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【書籍化】ネット通販から始まる、現代の魔術師  作者: 呑兵衛和尚
第一部・妖魔邂逅編、もしくは、魔術師になったよ、俺。

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第三十五話・牛に引かれて博学審問(学校に行こう、妖魔だらけだけど)

『ネット通販で始める、現代の魔術師』の更新は、毎週火曜日と金曜日、日曜日を目安に頑張っています。

 さて。


 秋といえば行楽の秋。

 皆で『池之端しのぶ亭』に向かい、三遊亭一門の落語を楽しむ秋……って、それは三遊亭好楽ですがな。

 俺たちが社会人なら観楓会シーズンで飲みに行くところではあるが、我々は勉学に励む学生である。

 毎日毎日しっかりと登校し、学生の本分を全うしないとならないのであるが、その日はどうもいかんともし難い状況になっている。

 それよりも大変なこともあり、俺ちゃんの周りが少し騒々しくなってきた。



……



「乙葉君。ちょっと教えてほしいことがあるのですけど」


 とある部活の日。

 瀬川先輩が、少し困った顔で話をしてくる。

 まあ、このパターンは告白とかではなく、純粋に聞きたいことなのだろうと瞬時に理解できる。


「はぁ、なんでしょうか?」

「私の知人がね、夏休みが終わってから少し膨よかになってしまったらしくて。何かいいダイエット方法はないかと相談されてね。カナン魔導商会で、ダイエット商品のようなものはある?」


 ふむふむ。

 あるとは思うけど、先輩にしては珍しいなぁ。

 あまり友達とかの話はしないのに、今日に限って友達の相談を親身に受けてダイエットの手伝いとは。

 よし、それなら何か探してみよう。


「ちょっと待ってくださいな……カナン魔導商会レッツゴー‼︎」


 すぐさま『ダイエット』で検索すると、3点ヒット‼︎


『ピッ……ダイエットドロップ。クルフ大森林に存在する『痩せ草』『ナント・カナリ草』をベースにした脂肪燃焼効果の高い魔導薬品。

 術的に体脂肪を水に精製分解し尿として排出する。

 一錠で脂肪1kgを水に変えることが出来る。

 一瓶12錠入り68万クルーラ』


『ピッ……ビバマッスルリング』


 あ、これは前にあったやつだな。


『ピッ……パリ・コレの腕輪。これは腕輪の中に衣装を登録する事ができ、瞬時に着替えをすることができます。また、ある程度の体型補正も魔術によって行うため、あの有名モデルの体型も思いのままに。

 1250万クルーラ、在庫僅か』


 成る程ねぇ。


「先輩、ありますよ……っていう三点がダイエット商品でしたけど、その友達って俺たちのこと知らないですよね? でしたらダイエットドロップがオススメですよ」

「そ、そうですね。私としてはパリ・コレの腕輪なんかいいかなぁと思いますけれど」

「いやいや、だって、その友達って俺やユータロが魔法使うって知らないでしょ? ドロップならよく効くダイエット食品でごまかせるし」


 そう説明すると、祐太郎が俺を膝で叩く。


「オトヤン、ちょいと廊下までゴー」

「んんん?」


 そのまま祐太郎と廊下に出ると、小声で話を始める。


「どうしたユータロ?」

「オトヤン鈍いわ。多分だけど、ダイエット商品を欲しいのは瀬川先輩だ。恥ずかしいから友達ってことにしているんだと思うし、魔導具なら魔法薬品と違って副作用の心配がないだろう?」


──ポン

 思わず手を叩いて納得する。

 そうかそうか。

 そりゃあ直接的には聞けないわな。


「それならそれで、話は早いわ、ユータロサンキューな」

「いやいや。女性の悩みなら助けてあげるのが男ってもんだろう?」

「応さ‼︎」


 それなら話は早い。

 そうかそうか、先輩が欲しかったのか。


──ガチャッ

 何事もなかったかのように部屋に戻る。


「そんじゃ、先輩の頼みなので腕輪の方を仕入れますよ。支払いはどちらから? ペイペイ?」

「そうですね? 折角ですから色々と査定してもらいますわ。鉛筆を使ってダイヤモンドを作るのも面倒でしょうから、こちらの世界で手に入る、彼方にないものを見繕ってみましたので」


──ドサッ‼︎

 大きな袋を二つ。

 そこから出てくる様々なもの。

 前にも見たようなアイテムを始め、羊皮紙しか存在しない世界と予測しての真っ白なコピー用紙の束、輪ゴムやボールなどのゴム製品、さらにはプラスチック製の容器やタッパーなどなど。

