第一話『とあるホラー系YouTuberが撮影した記録』
『一旦完結させましたが、新たに追加として出します』
『ランキング入りが多いのとレビューに乗った次第なのです』
『今回はとある最恐の廃旅館と連立する廃別荘です。ホラー系YouTuberがどんな末路を辿るのか……何が起こったのか……記録映像はかつて放送された録画映像でオリジナルに近いですが、変更など変わってる為に完全ではありません
現存するオリジナルはテレビ局にて保管されてますが、次に再生する時はどうなってるかは不明のままです』
ホラー系YouTuberとして動画投稿していて色んな都市伝説とかを紹介したり廃墟探索とか上げたりしていた
その中で……一つだけ。廃墟探索の中で唯一撮影は出来たけどYouTube上に上げれなかった動画ある
その動画は残してるがもう一度見ようとさえ思えない……これはその当時に廃墟探索しお蔵入りとなった出来事の話
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YouTubeの動画上で挨拶をした
「今回は廃墟を紹介し実際に行って撮影しようと思います。皆さんは何処の廃墟が良いですか?」
視聴者へと尋ねた。コメントが流れていき、雑談しつつ何処がいいかと探していたら……
『とある廃墟が一番ヤバイです』
そのコメントを見て俺はそのコメントに向かって
「どうヤバいんだ?」
尋ねた。するとコメントが流れて……やがて長文の赤スパが投稿された
『その廃墟は水辺の近く……正確には目の前に湖みたいな池が広がる旅館と別荘が連なった廃墟で、かつて、殺人事件が起きたとされている廃墟
その殺人事件も中々に酷いらしく、調べようにも閲覧規制がかかる程のもらしく……その廃墟を管理してる人も近づかない程だと
その殺人事件の後の廃墟……幽霊を見たとか、死体が出たとか……はたまたはその湖みたいな池で無数の死体が浮かび上がったとか……
結構曰く付きの廃墟らしい
(住所添付)
昼間は結構綺麗ですけど……夜は不気味です。オススメですが一応行くのは止めておいた方が良いです。オススメしておいて何ですが……』
そう綴られていて、気になって調べると住所通りに池……湖の前に廃墟が佇んでいて、本当だと分かり
「それじゃ、次はここに行ってみますか」
と、計画を立てつつ雑談してライブ配信は終わった
次の日にその場所へと向かった。その時に管理者の方と会う事になり
「許可出しておいて何ですが……本当に大丈夫ですか?」
心配されていたが……興味本位と……実際の感じが知りたかったから俺は頷いて
「大丈夫です。何かあったら連絡しますので。それに貴方の方こそ……大丈夫ですか?」
管理者は少しだけ目を泳がせていた。罪悪感と言うよりかは少し俺に対しての馬鹿そうな目で見ていて
「本当なら笑い飛ばして断りますけど……いや、これは、別に貴方のことが阿呆とか馬鹿とか言ってるつもりではなく……
本当だからこそ……私の方で、緊急連絡先とその他の決め事を決めさせてもらいましたから。払拭出来るのなら勿論良いですけど……
それで、貴方に不幸となったら私の責任なので……だから、あの廃墟に行くとなれば私も心配します
これだけは約束してください。何があっても、何が撮影されても……いの一番に見せて決めさせてください」
そう言われて俺は少しだけ笑みが零れてしまう。不謹慎だとは思うけど……
「勿論です。こっちも危ない物は流せないので……貴方と相談して決めます。取り敢えずは一日泊まりで、何かあれば連絡します
何も無ければ良いんですけどね……」
管理者から鍵を受けとり向かう事に。撮影機材は十数台と大掛かりになる。その中で管理者の情報を元に設置していく
今回は泊まりで泊まるのは車内だけど、数時間は滞在とかする予定。流石に管理者に中に泊まるのだけは禁止されたからだ
取り敢えずは目的の場所へと到着すると明るいけど廃旅館と廃別荘……廃母屋があり、その真ん前は湖が広がっていた
