第3話 パイレーツシティ
荒れ果てた砂浜を抜けて、4人がパイレーツシティへと、辿り着く。
「おお、思ったよりも、近代的でござるよ~~」
さらに、町の中央に、大きな転送装置を発見する。
「よかった。これで、帰れるでござるよ~!・・・はッ!」
忍者が、急いで財布の中身を確認する。
「しまった。お金が足りないでござるよ~。誰か、少し、貸してほしいでござる~~」
お金の足りない忍者に、ダイチが、そっと鍬を差し出す。
「鍬なら、あるぞ・・・?」
「それ、お金の代わりにはならないでござるよ!?」
「・・・すまん。俺も財布は、部室に置いてきたから、誰か貸してくれ」
おもむろに、シオンが、ポケットから300円を取り出す。
「シオン殿。気持ちは、ありがたいけど、300円だけじゃ、ちょっと足りないでござる・・・」
「違うよ・・・。これ、僕の全財産だから・・・」
「・・・。そうだ!赤羽殿なら、きっと、ナンパとかするから、お金持ってるでござるよ!」
それを聞いた赤羽が、自信満々に、財布を取り出す。
そして、長い長いレシートを見せつける。
「・・・?なんでござるか、これ?」
「今日の朝、女の子たちと、食事に行った時のレシートさッ!」
「・・・ということは?」
「オレも、今は手持ちがないよ・・・」
4人の所持金は、足りなかった・・・。