うそつき
彼はきっとうそつきだ。
彼の言葉にはいちいち統一感がないし、何も考えていないんじゃないかとさえ思う。
そして彼はうそつきだ。
八方美人で、平気でうそをつく。
誰にも愛想良くして、内心では誰もを嘲っている。
だから彼はうそつきだ。
どうしてだれも気付かないのだろう。
もしかして、皆気づいているのにだれも言わないのだろうか。そうだとしたら、彼はあまりにむくわれない。
もしかして、誰も気づいてないのだろうか。そうだとしたら、皆もあまりにむくわれない。
そうさ彼はうそつきだ。
だから彼は嘘をついて、今日も一日朽ちていく。