 中には百均で購入したであろうステンレス製品の食器まで。



「あ〜、俺は馬鹿なのか? こういうものこそあっちの世界にはないだろうからなぁ」

「オトヤンはあれだ、ラノベで調べていたから頭の中にいろんな縛りができたんだよ……と、俺もだなすまん。それと、新山さんの前にある袋もそうか?」


 ふと気がつくと、新山さんの前にも袋が置いてある。


「あ、あのね、私はドロップが欲しいかなぁ……なんて。いや、私が太ったわけじゃないよ? 秋だからご飯が美味しいでしょ? だから予防としてね、ね、ね?」


 必死に自己弁護を始める新山さん。

 かわいいなぁ。

 ということで、面倒だから纏めて査定にぶち込んで買い取ってもらう。

 先輩の予想通りに白地のコピー用紙は高い。

 ゴム製品もそれなりの値段で買い取ってもらったし、二人の持ち物全部査定してもらって、パリ・コレの腕輪二つとダイエットドロップが六瓶も買えた。


 ドロップは一つずつにしますか?

 残りは預かりチャージにしますかって聞いたんだけど、迫真の演技で全てドロップと言われたので全て購入。


 ホクホク顔の瀬川先輩と新山さんであったことは、言うまでもありませんわ。


「これで、お腹のムニュや二の腕のムニュとお別れできますわね」

「はい。私は太ももがちょっと、かなり危険でしたから」


 そんな会話は男たちには聞こえていない。

 そして翌日には、スッキリとダイエットした瀬川先輩と新山さんの姿があったこと、そしてどうして痩せられたのか友達に問い詰められていたことは言うまでもない。


 二人に合掌……って、まだ早い?



 ◯ ◯ ◯ ◯ ◯



 そして翌日。


「……なんだこれ?」


 登校して最初に見たものは、廊下をプカプカと飛んでいる下級妖魔フローター。しかも一体だけではなく、ざっと数えても10体以上飛んでいた。

 

「よう、オトヤン。何か見えるのか?」

「おう、ユータロもゴーグルつけてみろよ、これはやばいぞ」

「どれ、そんなに珍しいものがウォォォォ、なんじゃこれは? フローターってコミケで見た奴じゃないか??? なんでここに飛んでいるんだ?」


 妖魔、それも下級タイプはどこにでもいる。

 これはタケもっこす先生が教えてくれた事なのだが、まさか自分たちの日常にまで浸透してくるとは考えていなかった。

 このまま放置すると、フローターに憑依されて具合が悪くなる生徒が出るだろう。かと言って、大勢の生徒たちの目の前で、堂々と妖魔を退治するのもどうかと思う。



「……こういう時のための対妖魔警察の第六課じゃないかなぁ。折角、こんだけ大量の妖魔がいるっていうのに、それを退治する人が足りなかったり連絡先がなかったり。

 いっそ妖魔のことを公開して、妖魔退治専門機関の存在も公にした方が被害少なくなるんじゃね?」

「ユータロの意見に賛成。まあ向こうが正体を隠しているのは余計な混乱を招くからだっていうのは理解できる。でも、公開して対策をできる人を集めた方が本当は良いんじゃね?」


 そう考えるものの、何かが引っかかっている。

 まあ、そんなことを考えるよりも、今は目の前のフローターをどうするか。

 事実、目の前に飛んでいたフローターは近くの生徒に憑依してしまい、生徒も気づかないまま教室に向かっている。


 憑依された生徒も恐らく複数名はいるだろうから、何か早めに手を打たないとならない。

 ならば、困ったときのカナン魔導商会でしょ?

 俺が魔法を使うと目立つし、後が面倒なのでポチッとな。


……


『ピッ….本日のお勧めはマナ・フォトンセイバーです。これは、所持者の魔力に応じて光魔力ソーマによる刃を形成する魔導武具です。

 スタン/ブロウ/ブレード/ショット/くぁwせdrfの五段階の攻撃方法があります。7500万クルーラ』


……


「ポチッと……あ、つい買ってしまったか、衝動買いは抑えたかったよなぁ」


 だってさぁ、これって形状がアレなんだよ? 暗黒面に落ちたりするダースなベイダー卿のアレなんだよ? しかも説明を見ると自分にはダメージが入らないし、上下に二つブレードが形成できるんだよ?

 本末転倒で買うのは本能でしょ?