時間も時間だから急いで設置をした。設置した場所と管理者に聞いた危険な場所が……
・『湖・水辺前』
・『廃別荘前玄関』
・『廃別荘・リビング』
・『廃別荘・階段前・リビング手前』
・『廃別荘・風呂場・脱衣場』
・『廃別荘・廊下』
・『廃別荘・2階寝室』
・『廃旅館・玄関前・広間・カウンター』
・『廃旅館・1階廊下』
・『廃旅館・風呂場・脱衣場』
・『廃旅館・風呂場全方位』
・『危険・廃旅館・1010号室』
・『危険・廃旅館・105号室』
・『廃旅館・階段前・二階階段前』
・『危険・二階廊下前』
・『危険・絶景が広がる206号室』
・『危険・絶景が広がる2010号室』
・『危険・特別絶景バルコニー広間』
・『危険・地下室・広間』
・『危険・地下二階広間・浸水(湖に繋がる付近の為に浸水した)』
・『廃旅館・事務室全方位』
を設置。特に、廃旅館の二階は危険と言われて殺人事件と言うよりかは……との話
周囲は暗くなり、録画をする事にした。暫くすると複数の怪奇現象が起きて流石にビビるが……次の計画として探索する事に
時間帯も2時と丁度よく、カメラを手に車内から出た。寒さが肌に突き刺さる。それと波が押し寄せるような音が聞こえる
取り敢えずはカメラを設置した場所を回る事にした。時間もまばらに動きつつ朝方までには到着するとは……思う。ここだけは予想が出来ない……
一通り回って戻ってくると二階のほぼ全てのカメラと地下も幾つかのカメラが止まっていて、取りに行こうとした時に、何故か直感で行くのは止めようと思った
何故かは分からない……ただ、嫌な予感がして車内で予定時刻まで待つ事にした
6時頃になり、カメラを停止して回収しようとしたら……回収は出来たけど少しだけ困惑した。カメラの途切れた奴全てが壊れていた
幾つかは原因不明で回収不可能状態に……痛いけど命があるだけマシだと思って割り切った
最後に廃旅館と廃別荘を見て写真を取った。綺麗だけど……中身を見るのが怖く、管理者の所で確認することにした
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管理者と映像を確認すると想像を絶する程の映像で管理者も言葉を失っていた
声も音も乗ってなく、録音出来てるはずなのに異常現象だけは音も無かった
管理者に答えを待ってると管理者はようやく口を開いて
「お蔵入りにして欲しい。これは……私も知らない出来事だと思うし……ここまで酷いとなると……」
俺はその言葉を聞いて
「分かった。ただ、この映像を知って来る人達には……」
管理者を首を横に振った。俺はそれを見て答えずに頷いた。この映像は……
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ライブ配信で映像の件はお蔵入りとなったと伝える。残念がると同時に掻い摘んで話したら納得してくれたのか無事で心配の方が大きかった
そのまま、映像の記録を手に
「殺されそうになるとは……流せないよな」
背筋が凍る。ただ、それだけ。映像記録を保管して次の撮影の為のネタを探す事にした
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何処で聞きつけたのか分からないけどテレビ局が取材依頼を。俺は引き受けるだけ引き受けて映像を流した
前見た時と同じだけど……
違うのは……
俺の死体みたいなのが映し出されていて、映像を止めた
俺は……
「長くないか……」
そう呟くとテレビ局の人達が俺を見て
「どういう意味で……」
俺は映像を止めた
「いや。この映像は知らない。だから困惑しただけです。それよりも放送するのは……オススメしないです」
それだけ伝えた。テレビ局の人は映像のダビングだけをして帰っていく。それを見て乾いた笑みを浮かべた
テレビ局も結局はネタとか欲しいだけかと……今でも背筋が氷金属のような冷たさが未だに残る




