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虚無の刃:ロイド  作者: Yahia yt
第一章:決裂の夜
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第17章:光の彼方からの物語

伝説の章を持って帰ってきました。気を散らさない人にははっきり言っておきますが、遅れを責めないで、ランキングで1位になり、楽しく読めるアニメになるように応援してください。

天空に届く高層ビルの中、窓はまるで隠された秘密を空に懇願するかのように、静かに空へとキスをしていた。銀色の光が部屋の隅々まで煌めき、星の川が壁に溢れ出したかのような幻想的な空間を創り出している。


その深遠な静寂のなか、一人の男が、長きにわたる試練と生存の重みを湛えた優しい声で、まだ十歳にも満たない少女に物語を語り始めた。


少女は彼の前にあぐらをかき、純白のシンプルなドレスを身にまとっていた。それはまるで穏やかな鳩の翼のように彼女を包み込んでいる。氷のように透き通った瞳は、一語一句に釘付けになり、光と戯れるような煌めきを映し出していた。まるで別の空を映す鏡のように。彼女の白銀の髪は、月の光が束となって肩に流れ落ちるかのように美しく揺れていた。


語り手は穏やかに微笑み、しばし彼女を見つめたのち、子供の心に温もりを与えるほど優しく、しかし大人の魂を揺さぶる深い声で物語を紡ぎ始めた。



---


物語の始まり


「夜は静寂に包まれ、まるで運命が最後の賽を投げるその瞬間を息を潜めて待っているかのようだった。その闇の中、一人の若者が孤独に歩みを進めていた。大地は彼に敬意を払うかのように、あるいは畏怖の念からか、彼から遠ざかっていった。


彼には生まれた時に授けられた名前はなかった。しかし、自らの手で世界に刻み込んだ名があった。混沌ではなく、影が足に絡みつくように宿った運命の鎖として、ただ一つの目的に向かって鍛えられたことを、彼は知っていた。


