やはり彼らは、リア充である。
いや、あの、はい。
しばらく火憐と、赤城さんのイチャイチャが続きます。
あ、はい、すみません。
月曜日。
俺は早速指輪というか、リングというか。まぁ、それを学校につけていった。基本うちの学校はこういうのは自由なので、ありがたい。
「おはようございます!千鶴くん!」
「おう、おはよ」
おっと、天使…いや、女神…いや、赤城さんである。さすがにこれもう飽きたな…
「行きましょ?」
「お、おう」
何故だろう?何か違和感というか、なんというか…視線?殺気?よくわからん。
昼休み。
今日も今日とて、赤城さんが作ってくれた弁当を食べる。今日は天気がいいので屋上でだ。
「やっぱり今日もおいしいな〜」
「ふふ、ありがとうございます。でも、千鶴くんのほうがおいしいような気もするんですけど…」
「そうか?俺は断然赤城さんだな」
「昨日、悠莉ちゃんが作ってくれた料理を泣きながら食べてたのに?」
「それは忘れてくれ」
あれは、俺の多くの黒歴史の一つになったのだ。妹と、彼女の前でボロ泣きて…恥ずかしい。
「ごちそうさまでした」
「はい、お粗末さまでした」
「ふわぁぁ」
と、大きなあくびがでた。
「ん?お疲れですか?」
「いや、昨日の夜ずっと指輪見てて、2時間くらいニヤニヤしてたから」
「うわぁ、ちょっと引きます〜」
「しょうがないだろ、嬉しかったんだから」
「まぁ、眠たいのなら、どうぞ」
と、彼女は膝をポンポンと叩く。
「ん?なにが?」
「むぅ、言わないとわかんないんですか?膝枕ですよ、膝枕」
「あぁ、なるほど。では、」
失礼します。
膝に頭をつけると、彼女の甘い匂いが鼻腔をくすぐる。
「どうですか〜?」
と、俺の頭を撫でながら聞く。
「超最高」
と、答えて彼女の顔を見ようとした。しかし、彼女の顔は見えなかった。あまりにも胸が大きすぎて見えないのだ。でかすぎだろ…
しばらくすると、寝ってしまった。本当に眠かったのだろう。
◆◇◆
「うぅ…」
目が覚めた。ここはどこだ?なんだ、この甘い匂いは?
「あ、起きましたか〜」
と、聞き慣れた声がしたので、上を向く。しかし、胸が邪魔して顔は見えない。だからでかすぎ。
そうか…俺赤城さんに膝枕されてたんだったな。
そういえば、
「今何時?」
「う〜ん…6限はもう始まっちゃってますね」
「は?」
俺どんだけ寝てたの?
「つか、授業大丈夫?」
「むしろ大丈夫なわけないと思うんですけど」
「わりぃ、すぐ教室戻ろう」
と、起き上がろうとすると、彼女に頭を押さえつけられた。
「いいですよ、このままで」
「え、でも…」
「いいんです」
………
「わかった」
「ふふ、にしてもヨダレ垂らして寝てるなんて、まだまだ子供ですね」
「え?」
ほんとだ。ヨダレ垂らしてる。
「うわぁ!!ごめん!!」
「いいですよ。むしろ、これから絶対に洗濯しないで、1日3回は匂いを嗅ぐまであります」
「うわぁ、ちょっと引くわ〜」
こんな彼女がほしい…