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第8話 核兵器について続き

 まず、最初にお断りしておきますが。

 エッセイのテーマからして、「サムライー日本海兵隊史」世界での2010年代を想定しています。

 そして、1943年から80年近くの時が流れた2010年代となると、余りにも可変要素が大きすぎて、それこそ作者の私の想像できる範囲を超える事態を半ば超えます。


 大体、史実の流れからして、1945年8月の時点で、どれだけの人が2010年代の現在の日本の状態を予測できたでしょうか?

 米ソの冷戦を予期出来た人はいたでしょうが、その後、焦土と化した日本が世界第二位の経済大国にまで復興を遂げ、更に1990年代以降、徐々に地盤沈下していき、単純な国民総生産の比較で言えば、2018年現在において、中国(それも中国共産党が統治する中華人民共和国)の半分以下にまで、日本が経済的な地位を低下させる、と誰が予測できたでしょうか?


 それからすると、可変要素が余りにも多くて、何でもアリのような気さえしてくるのです。

 そうは言っても、それで終わっては、このエッセイを書く意味が無いので、想像していきます。


「サムライー日本海兵隊史」世界で、1940年代末までに開発された核兵器、いわゆる原爆は当然のことながら、極めて巨大な代物です。

 それこそ、当時、登場していた兵器で言えば、B-29でしか運用できないでしょう。

 当然、核兵器を開発、保有することになる各国、米日英仏は、史実でもそうだったように、核兵器の小型化等を図ると思われます。

 もっとも、「サムライー日本海兵隊史」世界では、米ソの冷戦が存在しないので、史実よりもその流れは緩やかなものになると思われますが。


 そして、水爆が開発され、核弾頭を搭載したロケット、ミサイルが、「サムライー日本海兵隊史」世界においても(史実よりも開発ペースは遅れるものの)開発されていく、と私は思うのですが。

 それを史実同様に、米国等が大量に量産するか、と言われると、うーん、ちょっと考えにくい、と私は答えざるを得ないのです。


 何しろ、史実の米ソのようなイデオロギー対立が、「サムライー日本海兵隊史」世界の米日英仏にある訳ではありません。

 そして、「サムライー日本海兵隊史」世界の第二次世界大戦は、史実よりも遥かに大きな、全世界で5億人とも推定される大きな人的被害を出していることから考えると、世界経済に与える被害も史実以上になっており、必然的に核兵器等への開発に費やされる金額も、各国において小額になると推定されます。


 そうなってくると、計画、試作はされるとしても、費用対効果の面等から考えて、史実のようなICBM、SLBMの大量生産を米国がするだろうか、また、それに対抗して、日英仏が、ICBM、SLBMの大量生産をするだろうか、と私には思われてならないのです。


 それに「サムライー日本海兵隊史」世界の歴史の流れから考えると、米日英仏にとって、第二次世界大戦後に対処しないといけない最大の敵、相手は、いわゆる民族、宗教過激派勢力(それこそ、史実の米ソ冷戦終結後の米国が、1990年代以降において主に敵としている)になります。

 それへの対処に、核兵器の大量整備は必要なモノでしょうか。

 それよりも通常兵器の充実、大量整備を図る方が、まだ合理的に思えてなりません。

(いや、そういった兵器よりも、ソフトパワーを充実させた方が、民族、宗教過激派勢力への対処には有効なように、私には思われてなりません)


 そういった物事を色々と考え合わせていくと、2010年代の「サムライー日本海兵隊史」世界の日本が、核兵器を保有していることはあっても、大量に保有しているというのは、私にはどうにも考えにくい話です。 

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