夏休みとは、デートするためにあるのである。
こんばんは。タイトル変更しました。やっぱり、「そして俺は勇者になった。」は違うかなと思ったので。
ではでは!「200の寿命とエクス・カリバー(もしかしたらまた変わるかもっ!)」よろしくですっ!
今日から夏休み。リア充なら遊びまくるだろう。かくゆう俺もリア充なので、赤城さんとデート三昧である。
まず、夏休み初日。映画館で今話題の映画をみた。お世辞にも面白かったとは言えない出来だったが、赤城さんは楽しめたらしいのでいいだろう。
3日目。近所の大きなプールに行った。正直、ウォータースライダーは苦手なのだが、赤城さんと一緒だったので楽しかった。
10日目。赤城さんとお家デートをした。と言っても、悠莉もいたので、デートとは言えないのかもしれないけれど。家でお菓子食べたり、だべったりした。
17日目。近所の神社であるお祭りに行った。人が多く、それだけで疲れそうだったが、隣の天使…いや、女神…いや、赤城さんに癒された。ピンクの浴衣はとても良く似合っていた。
そうして何度もデートをして、明日で夏休みも終わり。そんなとき、赤城さんから電話がかかってきた。
「はい、もしもし」
「あ、千鶴くん!お祭り行きましょっ!」
「え?お祭りならこの前行ったじゃないか」
「この前のよりおっきいやつです!はやく出てください!暑いんですから!」
「え」
窓の外を見る。すると、赤城さんと目が合った。手を振ってくる。
「はぁ」
と、ため息をつき、
「2分待って」
と言って電話を切る。まったく…振り回されるこっちの身にもなってほしい。
「お待たせ」
「むぅ、23秒遅刻です」
「細すぎ…まぁ、行こうぜ」
「はいっ!」
隣を見ると、ニコニコしている天使…いや、女神…いや、赤城さんがいた。相変わらず、浴衣は似合っている。
「赤城さん」
「ん?なんですか?」
「今日もかわいいよ」
「ふぇっ!…あ、ありがとうございます…」
「驚きすぎだろ…」
「いや、だって今までそんなこと言ってこなかったじゃないですか」
「まぁ、かわいいのは事実だからな」
「もう…不意打ちすぎますぅ」
と、頬をふくらませる。
「かわいい」
「もう!だから不意打ちすぎます!!」
「ひとおおいよぉ」
なんだよこの人。全員死ねよ。なんなら、俺たちのためにお祭りやっちゃってもいいレベル。いや、ないか。ないな。
「まぁ、大きなお祭りですしね」
「うぅ…これを歩くのか」
やはり目の前に見えるのは人。出店なんか見えねぇよ。
「あの…千鶴くん…」
「ん?どした?」
「いや…その…はぐれちゃったらいけないんで…手を…繋ぎませんか…?」
「ああ、そうだな」
と、俺は手を差し出す。
「はぁ…」
赤城さんはため息をついた。
「え、どした?」
「こういうのは普通、彼氏が言うもんなんですよ?」
それもそうだ。
「悪かったな、気が利かない彼氏で」
「いえいえ、千鶴くんは超気が利きますよ?」
「あ、それはどうも」
少し照れる。
「ていうかさ、」
「ん?なんですか?」
「いつ…手を握ってくれるの?」
「あ、忘れてました…」
まだまだイチャイチャが続きます。
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