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第六話-危機-

更新遅れてごめんなさいっ

コンコンという音で目が覚めた。

目を開くと扉の向こうから声が聞こえた。


「ご飯が出来上がりましたので、食堂までお越しください。」


宿屋の主人の声のように思えたが、そんなことはどうでもよかった。

柔らかなベッドから降りて服を着ようとしたところで気が付いた。今の僕には鎧しか着るものが無かった。

仕方がないので、裸のまま鎧を着た。冷たく、着心地は悪かったがしかたがないだろう。そのままカウンター横の扉から通じている食堂へ向かう。食堂は僕の他に数人しかおらず、その広い空間はやけに寒々としていた。


―――もっとも、僕は騒がしいより人の少ない方が好きだけどね


指定された席に座ると目の前にはすでに、料理が展開されていた。

ご飯を食べながらもう一度回りを見渡してみると、どうも一人身の人が多く、話している人たちは極少数だと気付いた。しかし、それはだからどうしたと言う部類に属しているわけで、それよりも問題なのは目の前の見たことのない動物の丸焼きをどうするかだった。いや、コイツはさっき見た犬型の生き物の丸焼きか…


「なんて量だ…」


思わず呟いてしまうほどだった。

勇気を振り絞って、一口食べてみた。

すると、


「うまい…」


予想外だった。犬を食べていると思わなければ、いくらでもいけた。

僕はそうして数十分の内に全てたえらげてしまった。

その後一旦部屋に戻り、食休みをしてから町長ラディルの家に向かった。

町長の家の扉をあけるとそこには相変わらずの様子で町長がいて、その隣にはカインが立っていた。

仕事に向かいながら片手間に言った。


「よく来たな」


僕は曖昧にどうもと頷いた。


「ちっとはよた話でもしたいんだけどな、なにぶん、多忙でな手短に話させてもらおう」

するとラディルは僕を一瞬だけ見てから、さらに続ける。

ラディルの言葉は僕の不意を突くものだった。


「お前、日本人って奴か?」


言っている意味がわからなかった。と言うよりも、当たり前すぎなのことを言われて、反応の取り方がわからなかったというほうが正しいだろう。何を言っているんだと思いながらも僕は、冴えない返事をした。


「はあ、まあそうですけど」


「やはりそうか。ここ数年いや、数十年世界中で突然何処からともなく人が“出没”してな、そいつらを問い詰めると、最終的には、皆一様に自らの事を日本人と称しているんだ。予感はしていたが、まさか本当にお前がそうだとはな…」


そう言った後、完全に僕の方を見て、問い詰めてきた。

その目におびえたような、弱弱しさを感じさせる揺らぎがあったことを僕は偶然見てしまった。あってまもないが、彼のその表情は、らしくないというか、なんとも不思議な感じがした。


「なあ、教えてくれ。日本人とはいったいなんなんだ」


人が“出没”という表現に違和感を感じながら僕は考えた。

あの時僕らの街は光に包まれた。その光に(さら)され、(だま)され、飲み込まれた街の人々。おそらくだが、あの街にいた人たちは皆この世界に来ているのだろう。

(ここが異世界だと理解するぐらいはことは僕にもできた。このラディル町長治める町の人々の衣や、食、住、さらには見たことのないような生き物の存在など、なんとなくだが地球外じみていた。動揺はしない。心がそれを受け入れていたから。)

だとすれば、その人たちは一体今、どこへいるのだろうか。僕はいち早くこの街に保護(?)されたからいいものの、もしも僕と違って、助けが得られない状況の中”出没”してしまったら?   僕の家族は?

それはラディルの質問に対する答えではなかった。

そして、何の因果か、脳裏にちらつくのは、あの花蓮とかいう美少女のことだった。


結局、ラディルの問いに対する答えが導き出せず、長い沈黙が流れた。

口を開いたのはラディルだった。


「答えない、か。それもまたいいか。では話を変えよう。」


僕は答えられ無かったことに若干申し訳なさを感じながら、次に出る言葉を待った。


「俺はお前を捕まえなきゃならないんだ」


・・・・・・・・・!!?


僕はあまりにいきなりな言葉に一瞬間をおいてから、たじろぐ。


「ぇ・・・一体どういう・・・・」


ラディルは答える。


「まあなに、そんなに焦ることはない。お前が捕まるかどうかはお前次第だ。だから、とりあえず、今は俺の話を聞け。」


一体何が何だかわからない僕の脳はひとまず、ラディルの話を聞こうという方針をとることにした・・・のだが。


「いや、まて。俺が説明しようとも、お前そもそもセルジューク帝国すら知らないんじゃないのか・・」


もちろん、そんな名前を聞いた覚えなんかあるはずのない僕は首肯した。すると、ラディルは落胆した様子で手元の君の束に目をもどしながら、カインにセルジューク帝国についての説明をさせた。

カインは一度小さくため息を吐きつつセルジューク帝国についてを話し始めた。

さっきの恐怖に似た動揺に反して、今度は僕は少しだけセンチな気分になった。


「セルジューク帝国はこの星、セレモニーデバイスにおける最大にして最強の国だ。広い広いこのセレモニーデバイスを統治している。人口は三千万。人々は理想の国って呼んでいる。現国王はフィール・デル・セルジューク七世。彼の政治的な活動、実績は歴代最高とまで言われていてね、実はこの、ラディル町長とも何度か会っているんだ。なぜこんな片田舎の町長と一国の王がなんかいもあっているのかというとだな、実はこのラディル町長40年前にあったあの---------」


「カイン、話がずれているぞ」


寡黙なキャラだと思っていたカインが饒舌に話し始めたかと思うと、いきなり話がずれ始めたところをラディルがさえぎる。

話の続きを聞きたいところだった。


「ったく、こっちは忙しいんだよ。まあ、今の説明で大体わかったろ。」


「はぁ、まぁだいたい」


「で、だ。お前ら日本人に国民が動揺していてな。その国の騎士団、まあ治安維持にあたっている帝国直属の集団組織だな。そいつらが日本人の捕獲にあたっている。わかるよな、俺はこれでもこの町仕切ってんだ。」





ごめんなさい。

ずっとゲームやってました。


ヴェスペリアとかね、FF13とかね・・・。


おもしろかったです

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