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シナリオ導入
いつもの様に朝起き、いつもの様に支度をし、いつもの様に学校へと出かけていく。
いつもの様に授業が終わり、いつもの様に友達と別れ、いつもの様に家へと帰り、いつもの様に寝て、またいつもの朝を迎える。
毎日毎日繰り返していくルーティンワーク。
繰り返すことに飽き、途中で何度も投げ出したくなる。
実際、何度か投げ出してしまったこともある。
知らなかったんだ、普段の何気ない日常が、こんなにも光り輝いていたことを。
知らなかったんだ、友達と馬鹿なことをして笑いあうことが、こんなにも素晴らしかったことを。
いつだってそうだ、何かを失うまでは全く気がつかない。失って初めてそのとてつもない価値に気づく。
僕の場合は、他の人よりも失ってしまったものが少し大きかっただけ。
これは、そんな愚かな僕の物語...