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過去は這い寄る混沌のように

マーサに疲れたので休む旨を伝えて、オツベルの体を乗っ取ってしまったケイトは宿で休んでいた。


まぁ夜にはフィヨルドに会いに行くとして…。方針を決めないといけないな。


まず、今この身体には魂が2個ある状態だ。レベルアップは魂の力…とかいう言葉があったが、それが原因だろう。

レベル87の俺とレベル1のオツベルくんでは存在レベルが違いすぎる。


俺がでしゃばってるから多分オツベルくんは表に出てこれない。


うーん、俺が消えてもいいんだが…その方法がわからない。体が死んでしまえば一緒に死んじゃうだろうし。

ぶっちゃけ前々世を考えると人並みには生きているし消えてもいいのかな?とは思う。


ただ、完全に死んでしまうと、俺の支配下にいる精霊とかがどうなるかわからないしなぁ…キュウもヘカルも気になるし。


ヘカルは呼ぶことができる。幽魔と呼ばれる奴なのでどこでも呼べるんだが…

こいつフィヨルドと相性が悪い。


キュウとフィヨルドとヘカルはある意味三角関係だ。キュウはヘカルに強く、フィヨルドに弱い。フィヨルドはキュウに強くヘカルに弱い。ヘカルはフィヨルドに強くキュウに弱い。


あとミカとラフィは生きてるよなぁ…あとは…


脳裏によぎるのは、エルフにも負けないぐらいの可憐さを持った少女。

自分を慕ってくれた。結婚するとかまで言ってくれたっけか。


まぁ…死んでるか…な。こっちの寿命は50年平均ぐらいらしいし。


「エリス…」


彼女のお墓があれば、そこには立ち寄りたいと思っていた。

裏切ったのは自分だ。きちんと話してきちんとおけばよかった。

置いて魔王なんてのに挑んだのだが、だまし討ちみたいにして消えてしまった。つれていけるわけないよなぁエリスは13歳だぞ当時。

「やる事多いなぁ…」


方針としては、俺の入れ物を探そう。

賢者の石…見つかればいいけど、これで体を作るか…

もしくは誰かが保管してくれてれば俺の元の体を使うか。

まぁそうなると呪いを解呪しないといけないよなぁ…


頭をかかえて悩んでいると、フィヨルドと約束の時間になった。

50年経った今でも彼女は彼女のままだ。


彼女は自分の考えを理解しているように、俺も彼女を理解している。

十中八九、彼女は恥ずかしさのあまり逃げ出している。


約束の場所である丘にたどり着いた時、自分の目の前には氷漬けのナインテイルだけだった。

あまりにも予想通り過ぎて、笑いが出た。


すくない

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