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きみと出会わぬ異世界  作者: めあり
第二章 いつかあなたと見た世界
18/45

やはり彼らは、リア充である。

いや、あの、はい。

しばらく火憐と、赤城さんのイチャイチャが続きます。

あ、はい、すみません。

月曜日。


 俺は早速指輪というか、リングというか。まぁ、それを学校につけていった。基本うちの学校はこういうのは自由なので、ありがたい。



「おはようございます!千鶴くん!」


「おう、おはよ」


 おっと、天使…いや、女神…いや、赤城さんである。さすがにこれもう飽きたな…


「行きましょ?」


「お、おう」


 何故だろう?何か違和感というか、なんというか…視線?殺気?よくわからん。



昼休み。


 今日も今日とて、赤城さんが作ってくれた弁当を食べる。今日は天気がいいので屋上でだ。


「やっぱり今日もおいしいな〜」


「ふふ、ありがとうございます。でも、千鶴くんのほうがおいしいような気もするんですけど…」


「そうか?俺は断然赤城さんだな」


「昨日、悠莉ちゃんが作ってくれた料理を泣きながら食べてたのに?」


「それは忘れてくれ」


 あれは、俺の多くの黒歴史の一つになったのだ。妹と、彼女の前でボロ泣きて…恥ずかしい。




「ごちそうさまでした」


「はい、お粗末さまでした」


「ふわぁぁ」


と、大きなあくびがでた。


「ん?お疲れですか?」


「いや、昨日の夜ずっと指輪見てて、2時間くらいニヤニヤしてたから」


「うわぁ、ちょっと引きます〜」


「しょうがないだろ、嬉しかったんだから」


「まぁ、眠たいのなら、どうぞ」


と、彼女は膝をポンポンと叩く。


「ん?なにが?」


「むぅ、言わないとわかんないんですか?膝枕ですよ、膝枕」


「あぁ、なるほど。では、」


 失礼します。


 膝に頭をつけると、彼女の甘い匂いが鼻腔をくすぐる。


「どうですか〜?」


と、俺の頭を撫でながら聞く。


「超最高」


と、答えて彼女の顔を見ようとした。しかし、彼女の顔は見えなかった。あまりにも胸が大きすぎて見えないのだ。でかすぎだろ…


 しばらくすると、寝ってしまった。本当に眠かったのだろう。


 ◆◇◆


「うぅ…」


 目が覚めた。ここはどこだ?なんだ、この甘い匂いは?


「あ、起きましたか〜」


と、聞き慣れた声がしたので、上を向く。しかし、胸が邪魔して顔は見えない。だからでかすぎ。


 そうか…俺赤城さんに膝枕されてたんだったな。


 そういえば、


「今何時?」


「う〜ん…6限はもう始まっちゃってますね」


「は?」


 俺どんだけ寝てたの?


「つか、授業大丈夫?」


「むしろ大丈夫なわけないと思うんですけど」


「わりぃ、すぐ教室戻ろう」


と、起き上がろうとすると、彼女に頭を押さえつけられた。


「いいですよ、このままで」


「え、でも…」


「いいんです」


 ………


「わかった」


「ふふ、にしてもヨダレ垂らして寝てるなんて、まだまだ子供ですね」


「え?」


 ほんとだ。ヨダレ垂らしてる。


「うわぁ!!ごめん!!」


「いいですよ。むしろ、これから絶対に洗濯しないで、1日3回は匂いを嗅ぐまであります」


「うわぁ、ちょっと引くわ〜」


こんな彼女がほしい…

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