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1700
「おかえりなさいませー、ご主人様ー!」
結局来てしまった。
メイドカフェならぬメイドカフェに。
「髪型すごいにあってるね!」
「ほんと?」
「うん!」
「彼女、できるかなぁ。」
「え、彼女いると思った!」
「ほんと?そんなに?」
「うん!できるよ!たぶん、シンデレラが待っているんだよ!」
「そ、そっか。」
それから、うつ病とメイドの会話は一時間続いた。
「延長、してく?」
「いや、いいや。」
「じゃあ、1,700円でーす。」
「ご主人様のおでかけでーす、いってらっしゃーい」
ああ。
おれの1,700円がぁぁぁ。
それで、マッチングアプリを開く。
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