だが、彼の心は完全な闇に覆われていたわけではなかった。そこには、かすかな光が灯り、まだ来ぬ未来のために守り続けてきた小さな残り火が揺れていた。」


少女は息を飲み込み、一言も聞き逃すまいと目を輝かせた。


「そして、別の場所に――」語り手は続けた。


「雲の上に住まう家系の娘がいた。しかし、世界が崩れ去るとき、高き空も避難所にはならない。ある一夜にすべてが消え去った。暖かさも、安全も、涙さえも。


彼女は処刑台に立たされた。それは、世界が忘れ去りたいと願う名前の最後の痕跡を消し去るための罰だった。


だが、剣が振り下ろされる直前、その刃は止まった。一本の手が空を切る前にそれを掴んだのだ。


それは若者だった――静かな瞳を持つ見知らぬ男。恐れも慈悲も持たず、ただ断固たる決意だけを宿し、


『彼女に触れることは許さない。』


その場にいたすべての者が息を呑む中、彼は彼女を抱きしめ、終わりを望む世界から連れ去った。」


少女は口元を覆い、その場面が目の前で繰り広げられているかのように瞳を輝かせた。


語り手は微笑みを浮かべ、静かに語り続けた。


「年月が流れ、彼は運命そのものよりも強くなり、彼女は恐怖の残骸を打ち砕くほどに穏やかになった。


彼女は、自分を忘却の淵から救い上げたその手を決して忘れなかった。


そしてある日、若者は自らの手で築き上げた頂点に立ち、振り返りこう問いかけた。


『私と共にいてくれるか――救われた者ではなく、運命の伴侶として?』


彼女は涙を流しながら、信頼と喜びに満ちた声で答えた。


『はい。』」


静かな安堵が場を包んだ。少女は手を上げ、まるで言葉の粒に触れるように囁いた。


「彼らが美しい結末を見つけてくれてよかった。」


語り手は彼女の頭に優しく手を置き、その瞳には悲しみと勝利が刻み込んだ深い知恵が輝いていた。


「運命が何を秘めているかは誰にもわからない。だけど、希望を捨てず、あまりにも早く判断しなければ、必ず幸せな結末を見つけられる。


運命は私たちを試すが、信じる者を見捨てることはないのだよ。」



---


ロイドの旅の始まり


その夜は夢の片隅のように、ロイドは緑色に輝く光へと歩みを進めた。


それが救いなのか呪いなのかは分からなかった。ただ、それが唯一残された運命の糸だった。


湿った大地は夜の傷跡を残し、森は通り過ぎたすべての魂、そして戻らなかった者たちの記憶を宿しているかのように、そびえ立つ木々は静かに内側へと傾いていた。


彼にとって、これは初めての森への旅路だった。


その旅は歩数ではなく、不屈の精神によって測られた。


数え切れない夜が過ぎ、遠吠えや嘆きの風、彼の名を呼ぶ声が響くなか、五日目の夜に彼は鏡のように静かな川にたどり着いた。


水面は水ではなく、まるでガラスのように彼の姿を映していた。ただし映し出されたのは現在の顔ではなく、彼がなり得る未来、あるいは恐れるべき姿だった。


その反射の中に、彼は守護竜の瞳を見た。


全身ではなく、水底に光る一つの緑色の炎のような目が、形なき存在として語りかける。


『道は与えられるものではない。奪い取るものだ。そして光は招待ではなく、血と真実を求める約束である。』


ロイドは震えたが、決してひるまなかった。


彼は理解できぬまま、その水に手を浸し、契約を交わすように歩みを続けた。



---


試練の地


川を越えた先で、世界は一変した。


夜は意味を失い、時間さえもその存在を忘れたかのようだった。


最初に現れたのは「火の門」。


肉を焼く炎ではなく、怒りや裏切り、自己否定の記憶の炎。


ロイドは振り返らず、炎の中を進み続けた。


幾時間にも及ぶ試練の末、彼の瞳には小さな残り火が灯った。


次に現れたのは「影の門」。


絶対的な闇が支配し、そこに彼の影が姿を現した。


体の影ではなく、恐怖そのもの。


「光は偽り。道は墓場。」


逃げれば逃げるほど影は近づき、彼を追い詰めた。


しかし、彼は悟った。


影は倒すことはできない。ただ受け入れるしかないのだ。


静かにその恐怖を受け入れた瞬間、闇は火花となって砕け散り、狭い裂け目が現れた。


それは唯一の出口だった。


彼はためらうことなくその裂け目をくぐり抜けた。


試練は終わり、彼は疲れ果てて数時間眠りに落ちた。


目覚めると、そこには竜の爪が紡いだ、星のように輝く緑の道があった。


「この道を辿るしかないようだな。」


彼は静かに呟き、深く息をついた。


「さあ、運命が何を用意しているのか、見てみよう。」



---


一週間の試練


道は一週間にわたり続いた。


飢え、渇き、名を呼ぶ幻の声に惑わされながらも、ロイドは決して歩みを止めなかった。


進むにつれて夜の重みが増し、まるで森が彼の背後の扉を閉じたかのようだった。


ついに、彼は境界へたどり着いた。


そこには色彩が移ろい、脈打つ大地から生まれた壮大な門が立ちはだかっていた。


守護者も声もなく、運命の静寂だけが空間を満たしていた。


ロイドは光に手を伸ばし、冷たさと温もりを同時に感じた。


まるで運命が彼の手を握り返すように。


「道は与えられるものではない。奪い取るものだ。」


そう言い切り、彼は一歩を踏み出した。


緑の光を越えた先で、世界は変貌を遂げた。


それこそが真の運命の始まりだった。


第四の遺産の夜明け――。



---


雷竜の試練


ロイドはさらに前進した。


彼の足跡は短く輝きを残し、木々の間からかすかな声が聞こえた。


「血の遺産を継ぐ者よ……火の試練を耐え抜いたか?次の試練でその力を証明できるのか?」


ロイドは立ち止まり、鋭い目で答えた。


「一つ質問がある。なぜまだ殺されていないのだ?簡単なことではないか。」


静寂が訪れた。


そして声が響いた。


「これは命令だ。しかし、お前の価値を試さねばならぬ。お前の気が成長するにつれて、新たな力――遺産――を得るだろう。」


地面が震え、巨大な門が隆起した。


象徴は白から緑、さらに黄色へと輝きを増していった。


門の前にそびえる巨大な竜は、電気をまといながら空を舞い上がった。


ロイドは畏敬の念を抱きながら呟いた。


「待て、これは不公平ではないか?」


竜は雷に打たれ、一瞬の閃光の中で人間の姿を取った。


雷竜は冷たく微笑み、


「通りたければ、私を討て。」


ロイドは凍りつき、鼓動が激しく高鳴ったが、決して退かなかった。


門はひび割れ開き、影が光を遮り、風が遠いこだま――未完の予言――を運んだ。


ロイドは剣を握り締め、


「たとえお前が最後の敵であろうとも、私は立ち向かう。」


一歩を踏み出した瞬間、光も音も、緑の道さえも消え去り、


すべては謎に包まれ、闇が舞台を飲み込んだ。




来週次のクラスで会いましょう

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