第三話 天賦
---ここで刺し違える---
ビー・ジェーから執拗に攻撃を受ける中俺はチャンスをうかがっていた。
棚の上に短剣が置いてある.. あれを奪えば...!
ビー・ジェーの動きが止まるのを見計らい、俺は探検の置いてある棚に猛ダッシュした
「ダークインパラッ!」
突然猛ダッシュする俺を闇に包まれた剣のようなものが俺の体を切り裂く。
なっ..なんだこれは?!体中が痛いし切られている。
何もない空間から突如闇の剣が現れ、それを手にしたビー・ジェーが俺の体を切り裂いた。
「バカがッ!俺の闇魔法から逃れられるわけがないだろう!」
なるほど、魔法攻撃だったのか。攻撃魔法を見たのが初めてだったので一瞬何が起こったのか分からなかった。俺の体は切り裂かれ、大量の血が流れている。
ここまでか... 冒険者になって富と力を手に入れて、信頼できる仲間を作って幸せに生きていきたかった... 10歳で奴隷になって、12歳で死ぬ。なんで惨めな人生。ああ、来世ではSSSランク冒険者として無双転生できますように…
死を覚悟し走馬灯が見えた刹那、俺の身体は眩い光に包まれた。
うおっ……!!なっ…ッ!なんだこれ…!!
身体になにか異変が起きている。全身が弾け飛びそうなほど発光している。し、死ぬのか??てか死ぬ時って光に包まれるっけ???
……
ん…んん……
気を失っていたのか…?どうやら死んでないみたいだ。
何故かビー・ジェーから受けた闇属性魔法ダークインパラの傷跡が塞がっている。血も止まってるな、、
そしてビー・ジェーの姿も見当たらない。
なんだ?俺が光に包まれたあと何があったんだ…?
状況が整理できない。まあとりあえず生き延びたことは確かなようで少しホッとした。
しかしさっきから目に違和感を感じる。ボワッとするというか、なんか変な感じだ。変な感じがするので部屋にある鏡で自分の眼を見て見た。
「なっ…!なんだこれ!?」
眼に模様が映し出されてる?! 何この模様??
何かわからないけど幾何学的な模様が両眼に映ってる。
何かわかるかもしれないからステータスを見てみる
ーーステータスーー
名前 :イル・ルシード(12)
種族 :人間
職業 :奴隷
Lv:1
HP:16
MP:8
スキル:なし
魔法:なし
天賦:ノヴァ・アイ(S)
ーーーーーーーーー
「天賦ッ!? しかもSランク天賦!?」
思わず叫んでしまった。ちょっとまってくれ。何が起こってるのか分からない。俺はさっきまでなんの天賦ももたないただの平民奴隷だったはず。それなのになぜ急に天賦が??しかもSランク天賦だって!?
Sランク天賦と言えば、故郷のあったノヴァ連合王国でも数える程の強者しか持ち合わせていないというレジェンド級の天賦だ。誰もが羨むがどれだけ望んでも、金貨を積んでも手に入れることは出来ない。天賦の発現は、個人の潜在能力に起因するからだ。
数多の人がSランク天賦を欲するには理由がある。
天賦はS.A.Bの3段階でランク分けされているが、そもそも天賦は最低のBランクでさえも、発現確率は1000人に1人。そしてどのBランク天賦も有力で使い道がある。しかしこの中でもSランク天賦は別格だ。
A.Bランクの天賦は自分以外でも同じ天賦を持つことがある。
しかしSランク天賦は唯一無二、ユニークだ。つまり、自分だけの超強力な能力を手に入れることが出来る。能力面でもA.Bランクの天賦とは別格だ。
そんな"天からのギフト"が俺に発現したのか…???
ちょっとまだ信じられない。。
ステータスの天賦を詳しく見てみることにする。
ーーー天賦ーーー
天賦名:ノヴァ・アイ
ランク:S
タイプ:固有天賦
発現数:1
発現条件:死戦をさまよう
・能力
:ノヴァ・エターナルを発動可能
:自身の全ステータスを50%UP(常時)
:他者にノヴァの加護を付与が可能(常時)
:相手のステータスを全て閲覧可能(常時)
・ノヴァ・エターナル
魔力の魔神を自身に纏い、操作することによって様々な攻撃が可能になる。実態は魔力なので、自在に変形、伸縮、防御できる。自動モードにする事で魔神に自動で攻撃、防御をさせることが可能。魔法ではなく固有天賦のため、MPを消費しない。自身のLvや成長によって魔神も成長する。
・ノヴァの加護
:ノヴァの加護を与えた対象者の全ステータスを30%UP
:相手のステータスを全て閲覧可能
:ノヴァの加護発動者とのみ、思念で会話が可能
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な、なんだこの壊れ天賦は、、、!
控えめに言っても化け物すぎる。昔本でAランク天賦の能力を見た事があるけど、段違いというのは本当みたい、、
発現条件に死戦をさまようってあるから発現対象者が死にかけることによって発現する天賦だったのか。だから今までは天賦は発現されなかった。これ死にかけることが無かったらこの先も一生発現すること無かったんだよな、、
そう考えると半殺しにしてくれたビー・ジェーには感謝するしかない。今すぐにでも殺してやりたいけど!
まだこれが現実なのか曖昧だけど、とりあえずビー・ジェーもいないことだし早く部屋に戻って今日を終えよう。
もしかしたら夢かもしれないしな。
自分の檻に戻った俺は、そのまま泥のように眠りについた。
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