 でも、なんで説明文がふじこっているのか説明してほしいんだが。

 魔族と戦うのかって思われそうだけど、むしろ中立な魔族とは交流しても良いかって思っているし、そういうドンパチはプロにお任せすることにしているよ。


 まあ、それはそれとして。


『ピッ……カナン魔導商会よりお知らせです。

 いつもご利用いただきありがとうございます。

 お客様のご利用回数と購入回数が規定数に達しましたので、新たなサービスを解放します。


『顧客招待枠+1』


 ご希望のお客様にも、当カナン魔導商会をご利用できるよう、招待登録が行えるようになりました。

 登録方法は、お客様の個人データーの中からお選びください。

 なお、招待枠で登録されたお客様は月に一度しか当商会を利用できませんので予めご了承ください。また、クルーラのチャージは行えず、直接現金での購入となります』



 あ、これヤバいやつだ。

 俺以外にも誰か一人、カナン魔導商会が使えるようになるやつだ。

 まあ、月に一度だけだし、チャージも査定もできないのならそれほど困ることはないか。

 こういうときは、祐太郎と相談だ。

 取り敢えず登録云々は後回しにするとして、まず先にやらないとならないことをやりましょうそうしましょう。



『ピッ……検索、妖魔および魔族を近寄らせない魔導具』


 もう一度カナン魔導商会を開いて検索してみると、良いものがあったわ。

 これを使えば、校内を徘徊している妖魔は一網打尽だわ、きっと。


……


『ピッ……魔よけの御石‥‥この特殊加工された魔石は、魔力を込めることで最大8時間、下級妖魔・魔物を寄せ付けない結界を作り出すことが出来ます。また、魔力を余剰に込めることにより、効果時間は12時間まで持続させることが出来ます。一つ10万クルーラ、限定12個』


‥‥


「はい、全部まとめてポチッとな‥‥そしてユータロ、これ持って魔力込めてみて」

「ん? なんだ? 魔石とかいうやつか‥‥」

「そういうこと。魔力込めると起動して、下級妖魔の入れない結界を作り出すってさ」


 購入してすぐに空間収納チェストから取り出し、一つを祐太郎に手渡す。

 そして祐太郎もすぐに魔力を込めると、彼を中心に直径10mの結界が作り出された。

 周囲に漂っていたフローターも結界の壁に押し出されるように校舎外へと押し出されていったので、これを何個か起動させて構内にこっそりと配置すればよいんじゃね?

 

「‥‥あ~、まるでフローターがゴミのようだな。全部で何個あるんだ?」

「あと11個。まあ、いくつかは取っておきたいし、新山さんたちにも渡したいからさ、あと6個でなんとか学校を囲めばいいんじゃね?」

「そうだな‥‥と、やべえ予鈴だ、一度教室に走るぞ」

「応さ!!」


 まずは学業にいそしみつつ、休憩時間には俺と祐太郎で校内を探索、飛んでいるフローターを校舎の外に押し出す作業を続けた。

 そして授業が終わり、部活の時間になったので、いざ、授業中に魔力を注いだ魔よけの御石の加工を開始することにした。


……

「‥‥しかし、私が言うのも何なのですが、乙葉君は私たちに魔法のことがばれてからは堂々としていますよね?」

「ええっと‥‥まあ、今更隠すことないというか、これは身を守るための物ですし‥‥さて、加工を開始しますか」


 錬金術のレベルが上がったのか、以前よりもスムーズに加工をすることが出来る。

 カナン魔導商会から購入した錬金術道具一式を机に並べ、別に購入した革紐も用意しておいた。

 

「まずは‥‥この魔石を『変形』と『縮小』『接合』でこう‥‥小さく、ペンダントトップに加工して‥‥ここに革紐を通しておいて、こっちには‥‥ああ、これでいいか」

 

 以前作った小さなダイヤモンドを組み込み、これには『魔導化』の処理をする。

 魔導化は、普通の物品を魔導具にするために必要な下処理であり、同時に様々な効果を付与することができる。

 錬金術の本にどのような効果が付与できるか記されていたので、一番簡単なやつを試しに付与する実験も兼ねるとしよう。


 俺はダイヤモンドを魔導化し、ここに『魔力蓄積/100MP』『魔力吸収/20MP/12h』という効果を施した。

 これと魔よけの御石をリンクさせることで、『自動で魔力を周囲から回収し、御石に注ぎ込む』という効果を付与することに成功。

 半永久的に御石が効果を発揮するという優れものの完成でございます。


「こっちは瀬川先輩に、こっちは新山さんにあげるね。効果はカクカクシカジカなので、できるだけ身に着けておいてくれると助かるよ‥‥と、ついでだ、魂登録オンリーワン‥‥と、これでいいか」


――シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ

 新山さんと瀬川先輩の足元に魔法陣が展開すると、二人に渡した『魔よけのネックレス』の所有者登録を施してしまう。


「これはこれは、すでに乙葉くんは魔法使いとして覚醒しているみたいですね」

「乙葉くんからのプレゼント‥‥プレゼント‥‥ありがとう、大切にしまっておくね!!」

「「 いや、身に着けてね 」」


 思わず先輩と二人で新山さんに突っ込みをいれてしまった。

 そんなほほえましい光景を、祐太郎は横目で見つつ校内の見取り図を見ながら印をつけていた。


「オトヤン、大体こんな感じで御石を配置したら校内のフローターはもう敷地内には入ってこれないのだけど‥‥そうなると御石が50個必要になるのだが、どうする?」


 魔よけの御石の範囲は直径10m、うちの校舎は本校舎だけでも凡そ100m、横50mの3階建て。どう考えても数が足りなすぎる。だが、もうカナン魔導商会の在庫は0、追加購入は不可能である。


「まてまて、魔力を余剰にぶち込んで範囲を拡大すると‥‥。おお、一つ20m直径まで大きくできるけれど、それでも25個は必要だねぇ‥‥うん、足りねぇ」

「けど、こう‥‥廊下は範囲に含めないで、教室とか教員室とか、重要区画だけを守るように作れば‥‥な?」


 祐太郎が新しく配置図を作り直す。確かにその図面通りなら問題はないのだが、あちこちに隙間が出来てしまっているのが気になるところではある。

 

「うーん‥‥まあ、これでいいか‥‥って、どのみち数足りねぇ。俺たちで4つ使ったから、あと8つしかねぇし」

「あ、そりゃあ詰んだな。オトヤン、裏技ないか?」

「そんなものあるわけ‥‥あるわ」


 そういえば、錬金術の魔法で『量産化』というものがあったな。

 あれで魔よけの御石を量産したらいいんじゃね?


「あるのかよ!!」

「あるなぁ‥‥ちょいと調べるわ、鑑定‥‥」


 センサーゴーグルで魔よけの御石を鑑定する。

 ひょっとしたら素材が判るかもしれないという甘い期待で鑑定したのだが、これは俺の勝ちであった。

 錬金術スキルがあるので、どうやら魔導具を『精密鑑定』すれば材料が判るらしい。

 その代わり、消費魔力は今までの3倍とかなり割高である。


「‥‥ちょいまち、なんとか材料買いあさってみるわ」


 すぐさまカナン魔導商会で必要な材料を探しまくる。

 殆どの材料は手に入ったのだが、魔よけの御石の核である魔晶石が15個しか売っていない。

 そんなに高いものではないのだが、とにかく便利なもので、魔導具を作る核として必須なので、こればっかりは仕方ないかぁ。


「‥‥はうっ。足りない材料がある‥‥ダイヤモンドを魔導化しても魔晶石にはならないから‥‥どうする?」

「まあ、それは仕方ないから、そのままやってくれ」

「おうさ」


 錬成魔法陣を左右2つ並べて起動して、右の読み取り用魔法陣には魔よけの御石を、そして左の錬成用魔法陣には材料をぶち込む。

 これで準備は完了である。


「‥‥それじゃあいってみますか!! 量産化プロダクションっっっっっっ」


――キィィィィィィィィィィィィィィィィィン

 魔法陣が高速回転を開始し、左の魔法陣の中の素材がゆっくりと溶け始める。

 量産化プロダクションは複雑な魔法回路の魔導具の量産については時間が膨大に掛かるのだが、魔よけの魔石については殆ど時間がかからない。

 せいぜい.30分程度なのだが、それで数がそろうのなら万々歳だ。

 これでほっと一安心‥‥おや、意識が薄れていく‥‥

 あ、魔力酔いってやつですね、MPは間に合ったのに一度に大量に消費して魔力酔いを発したのですね‥‥バタン・キュ~。



 〇 〇 〇 〇 〇



 うん。

 知っている天井だ。

 窓の外はまだ明るい。ということは、俺はそんなに長い時間意識を失っていたのではないという事か。

 ベッドに横になっているという事は保健室だな、祐太郎が運んでくれたのか。


――シュッ

 そんなことをぼーっと考えていると、しきりになっていたカーテンが開く。


「乙葉君だったね、もう具合は大丈夫か?」

「ああ、誰かと思ったら保健医さんか、ありがとうございます、もう大丈夫ですから」


 とりあえず体を起こして、自分のステータスを見る。


‥‥


◾️乙葉浩介

名前:乙葉浩介

年齢:16歳

性別:男性 

種族:人間(転生処理済み、バグ)

