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ネットミーム【無限小判巾着】構文まとめ

作者: 白夜いくと
掲載日:2026/07/29

 



 作家志望やプロ作家の文章や発想の違いを知りたい。


   『人気のない公園に巾着が落ちていた。なんと、無限に小判が出てくる。打ち出の小槌みたいだ。私はそれで商売を始めようと考えた。』



 こんな何の変哲もない話を「続き読みたい!」と思わせるように書ける変態作家はいますか?


 ◇


 私はXでこんな投稿をした。

 プロとアマとで、明確な文章と発想の違いはあるのか、という一種の創作お題であった。


 バッジもつけていない無名の垢だ。仲が良い垢同士でああだこうだ言って、交流の延長で楽しもう。そんな軽い気持ちだった。


 しかし、本気で挑んでくれた作家たちがプロアマ問わず沢山いたのである。どうやらお題の小難しさがウケたらしい。


 ……難しい、か?


 私は「小判を売って、それを元手に商売ができるじゃん!」程度の認識しかなかった。だから上記の例文を『何の変哲もない』と書いた。これが大きな誤解だった。


 まず、この構文には複数のツッコミポイントがある。


 ①巾着を勝手に開けるな②小判は鑑定が必要③落とし物を勝手に盗るな④一生暮らしていけるかもしれないのにどうして商売するの……など。


 たった数行で主人公の行動のヤバさが際立っていたのだ。それに気づいたのは参加者側だった。私はそこに気づけなかった。


 ツッコミどころのある本文に、説得力のある嘘をつくことで小説や物語は生まれるのだろうか。様々な作品が引用ポストされた。


 SF・サスペンス、ホラー。ヒューマンドラマにファンタジー……。


 これら複数のジャンルが、一時的なネットミーム(上記の例文をもとに続きを書く遊び)として、爆発的な広がりを見せたのだ。


 そう。

 タイトルにある【無限小判巾着】として。


 いっときXやYahoo検索の方で、トレンドやエンタメ記事にまとめられていたのを見て、少し怖かったが、多くの人が肯定的にこのお題を捉えていてくれているようで良かった。


 投稿された作品の中には、無限に小判が出てくるなら『無限に物を入れることが出来るだろう』と、巾着の中に死体等の物騒なものを入れる発想が生まれてきた。


 何食べたら思いつくんだそんな設定。ゾッとするなぁ。


 無限に金の小判を出して火山に突っ込み、その後のオチを想像させたり、ガチで巾着の小判の出所を設定し、換金する方法を考察する人もいた。専門性の高い話だから、すべてを理解するのは難しかったが……。


 みんな知識いっぱいあるなぁ。


 ゴールドラッシュ的な商売にうまく繋げた人もいた。例えば、山を買い、そこに溶かした小判をバラ撒き、観光料や採掘料などで儲けるという大胆な発想だ。


 賢いな。小判を直接使わないのは。うん、ずる賢い。


 また、巾着の小判の正体が、沈没船のものだったとか埋蔵金だったとか言う設定もあった。それだけで終わらせず『呪い』や『怨念』を結びつけて、主人公が痛い目に遭うオチまでちゃんとあった。


 曰く付き小判につきまとう黒い影。さすがだ。


 小判をマネーロンダリングに使えると気づいた作者も多くいる。通貨の価値が大変動を起こしてすごいことになる展開を、巾着片手に涼しげな顔で見ているとかだ。


 ……、

 …………。


 (; ・`ω・´)すごい! 通知(作品)が止まらない!


 噂によると、サメが登場する話もあるらしい。私の通知がぶっ壊れていて誰のどんな作品なのか確認できないが、ぶっ飛びすぎだろう……。


 恐るべし、想像力豊かなクリエイターたち。


 私が出したお題は、こんなにも広がる可能性を秘めていたのか。そう思うと同時に、人々の想像力の豊かさに感動した。


 このエッセイで紹介した発想や展開、視点はほんの一部分だ。


 プロ作家や漫画家さんが本気で(または息抜きで)書いてくれた作品は特に、今の時代は貴重ではないか。


 気になった書き方をしていた作家の作品はチェックしてみるのもいいと思う。


 私もお題に沿って書いてみたが、どうしても『商売』に繋げることが出来なかった。なるほど、これは難しい……。


 小説垢だけでなく、漫画家垢から一般垢、中にはハングルでお題に挑戦してくれる方も居た。目立った炎上もなく、今のところは平和に楽しんでもらえているようだ。


 一方で「お題がショボい」という書き込みも確認している。それについては申し訳ないと思っている。こんなに広がるなら、もっと面白い題材を用意したかった。私もそう思ったから。


 初めて小説を書いたという方も複数人見かけて、なんだかそれがとても嬉しかった。


(参加してくれた方々、本当にありがとうございます)


 簡素なまとめとなってしまった。

 最後まで読んでくれて、ありがとうございます!

主人公が曰く付き小判をどう扱うか。その顛末はどうなるのかを想像させる人は、プロアマ問わず『うまい!』と感じました。

あとは、商売という言葉にとらわれずに自由に世界観を広げていくこと。これもオリジナリティのために必要なのかなとも思いました。


感想を頂いております。ありがとうございます!返信は土日に行います(暑さでバテた)

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― 新着の感想 ―
 ああいうのを見ちゃうとですね、「おっ、挑戦状か?」とか思う人がいるんですよね(私とかwww)。  楽しかったです。ありがとうございました(`・ω・´)ゞ
猫耳の女の子が巾着を拾うお話を書こうとしましたが、まとまりませんでした。猫耳を出した時点にオチがバレそうだし。(汗)
小判を鑑定はそれはそう。 年代で金の含有率が変わるそうですし、小判の発行枚数も大きく違うから価値がまるで違うとかなんとか。 無限に物を入れられる発言で、なぜか金の卵を産むガチョウの話を思い出しました…
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