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間違いなくただの悪霊

ベタベタベタ

さて、色々衝撃的過ぎてスルーしてしまったのだが…。

オツベルくん、キミは別に自殺したわけでも死んだわけでもない…という事だ。


むしろ己の実力をきちんと把握していて、サレアちゃんに危害が及ばないようにイノシシを殺すか、殺せなくとも手傷を負わせようとして身代わりの水晶頼みのアタックをしかけたのだろう。

そう、むしろ計算外なのは、身代わりの水晶の発動で変な人格(俺)が現れてしまったという事だ。


ああ、つまり俺は転生したのではなく、

「勇敢で将来有望な主人公体質のオツベルくんの体を乗っ取った悪霊…って事だよなぁ…」


この世界が自分のいた世界じゃないとかそういう可能性もあったんだが、そういうの置いといて罪悪感がやばすぎる。


そういえばサーラちゃんに呼ばれていたんだったな。

つーかオツベルくんは宿屋暮らしか…サーラちゃんは村長の娘…。


これ行ってもいいの?ヘイ、オツベルくん。よく行ってた?

…行ってたのか、行かないと後が怖い?具体的に殴る蹴る等の暴行を?キチ〇イか?


慣れた足取りで村を歩く。体に染みついてるんだろうな、多分。聞かなくても場所がわかる。

しかし、田舎だがギルドもあるし発展している方なんだろうな。

「あら、オツベルくん、ギルドでエンシェントボアの回収をしたわ。お肉も血抜きされてたし、氷魔法で適度に冷えていたから内臓も食べれるわよ」

ギルドの受付のお姉さんが話しかけてきた。

「処理しておいてよかったです」


「さすが、食肉になる魔獣も勉強してたのね、偉いわよー」

「ボアの素材はギルド買い取りだけど、内臓とお肉の可食部位は村長が買い取ってくれて、今日はバーベキューをやるみたいね。村長は太っ腹ね。」

「あ、もちろん報酬に上乗せになるわよ。楽しみにしててね」


「ありがとうございます」

と言った瞬間、殺気を感じ取った。


受付のお姉さんとしゃべっていたから周りの冒険者…ではなく、なんかこっちを見ているサーラでもなく

森…から?


「受付のお姉さん…」

「ミリアよ」

「ミリアさん…」

「どうしたの?」



「ボアの解体…どこでやりました?」


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