職業:高校生/賢者


レベル:77

体力:149 (186.2)

知力:150 (187.5)

魔力:1780(1775)

闘気:1780(1775)

HP:920

MP:23600


・スペシャルアビリティ

 ネットショップ・カナン魔導商会++

 空間収納チェスト+ 

 自動翻訳  (初期セット)

 鑑定眼+++(初期セット)


・固有スキル

 一般生活全般 レベル16

 魔力循環   レベル10

 魔力解放   レベル11

 魔力操作   レベル10


 錬金術    レベル16

 第一聖典   レベル5

 第二聖典   レベル4

 第三聖典   レベル1


・コンディション(個別フィルター可能)

 体調 :優良

 チン長:最大19cm

 非童貞・経験人数一人


‥‥


「うん。俺の見たくなかったステータスも見えているね。体験人数まで判るって、ここはフィルターを掛けてみないようにしよう。それが俺の精神安定につながるよね?」 

 

 女性の秘密を見るのもマナー違反なので、体調以外の部分は全てフィルターだ。俺は男になったので、こういうところはちゃんとするよ。

 思わずつぶやいたけど。問題はそこじゃない。

 なんでレべルが爆上がりしているんだ?  俺、最近妖魔でも倒した?


 秋葉原で倒した後にはレベル上がっていなかったよね? あれ以来妖魔を倒してもレベルが上がらないんだと思ってあまり見ていなかっんだよ。

 久しぶりにステータスの確認したので、まさか36も上がっているとは思っていないし、そもそもレベルが上がる条件がいまいち判っていないんだけれど?

 さらに突っ込むよ、『職業:賢者』って何?

 いつの間にジョブ表示されるようになったの?

 俺、いつから賢者?

 

 取り敢えずは魔力酔いはもう何ともないので、保健医さんに頭を下げて部活に戻ることにした。




誤字脱字は都度修正しますので。

その他気になった部分も逐次直していきますが、ストーリー自体は変わりませんので。



●装備その他メモは、あとがきにお引越しします。


●現在の乙葉の所有魔導具(Eマークは常時装備)

 センサーゴーグル(空間収納チェスト内、換装可能)

 (TS/鑑定/アクティブセンサー)

E.WMワイズマンリング(換装可能)

 (耐熱・耐打撃・耐斬撃・吸精に対するレジスト、アクティブブースト、透明化、フライ、レジストストアー×1チャージ)

E.身代わりの護符、(換装可能)


空間収納チェスト

 魔法の箒(換装可能)

 中回復ポーション×2

 軽回復ポーション×5

 病気治癒ポーション×1

 錬金術道具一式


・カナン魔導商会残チャージ

 12億2550万クルーラ



●築地所有の魔導具(Eマークは常時装備)

 センサーゴーグル(TS/鑑定/アクティブセンサー)

E加護の卵『31/100、左手ブレスレット型』

E魔よけのネックレス

E魔闘家の指輪(耐熱・耐打撃・耐斬撃に対するレジスト、透明化、レジストストアー×2チャージ)


収納ポータルバッグ内

 魔法の箒

 大回復ポーション ×5

 中回復ポーション ×25

 軽回復ポーション ×5

 病気治癒ポーション×5

 ブライガーの武術書



●新山所有の魔導具(Eマークは常時装備)

Eレジストリング(耐熱)

E魔よけのネックレス(装備)

Eパリ・コレの腕輪(衣服6着登録)


収納ポータルバッグ内

 空飛ぶ絨毯

 加護の卵『25/100、未覚醒、未固定状態』

 病気治癒ポーション×1

 軽回復ポーション×5

 ダイエットドロップ×三瓶

 魔導書(契約済み、未覚醒)




●瀬川所有の魔導具(Eマークは常時装備)

Eレジストリング(耐熱)

E魔よけのネックレス

Eパリ・コレの腕輪(衣服6着登録)

E加護の卵『25/100、未覚醒、眼鏡型』


収納ポータルバッグ内

 魔法の箒

 軽回復ポーション×5

 ダイエットドロップ×三瓶

 魔導書(契約済み、未覚醒)

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[一言] 「、いつから賢者?」 リングを統合したとき、自分でしゃべっていなかった?
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