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これは、夢だ。

地面の上に仰向けに寝転がりながら、俺は闇を見上げていた。

黒くて暗い、すぐ目の前にあるようで、遥か上空に広がっているようにも思える不思議な闇だ。


俺は、この夢を何度も見た事があった。

だから次に何が起こるかも知っている。

コツン、コツンと、石畳の上を下駄で歩いたような音が、寝転がる俺の足元の方から聞こえて来る。

やがてその足音は俺の足元を通り過ぎ、腹の横を通り、頭の傍でピタリと止まると、誰かが俺の顔を覗き込む。


『ねぇ』


黒くて暗い闇しかなかった俺の視界に、異なる色が混ざる。

闇と同じ黒色でありながら、闇の中でもハッキリと浮かび上がる艶やかな髪、病的を通り越して白粉を塗りたくったような不自然な白い肌、そして――


『貴方は今、何を()ているの?』


――空の闇よりも黒い、伽藍洞の瞳を持った少女が、俺にそう問い掛けてきた。

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