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なっちゃん  作者: 湖灯
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高校生になったなっちゃん

 目標の高校に入ったなったなっちゃんは初めての電車通学。

 別に目標など関係なしに地元の徒歩通学圏内にある高校に通っても十分大学への進学は可能なのにと、特にパパは心臓の疾患が発覚したなっちゃんを心配している。

病院の先生によると体の急な成長に取り残されただけだから心配する必要はあまりないらしい。

 高校に入ったなっちゃんは髪を下げて、体つきも何もかもがいかにも女性らしくなった。

 美人である。

 雨の日に駅まで車で迎えに行ったとき違う高校の男の子から声を掛けられているのを見て心配になったけど周りにいた幼稚園や小学・中学時代の同級生がなんとか追い払ってくれて安心した。

 友達のことを聞くと、もうるさくて頭がおかしくなりそうだとばかり言っているくせに、遠くから見ていると結構仲良くやっていることに安心した。

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