タイトル未定2025/04/22 15:07
「そうそう、脇をしめてスタンスを広げて」
「こうですか…」
お母さん、お父さん元気ですか私は今、見知らぬ人へトカレフを向けています。おもちゃじゃないんです本物のトカレフなんです。
あぁ、なんでこうなっちゃったんだろう…
「撃ったらすぐに身を下げてね。反撃が来るかもしれないから」
「は、はい…」
どうか…足とかに当たってくれますように。
引き金をドキドキしながら引いた
「うぐぁっ……!だ、誰だ!?」
「ひ、ひぃ!」
ヤバ、腹に当たっちゃった!致命傷じゃん!
ていうか腕めっちゃ痺れる!何これ?!
「う〜し〜ろ〜のしょ〜め〜んだ〜れ」
「がぁっ!」
「な、なぜ背後に…ぐはぁ」
カオリンが背後から柳葉刀で二人を惨殺!?
恐ろしい人だ
あ、手を振っている。来いってサインだ
「う〜めっちゃ怖い」
「大丈夫、あなたはなにもしなくていいから」
「え?」
「おっと、おいでなすった様だよ」
赤い絨毯が敷いてある廊下の奥からサブマシンガンを構えた者たちが五、六人出てきた。
みんな筋肉すごくて強そう
「射撃開始!!」
の声と共にカオリンはすっと前に出た
さすがサブマシンガン…カオリンは一気に攻撃を受け、形も分からないぐらいに
「馬鹿が…ハチノスだぜ!」
「だったらいいな〜」
しかし、背後にふわりと舞い降りたカオリンはまるで踊るみたいに私以外の全てを切り裂いたのだった
「みんながみんな〜勝手に飛ばされるとは限らない。覚えとくことね〜」
柳葉刀の切っ先から血が垂れていた。真っ赤な絨毯にそれが染みると赤ではないどすぐろい染みになる。それを目印に私も進む
「…たくっ!リスタート地点を指定できる奴をハチノスにしてどうすんだ!」
おや?また誰か来た様だ。声からして男みたいだが
え…?なにあれ?
「あーなるほど。生け捕りにしようってことらしいよ。エマくん」
男たちは大きな網にロープに火炎放射器みたいなのを持っていた。よ、弱そう
「舐めんじゃねぇよ!俺たちは生け捕りのプ」
言い終わる前に勝負は決まっていた。正面から切り込んだカオリンはまず両腕を切断し、戸惑っている隙に首筋を切断した
「せめ…て最後までいわせ…バタッ」
柳葉刀を宙に掲げながら、もう片方の手でカオリンはピースした
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バンッ!!
アルミの扉を蹴破ると、そこはコンクリート打ちっぱなしの部屋であった。ていうかここ、コンクリート打ちっぱなしだったんだ
「よぉく、来たなぁ。これが欲しいんだろ?」
奥の玉座でふんぞり返る眼帯をした男が手に持った石をこちらに見せつけた
「だがよぉ、コイツらは一筋縄じゃいかないぜ。なんせ俺ですら油断してたら殺されるぐらいの達人だからな」
「ふ〜ん」
すっ…と右手を宙に上げるとカオリンの手に何か握られていた。あれは、中華包丁?
「だから武器持ってないんだ。笑う」
「なんだと!?やっちまえ!!」
「了解!」
「はい!」
早っ!攻撃が見えない!ていうかこれ、私大丈夫!?やられちゃうんじゃない!?
「くっ…どこにいる!?」
「攻撃が…当たらないっ!!」
壁が穴あいちゃったよ…あーあ修理が大変だぜこりゃ
「ここだよぉ」
「うぐっ!」
「のがぁ!!」
気づいたら決着はついていて、達人は死んだ。ていうかどこから現れたのカオリン、全くわかんなかったよ
「くっ…こうなったら俺だけでも脱出を…」
「あ、ヤバい!」
残った男の腹には爆弾が巻いてあり、すぐさまカオリンが近づいた
「さら…ば…ぎゃぁぁぁ!!!」
そして、一刀両断!なんとか巻き添えは回避出来た
落ちた石をカオリンが拾った
「ヒヤヒヤしましたよ…」
「私は全然だったけどね。あ、そうだ」
ぽんっ
「手榴弾、練習しとく?」
「い」
「いやぁぁぁぁぁあぁ!!!」
私はつい、カオリンから手渡された手榴弾をその場に落としてしまった。ピンは抜かれてなかった様でなんとかなった
「なーんてね。そんな小さなもんで私は満足しないって。ちょっと先に出てて」
「はい…?」
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「おまたせ〜」
「何してきたんですか?」
「ふふん、見ればわかるよ」
カオリンが手をぎゅっ…と握る。すると、さっきの建物はあちこち、爆発していった
「小型爆弾…仕掛けてきたんだ。残った金貨とか一緒にどかーんっ!とね」
「め、めちゃくちゃだ…」
もちろん、建物は跡形も無い。一体いくつの
爆弾を仕掛けてきたんだ!?野次馬もめちゃくちゃ集まってきたぞ
さて…と少年は…あ、いた!
「少年〜ほら、取り返してやったぞ」
「わ〜お姉ちゃんありがとう!」
「へへんっ!」
少年は胸に石をぎゅっと抱きしめると、怪しげな表情を浮かべた
「…やっとこれで我の力が戻る」
そう、呟くと石が体内に吸い込まれ、みるみるうちに少年の姿が変貌していった
「ふははは!騙されたな!人間よ!私は禁じらた存在、二つ名はまだ考えてないがとにかくすごく危ない存在だ!手始めにお前らを消し飛ばして…」
ぐる
ぐる
ぐる
「へ?」
カオリンは少年をラップみたいなのでぐるぐる巻きにしてしまった
「じゃ、行こうか」
「そうですね」
「こら〜!!なんだこれ!?見動きが!取れん!はずせ!」
本当に騒がしい街だ。私はもう疲れてばかりだよ
お母さんにお父さん