第二十四話『──────』
────
3時頃
ホラー系YouTuberの男性が水辺へと歩く
背後には影が何かを刺しながら一緒に歩く
やがて姿が無くなる
─────
ニュース速報
「ホラー系YouTuberの水死体が発見されました
─────」
彼のファンは驚きと共に記録映像がテレビ局で流された。それもホラー特集と題して……
ただ、好評とは真逆の批判が。元々はホラー系YouTuberの男性が残した記録映像で追悼の意を込めて最後の記録映像を見ようと、ファンであり、ホラー怪談師が流した
その批判は死者の冒涜とかではなく……霊媒師から『危険な映像を良く流せたな!』等の声だった
その後のホラー怪談師は引退し、後日自宅で自殺してるのが発見。その後の記録映像は封印となり、大学サークルの記録映像と共に保管される
そして、その話は映像自体が録画されるが、毎度毎度映像の最後が変わってたりとオリジナルよりもだいぶ改変されて、何時しか呪われた映像となり、再現とてしかまとも流せなくなった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
噂の廃墟を見に来た。管理者はその後の話を聞いてそれ以降の撮影許可は出さなくなり、管理者は厳重として廃墟を封印した
ただ、今回は管理者同伴で黙祷の為に入れる事に。管理者は悲しげに黙祷をして俺もする
この人のホラー配信は好きだった。だからこそショックだったしテレビの対応も酷かった
管理者は後悔してるのか……
「許可さえなければ……ただ、彼と最後に話した……」
そう言う。それを聞くと目を見開いて管理者を見ると悲しげに
「管理はする。けど、私が居なくなれば……誰も管理する者が居なくなりどうなるかは分からない
それまでは……」
俺は口を開こうとしたが管理者は笑みを浮かべて
「気持ちだけ受け取るさ。もう出ようか。長くいてもろくな事にならない
ご飯奢るから少し老人のたわいも無い話を聞いてくれないか?」
俺は頷いて着いていくことにした。その時に置かれた三脚のカメラを見て管理者に一言伝えると
「持ち帰るのはやめておいた方がいい。ただ、その場に置いておいて欲しい
どうなるかは分からないから。それよりも行こうか。長く居たくない」
俺はカメラを見てからそのまま戻って管理者の話を聞くことにした
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カメラの映像が僅かに残されていた
そこには水面に男性が立っていた。ゆっくりと影が引きずり込むように男性が飲み込まれていき、映像は切れて完全停止となり、動かなくなる




