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第6話 女性の徴兵制度が、21世紀までに日本では施行されている気が

「サムライー日本海兵隊史」世界の21世紀、2010年代の日本は、一応は平和を謳歌している。

 何で女性まで日本が徴兵する必要があるのだ、とのっけから叱られそうです。


 ですが、大日本帝国憲法において、兵役は国民(臣民)の義務とされていました。

 兵役は、大日本帝国憲法上、納税、教育と共に国民の三大義務の一つだったのです。

 参政権等を女性に認める以上、権利だけ認めるのはおかしい、義務も女性に与えるべきだ、という声が半ば必然的に日本の国民の間から上がりそうな気が、私にはしています。


 実際、今の日本の(ネット)世論を見ると、すぐに、まず義務を果たしたうえで、権利を主張せよ、という世論が横行します。

 生活保護の権利を訴えるならば、まずは家族間の扶養義務を果たしているのか、他にも様々な義務を果たしたうえで、生活保護の権利を訴えるべきだ等々の主張を、私はよく仄聞します。

 そうしたことからすると、女性の参政権等を主張するのなら、女性の兵役の義務も認めるべきだ、という声が上がるのは半ば必然ではないでしょうか。


 それに現在の世界でも、女性の徴兵制を施行している国があります。

 イスラエルやノルウェー等です。

 また、フランスやスウェーデン等も女性の徴兵制導入を検討しています。


 更に「サムライー日本海兵隊史」世界では、既にかなり描いていますが、女性が戦場に赴くことが第二次世界大戦の時点で当たり前になっています。

 そして、外伝にはなりますが、準主人公のアラン=ダヴーの長女アラナは、1960年頃に西サハラで実戦を経験している描写があります。

(そのために後に精神を病んでアルコール依存症になり、父親を始めとする周囲が懸命に援けることにもなりましたが。)


 そんな諸々の事を考え合わせていくと、「サムライー日本海兵隊史」世界の21世紀の日本では、女性に対しても徴兵制を施行しているように思えてならないのです。


 更に付け加えると、「サムライー日本海兵隊史」世界の日本は、世界の三大国の一つであり、国外に常に軍隊を派遣していて、毎年1000人程度の戦死者を出す有様なのです。

 おそらく、それとほぼ同数かそれをやや上回る重傷の戦傷者も毎年、出している筈で、こんな状況の軍隊が志願兵制度で、しかも、まともなレベルの兵を集めることが日本で可能かと言われると首を傾げます。

(現在の日本の自衛隊の規模でさえ、まともなレベルの志願兵集めに苦慮し、定年延長を図る惨状です。)


 第二次世界大戦後、史実の米国と同様に、戦後に伴う軍縮をあまり行わず、世界の警察の一翼を「サムライー日本海兵隊史」世界の日本が担ってアジア等に赴いているならば、陸軍19個師団、海兵隊4個師団、更に海軍は(おそらく原子力の)正規空母4隻を基幹とする艦隊を保持し、それに見合う空軍を21世紀の日本は保有していないと、世界の警察の任務を果たせないでしょう。

 そうなると現在の自衛隊の少なくとも2倍以上の人員確保が、「サムライー日本海兵隊史」世界の日本では大雑把な試算ですが必要になると考えるのですがいかがなものでしょうか。


 そうなってくると、一般的に徴兵制は志願兵制に比べて経済的損失が大きいとされますが、国防の為に必須の人員の質量を確保せねばならないことを考えるならば、日本は徴兵制を維持せざるを得ないでしょう。

 そして、男性の負担軽減もあり、女性の徴兵制を日本は断行せねばならないと考えます。


 一部の人からは悪夢極まりない世界と言われそうで、私も半分同意します。

 その一方、これはこれで新卒一括採用等、夢のまた夢で、日本の経済からすると全部が全部悪いとは言えないのではないか、と思う世界でもあります。

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