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エピローグ

 魔のスタンピードから少し経過した頃、中野ギルドは復興のため目まぐるしく動いていた。


「ナターリアさん、そっちはどう?」


「もうできますよ~」


 ギルド前では炊き出しが行われていた。今回の軍勢の侵攻により、駄目になった野菜も多い。だが、大量のオークを討伐したことにより、それを皆で食べて飢えを凌いでいた。ナターリアは現在ギルドの事務員としてご飯の炊き出しを手伝っていた。


「野菜の苗は駄目になったのもあったけど、新しい種貰えてよかったわね~」


「もう逆境は慣れっこですからね! また作りましょう!」


 皆料理を作りながらも活気に溢れている。炊き出しを皆に配り終わり、ギルド内に戻り一息つく。


「それにしてもナターリアさん、人間にしか見えないわ! 美人過ぎ!」


 そう言って女の子がナターリアを抱きしめる。


「そう言われると、嬉しいです。貴方も可愛いですよ!」


 そう言って、ナターリアが女の子を撫でる。ナターリアはその美しい見た目からかギルドでも人気の存在になっていた。亀井が命を張ってギルドを救い信頼を勝ち取ったからこそであるが。


「あ、亀井さんが帰ってきましたよ」


 そう言った女の子の視線の先には、ビッグボアを担いだ亀井が居た。


「亀井さん、今日もありがとうございます!」


「ついでだから……これ」


 そう言って、亀井はビッグボアの死体をギルドに卸す。亀井がギルドを出ようとすると、亀井を馬鹿にしていた2人組に声をかけられる。


「亀井さん、お疲れ様です」


「お疲れ。あれ2人とも武器代えたの?」


 2人の武器が、斧に代わっているのだ。


「は、はい! 特に理由はないんすけど」


 そう言うも、2人の顔は少し赤い。


「もうすっかり斧をマスターしましたよ」


 そう言って、もう1人が斧を振る。


「もっと力が乗るように振った方がいい」


 亀井は、そう言いながら彼の手を持ちながら振り方をレクチャーする。2人は嬉しそうに亀井の話に頷いている。


「嬉しそうですね、ナターリアさん」


「はい。彼が教えてるところが微笑ましくて」


 ナターリアはにこにこしながら、亀井が教えている姿を見ている。あの日以来亀井達は中野ギルドになくてはならない存在となった。


「ナターリアさん、本当に綺麗ですねえ。優しいですし羨ましいです」


 教えてもらっている男が亀井に言う。


「彼女は俺の愛しの人(プリマドンナ)だからな」


 亀井は笑った。

これで4章は終了です。ここまで読んでいただいた皆様、本当にありがとうございました。皆様が、感想や、ブックマーク、評価等で応援してくださったおかげで、毎日更新する事ができました。

明日から5章に入りますので、これからも読んで下さると嬉しいです!

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