実に長い言い訳に付き合って頂き有難う御座います。お前、なんだかんだ言って結局十二時間寝てんじゃねえか馬鹿野郎、と存分に罵って下さい。
でも一応、回らない脳ミソで執筆活動はしましたよ。今日あったはずのバイトを他の人に交代してまでぐうたらしたのだから、起きている時ぐらいは活動しないと。一瞬ゲーセンに赴きそうになった下種な足を踏み潰すのに苦労しましたが。財布に手を伸ばす腕を叩き落とすのも慣れたものです。
今日は、昨日達成出来なかった、バトルファンタジー十六話目更新をノルマに活動をした。主人公が激闘の末、意識を失い、謎の組織のアジトで目を覚ましそこでアレコレするという内容である。大きな設計図を練るのは好きなクセに、細かいところを設計するのは面倒くさがるいい加減な私だ、この話の内容など何も決まっていない、が、取りあえず書き出せばなんとかなるだろう、と思い執筆を開始。最初の方は筆が乗り、一気に三千文字を書き上げた、のはいいのだが、その後がグダグダだった。見つけてしまったのだ、大いなる矛盾を。このままストーリーを進めてしまえば、積み上げてきたものが崩落してしまうだろう、今までに無い最大のミスを。キーボード上を踊っていた十指がピタリと止まる。眼球が画面から逸れていく。誰の視線を気にしているのか、そっと閉じられるノートパソコン。さて漫画読もう、と、最近購入した漫画本『ベルセルク』に手を付けたのが夜七時半のことである。
いやあ、二、三冊読んだら執筆に戻るつもりだったのだけれどね? 九巻に手を伸ばした頃に、ようやく執筆意欲が回復。しぶしぶながらも、ベルセルクから現世に帰ってくる私。仕方無かったのです、ベルセルクがあまりに面白かったから……。まあそれは言い訳だが、しかしベルセルクは本当に面白い。ライトノベルで言うと、『伝説の勇者の伝説』に似通っているところがある、あくまで似通っている部分があるだけで、内容は全くの別ものだが。『伝説の勇者の伝説』を読んだことがある方は御存知だろう、あの主人公の親友“シオン”とかなり被っている人物がいるのだ。主人公の生い立ちと、その親友との関係も被っているかも知れない。世界観も似ている。まあ、内容は『ベルセルク』の方が『伝説の勇者の伝説』よりもハードではある。あのなんだかんだでダークな“伝勇伝”よりも更に鬱な物語は魅力的だった。何といっても、主人公ガッツのツンデレぶりが見所である。あそこまでの非情さを演じさせられるのは、なかなか骨が折れるのではないだろうか? そしてガッツの辛辣な過去、傭兵生活での厳しくも暖かい日々は、私の心を鷲掴みにしてくれた。ベルセルクおもれー。まだ九巻までしか読んでいないが。ぜひ一度読んでみることをオススメする。ちなみに一、二巻は序章のようなもので、本当に面白いのは三巻からである。
話を戻そう。
そんなわけで、私は十時から再び執筆を再開した。一応、及第点である五千文字は突破していたのだが、こんな中途半端な場面で投稿できるはずがない。しかも私を現実逃避に貶めるとんでもない矛盾点を攻略しなければならない。仕方なく、私は再度プロットと設定の見直しをし、だが解決策が思いつかない、つじつまが合わない。とりあえず書いてればどうにかなるかも知れない、と筆を取るも、千字書いたところで指が停止。結局十六話は書き切れずに、日記更新の時間が来てしまった。
それが今日の執筆の顛末である。なかなか上手くいかないものだ。どうしよう、あの矛盾。悩めば悩むほど新たな障害物が発掘されるのは、もうちょっとした拷問である。どうにかしなければ……これぐらい乗り越えられなければ、作家への道を進むのは到底不可能なのだから。
あ、明日頑張ろう(典型的な駄目発言)。
そろそろ、兄がPCを交代してくれとうるさいので、今日は失礼させて頂きます。
では、また会えることを祈って。




