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なっちゃん  作者: 湖灯
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水族館

 今日は家族で水族館に行く。

 電車の中でママが、なっちゃんに聞いた。

「なっちゃん。今日は、どこへ行くんだったっけ?」

 なっちゃんは楽しそうに

「楽しいところよ」

 と、自信満々に答えた。

 ママは少し、いじわるして

「海に行くの?山に行くの?それとも遊園地や、ほかのところ?」

 なっちゃんはチョットおどろいた顔をママに向け

「どこに行くんだったけ?」

 と聞いた。

 ママは、なっちゃんの幼さが可愛くて笑いながら答えた。

「水族館よ。ペンギンもいるよ!」

 って。

 すると、なっちゃんは急に真顔になりママの顔を覗き込むようにして言った。

「ペンギンがいるということは、氷があるということだね」

 今度はママが真顔になり

「よく知っているわね」

 と聞くと、なっちゃんはもうその話には興味がなさそうに、膝の上に広げた絵本を読みながら

「だって、ペンギンは氷が大好きなんだもん」

 隣の席で寝ていたはずのパパがクククと笑い出した。

 

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