だめかもしんない
一日十メートル柵を作れるかどうか試すと言ったな。あれは嘘だ。
翌週の土日も実家で作業したんだけれども、ずっとチェンソーを持って竹やぶや雑木の整理をしていた。
つまり柵作りは全く手を付けなかった。
だってさー、柵を作りたい場所のすぐ近くに倒木と孟宗竹が都合よく生えてる、なんて場所はなかなかないのよね。半径十メートル以内にあればなんとかできると思うけど、それ以上遠かったらやる気でない。運ぶのが大変すぎる。
あと、直径十ミリの鉄筋は駄目だわ。びよんびよんとたわみすぎる。これではイノシシがのしかかっただけで一発で曲がってしまうし、なんなら台風がきただけで曲がってしまうかもしれない。使うなら直径十三ミリ以上の鉄筋だな。
そもそも、柵で囲いたい範囲をはっきりさせるのが先だ、ということにも気づいてしまった。竹やぶが侵入しすぎていて、どこからどこまでを囲いたいのか自分でもわからん。両親にもわかってないだろう。まずは策を作りたいあたりの竹やぶを切っていって、囲いたい範囲の外周をぐるぐると楽に歩けるくらいに土地の様子を整えなくてはならない。
つまりチェンソーを持って邪魔な竹や雑木を切り、必要ならクワで多少地面を整地し、といった作業をしなくてはならない。
……なんかもうこの時点でこの作品が破綻してしまった。日本を救う偉大な防獣柵を発明するはずだったんだが、チェンソーをぶんぶん振り回して地道に整地し、それから柵づくりに取り掛かり、しかもその柵づくりも重労働となると、誰にでもできる作業とは言いかねる。ものすごい労力だ。
まあいい、日本は救えないとしても、実家の畑だけは救わなくては。そのうち汎用性のあるいい方法を思いつくかもしれないし。いまは必要だと思う作業を進めるしかない。
じゃあまた来週な。