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きみと出会わぬ異世界  作者: めあり
第二章 いつかあなたと見た世界
19/45

夏休みとは、デートするためにあるのである。

こんばんは。タイトル変更しました。やっぱり、「そして俺は勇者になった。」は違うかなと思ったので。

ではでは!「200の寿命とエクス・カリバー(もしかしたらまた変わるかもっ!)」よろしくですっ!

 今日から夏休み。リア充なら遊びまくるだろう。かくゆう俺もリア充なので、赤城さんとデート三昧である。


 まず、夏休み初日。映画館で今話題の映画をみた。お世辞にも面白かったとは言えない出来だったが、赤城さんは楽しめたらしいのでいいだろう。


 3日目。近所の大きなプールに行った。正直、ウォータースライダーは苦手なのだが、赤城さんと一緒だったので楽しかった。


 10日目。赤城さんとお家デートをした。と言っても、悠莉もいたので、デートとは言えないのかもしれないけれど。家でお菓子食べたり、だべったりした。


 17日目。近所の神社であるお祭りに行った。人が多く、それだけで疲れそうだったが、隣の天使…いや、女神…いや、赤城さんに癒された。ピンクの浴衣はとても良く似合っていた。


 そうして何度もデートをして、明日で夏休みも終わり。そんなとき、赤城さんから電話がかかってきた。


「はい、もしもし」


「あ、千鶴くん!お祭り行きましょっ!」


「え?お祭りならこの前行ったじゃないか」


「この前のよりおっきいやつです!はやく出てください!暑いんですから!」


「え」


 窓の外を見る。すると、赤城さんと目が合った。手を振ってくる。


「はぁ」


と、ため息をつき、


「2分待って」


と言って電話を切る。まったく…振り回されるこっちの身にもなってほしい。



「お待たせ」


「むぅ、23秒遅刻です」


「細すぎ…まぁ、行こうぜ」


「はいっ!」


 隣を見ると、ニコニコしている天使…いや、女神…いや、赤城さんがいた。相変わらず、浴衣は似合っている。


「赤城さん」


「ん?なんですか?」


「今日もかわいいよ」


「ふぇっ!…あ、ありがとうございます…」


「驚きすぎだろ…」


「いや、だって今までそんなこと言ってこなかったじゃないですか」


「まぁ、かわいいのは事実だからな」


「もう…不意打ちすぎますぅ」


と、頬をふくらませる。


「かわいい」


「もう!だから不意打ちすぎます!!」




「ひとおおいよぉ」


 なんだよこの人。全員死ねよ。なんなら、俺たちのためにお祭りやっちゃってもいいレベル。いや、ないか。ないな。


「まぁ、大きなお祭りですしね」


「うぅ…これを歩くのか」


 やはり目の前に見えるのは人。出店なんか見えねぇよ。


「あの…千鶴くん…」


「ん?どした?」


「いや…その…はぐれちゃったらいけないんで…手を…繋ぎませんか…?」


「ああ、そうだな」


と、俺は手を差し出す。


「はぁ…」


 赤城さんはため息をついた。


「え、どした?」


「こういうのは普通、彼氏が言うもんなんですよ?」


 それもそうだ。


「悪かったな、気が利かない彼氏で」


「いえいえ、千鶴くんは超気が利きますよ?」


「あ、それはどうも」


 少し照れる。


「ていうかさ、」


「ん?なんですか?」



「いつ…手を握ってくれるの?」



「あ、忘れてました…」


まだまだイチャイチャが続きます。

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