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作戦会議

 スキルはお互いの生命線である。これを教え合う事でお互いを信頼していると伝えるとともに、戦略の大きく広がる。


「いいぜ」


「いいわ」


「じゃあ、俺から。俺のスキルは『万物創造(オールクリエイト)』。生き物以外ならほとんど何でも生み出せるというスキルだ」


「やっぱりすげえスキルだな。そこまで万能なスキルは聞いたことがねえ」


「だからあんなに何でも生み出せたのね。なんでも生み出せるって、核爆弾とかも生み出せるの?」


「いや、レベルが上がり続けたらいつかは生み出せるかもしれんが、現状は無理だ」


「それができたら、もはや英斗が兵器みたいなもんだからな」


 呑気に伽藍が言う。


「液体、気体、固体、と結構自然物なら何でも生み出せると思う。魔力を著しく使うが金も、機械も生み出せはする。トランシーバーや、電池とか。実物があれば生み出す難易度がかなり下がる。見たこと無い物を生み出すのはより魔力やレベルが必要だな」


「車とかも生み出せるのか?」


「軽トラとかなら生み出したことあるな。銃も、図鑑で見た物なら結構生み出せる」


「お前がアサルトライフルと弾を生み出すだけで簡単に軍隊ができるな」


 伽藍が笑う。


「魔力が持たないが、時間をかければできると思う」


「それってどこにでも生み出せるの? もしそうなら敵の内蔵に爆弾とか生み出せない訳?」


 と高峰が恐ろしい提案をする。


「それは無理だ。生物の中とかは生み出せる範囲外。俺の体、また俺が触れている生成物から50㎝以内の範囲からなら、他の物も生み出せる」


 英斗は手から3m程の長さの木を生み出し、その先から水を生み出す。


「万能と思いきや、一応制約はあるんだな。結局武器として使えそうなのはなんだ?」


「ロケットランチャーとかも生み出せるけど、S級相手にはあんまりだな……隕石や超電磁砲(ちょうでんじほう)という兵器がメイン武器だ」


「後半は良く分からんが……まあ期待しとくぜ。俺のスキルは『狂戦士(バーサーカー)』だ。身体強化系なんだが、俺がスキルの力を上げれば上げる程、強くなるが俺は正気を失っていく。また俺が傷だらけになればなるほど、魔力、威力が上がる」


 伽藍が言う。


「聞いたことあるわ。ダンジョン踏破の時の記憶が無いらしいわね?」


「ああ……。狂化のスキルの上げすぎて、気づいたら魔物の死体の上に、傷だらけの俺が居たよ。あれは気持ちいいもんじゃねえ。命がけの斬り合いなんだ、敵の命を刈るときくらい俺の意志で殺したいもんだ……。俺のスキルの説明はこれくらいだ。心配しなくても俺は狂化は基本使わないから、お前達に襲い掛かるつもりはねえ」


「それを願うわ。私のスキルは『戦乙女(ヴァルキュリア)』よ。武器と、防具を生み出しあらゆる武器を使いこなせるスキル」


 そう言って、高峰は空中に槍、斧、剣とあらゆる武器と盾を生み出す。武器が突如現れたことで周囲が少しだけざわめく。英斗が他の客を宥める。


「防具も、翼もスキルで生み出した物よ」


「俺のスキルと似てるけど少し違うな」


「私の場合、武器はおまけよ。スキル「剣士」や「槍兵」のような、武器使いのみが扱えるようなスキルを自由に扱えるのが最大の特徴ね。あらゆる武器を使い、敵を沈める。それが『戦乙女』よ」


 高峰は綺麗な声で言い切った。


『私はこの爪と牙、そして氷魔法だよー! なんでも凍らせるよ!』


「それは頼もしいわ」


 そう言って、ナナを撫でる高峰。


「2人とも戦闘向きなスキルだな。これから、よろしく頼む。俺達の目的はただ一つ」


『「「「ダンジョンタワー踏破」」」』


その後もボス戦のために英斗達は話し合いを続け、夜中に解散となった。



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