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訓練場

次の日俺は冷静になった。異世界について考えていてもきりがないし、何より俺は魔王国との戦争を止めるためにこの世界に召喚されたんだ。まずは、その目的をしっかり達成しあわよくば国王の娘と結婚みたいな感じでいいのだ。あまりいろんなことに期待しすぎてはいけない。

俺は余計な事を考えてはいけないと思い、思い描く異世界物語にそこで終止符を打った。

そこで思いついたのが、訓練場へ行って、まず強くなることだ。いくら最強能力と言えど

実戦で、経験値を積まなければ使いこなせない。それに、ムーマ王国に千五百年前から伝わる、伝説の無魔剣ムーマけんとやらはステータスの剣技の評価がS以上になると国王から、直々に渡されるものらしく、剣技の評価は剣技ポイントというものでしか、上がらない。それは訓練場でゲットできるらしいので、どちらにせよ俺は訓練場へ行き、剣の腕を磨くしかないのだ。

ちなみに、今の俺のステータスは、相変わらずのLv,0で、剣技G スピードE ガードF

魔力Eって感じで新しく覚醒の条件というのが追加されていて、そこには、恐怖、憎しみ 嫉妬、絶望と書かれていた。

剣技ポイントでしか、上がらない剣技以外は、能力補正とやらで、少し上がっている。そしてこの新しい覚醒の条件というものは、何が何だかサッパリ分からないので、今日訓練場へ行くついでに、フープとかに聞いてみようと思う。

訓練場には、修練コースと、対人コースがあり、どちらも、ある程度やれば剣技ポイントが貰える。

修練コースは、主に一人で黙々と剣を振り   

対人コースは、実戦に近い対人戦だ。

対人コースのほうが剣技ポイントは、溜まりやすいから、ほとんどの場合は、修練で、ある程度技術を高めてから、対人に行く人がほとんどらしい。

俺は前の世界で剣を振った経験など一切ないので、もちろん修練コースからのスタートだ。俺はまだ剣を持っていないので、訓練場から木刀を借りる。

そして、訓練場の修練コースに入ると、中で一人の男が、物凄いスピードで動き、剣を振っていた。ずっと見ていたら、目が合って気づかれてしまった。

「どうしたんだい?見ない顔だね。」

「あの、すみません。思わず見とれてしまっていて。」

「ふふ、お世辞の上手い子だ。君はもしや

昨日やってきた異世界勇者くんかい?」

「あ、はいそうです。」

「おやおや、これは奇遇だね。実は僕も数年前にこの地に召喚された異世界人なんだよ。」

どうりでな。と思った。剣を振る速さは、今まで見たことないが、この男性の容姿は

ごく普通の日本人だ。

「所で、なぜここで剣の訓練を?」

この男性は俺の見た限りだと、結構凄腕の剣の使い手だ。絶対対人の方へ行ったほうがいいと思う。

「なぜここで、って言われても、僕は単純に 剣技ポイント集めだよ。」

「対人コースのほうがポイントは集めやすいんじゃないんですか?」

「もちろんその通りだよ。だけど、僕が対人の訓練場へ行くと、みんな僕と戦いたくなくて帰っちゃうんだよ。」

俺はギョッとした。この人は何者なんだ!?

「あのぉ〜、あなたは一体何者なんですか?」

「僕かい?そういえば自己紹介がまだだったね。僕の名前はジョニー、気軽にジョーちゃん、とでも呼んでくれ。能力は、戦士系の極級、剣神ブレイブマスターだ。

それと、王国でははじまりの剣士と、近衛騎士団に次ぐ王国の第三戦力、ケバブ隊の隊長でもある。」

なるほど。剣神なのか、そりゃ強いわけだ。

そして、ケバブ隊。とても美味しそうだ。

「君のお名前は?」

「あっと、僕の名前はコウゼといいます。階級は極級で、能力は、黒夜剣ダークナイトソードです。」

「黒夜剣!?はじまりの剣士の、能力じゃないか。あっ、昨日酒場で少し騒ぎになっていたのは、君だったのか。」

「騒ぎ?」

「あぁ、昨日僕が酒場へ行った時には君はもういなかったんだけど、隊の何人かが、さっきここに黒夜剣がいたと言っていてね。その後の彼らはずっと君の話をしていたよ。」

「あ、そうだもしよかったらうちへくるかい?」

「うち?」

「ケバブ隊のことだよ。比較的若い年代の子たちが多いから、君とも話が合うだろう。

もしは入隊してくれるなら、僕がつきっきりで君の修練に付き合おう。」

え?俺がケバブ隊に?しかもジョーちゃんさんがつきっきりで俺の修練を?それはなかなか厳しそうだが、とても魅力的で、確実に強くなれそうだった。そしてなにより、同じ異世界人というのがまたいい。

「ありがとうございます。それでは、ぜひお願いしたいです!」

「おぉ、話が早い。じゃあ決まりだね。ようこそケバブ隊へ。じゃあ近いうちに隊員に   

挨拶しに行こうか。」

「はい!」

結構入隊ってすぐに決まるんだな。展開が早すぎて、俺の頭はまだ今の状況に、追いつけていない。

「そうだ。ジョニーさん、一つ聞きたいことがあるんですけどいいですか?」

「ん?どうしたの?」

「なんか黒夜剣になってから、ステータスに覚醒条件というのがされていて、全く何かわからないんですけど何か知ってますか?」

「うん、知ってるよ。覚醒条件ってのは覚醒状態になるために必要なもののことだ。それは、はじまりの10人の剣士の能力以外には与えられていない。

黒夜剣の条件にはなんて書いてあるんだい?」

「えっと、恐怖、憎しみ、嫉妬と絶望です。」

「う〜ん。まったくわからないね。まぁ今はまだ気にしなくていいと思うよ。それは、無魔剣がないとそもそも発動できないと思うし。どうしても気になるなら、ギルドへ行けばわかると思うけど。」

ほー。まずは、剣技をSにしてからじゃないと何も始まらないってわけか。やっぱこの世界俺に厳しくない!?

「今から聞きに行くかい?」

「いや、いいです。それより早く剣を教えていただきたいです。」

もう余計な言は、考えないと決めたんだ。剣に集中しよう。

それから毎日俺とジョニさんの特訓は続いた。

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