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竜に育てられた魔術師  作者: 八ツ橋七緒
プロローグ
9/18

9話

殴り書き……だね

しかも中途半端。ビバ手抜き



こんな夜遅くにどうしたんだ?



ん?寝れないからお話しして?ああ、いいぞ。



どんなお話しがいいんだ?



任せるって、ん?儂の話か。



どんなお話しでもいいから、儂の話が聞きたいと。



わかった、わかった話すから!だから泣きそうな顔をするな。



じゃあ今から、儂の知っているある男の昔話をしようと思う。ん?知っているある男って誰かって?それは話を聞いていればわかるはずだ。


では、話そうか。


昔々、まだ国が出来上がって間もない時代。ある村で元気な男の子が産まれた。


産まれた男の子は、家族から、人類から祝福されなかった。それは何故か?ただ単に瞳が紫色だったからだ。


たかが紫色の瞳というだけで祝福されなかった。その理由はありきたりだった。


男の子が産まれるもっと前、世界は魔王という絶対的王に支配されていた。その魔王の瞳の色が男の子と同じ紫色だったのだ。


魔王の支配から数百年たったこの時代では、紫色の瞳は禁忌の証として迫害された。


そして、その生まれて間もない男の子は、凶悪な魔物が跋扈する森へ捨てられた。


食料もなく、水も満足な寝床もなく、力もない。そんな赤ん坊が生きれるわけもなく、当然のように衰弱していった。


ある日、衰弱した赤ん坊を助けた変わり者がいた。その者の名前は『死神』死の執行人、死を司る神。


『死神』に拾われた赤ん坊はハンクと名付けられ元気にすくすくと育ち、五歳になった。その日から、『死神』の壮絶な特訓が始まった。


『死神』は後継者が欲しかったのだろう。大人でも逃げ出すような特訓を五歳のハンクに強いた。


それから時は過ぎ、成人したハンクは決して目の色を見られないようにフードを被り、『死神』のもとを離れ外の世界に足を踏み入れた。


ハンクは冒険者として世界をたんたんと回っているときに、儂とであった。



やっと儂が出たって?そうじゃな。けど、ここで話は終わらない。ここからが話の本番じゃ。



ハンクと儂は世界を回って、信頼しあえる仲間と出会った。


儂らはパーティを組み、いつしか冒険者の中でトップクラスの実力を持つようになった。


それから二年後、世界の覇権をめぐっての戦争がおきた。


そんなある日、国から護衛依頼がきた。内容は、王族の護衛。儂らは直ぐに拒否した。結局、儂らは王族の護衛依頼は受けなかった。


だが、儂らは戦争に参加した。ギルドや家族を守るためだ。決して王族を守るためではない。


儂らは魔法を使い、敵の動きを封じて無力化していった。その活躍があってか、戦争は思っていたよりも早く終着した。


結果は置いておいて、あのときのハンクは凄まじかった。たった一人で千を超える軍勢を壊滅まで追い詰めた。


いつしか敵は、ハンクの特徴的な黒いローブと大鎌を見るだけで、足をガクガクと震えさせてとても戦える状態ではなかった。中には恐怖のあまり戦場から逃げ出すものも少なくはなかった。


そんな時だった。これからハンクを大きく変える運命の出会いは。


戦場を疾走って(はし)いると、騎士が10人の敵に囲まれていた。騎士はすでに満身創痍。ハンクは助けに入った。驚くことにその10人の敵はハンクの存在を知らなかった。だから相手をしてしまったのだ。幼い頃から人間を殺す術をを学んできた人殺しのエキスパートを。


結果は火を見るより明らかだった。手始めに向かってきた二人を瞬殺。仲間を一瞬で殺された敵は驚愕のあまりその場を動くことができなかった。その隙を見逃さず、全身のバネをしなやかに使い、その場を蹴る。


敵が最期に見たのは、天と地がひっくり返った世界の中で、大鎌を振るう死神だった。


敵が死に、後に残ったのは肉塊と血だまりだった。ピチャピチャと血だまりを横切り、騎士に近づく。騎士は足音に反応しなかった。声をかけても反応はない。一応脈を図るために思いきって冑を脱がせた。


冑の下にはすやすやと寝息をたてながら寝ている美しい金髪の女性がいた。生きていることに安堵したが、問題が発生した。もしこいつが起きたときに偶然敵が通りかかったらこいつはまず生きることが出来ない。折角救ってやった命なのに放置した結果、死なれてしまったら目覚めが悪い。ハンクは騎士に冑を着せてから渋々騎士を仲間のもとへ運んだ。


騎士を仲間のもとへ運んで、あとは仲間の女性陣に頼んだ。女性陣はハンクが自分たち以外の人を助けたことに驚いたが、助けた人物が女と発覚したときはもっと驚いた。


騎士が目覚めたのはその日の夕方になってからだ。騎士は起きたと思ったら瞬時に周りを警戒し始めた。女性陣が声をかけるが応答はない。女性陣はあいつなら何とかしてくれるだろうと、寛いでいたハンクを連行した。


ハンクを抱えながら扉を開ける。騎士は一瞬警戒を強めたがハンクをみた瞬間、借りてきた猫のように大人しくなった。


連行を解いたハンクは借りてきた猫のように大人しくなった騎士に近づく。騎士は怯えるわけでもなく、警戒するのでもなく、ただただ大人しく待っていた。


ハンクが容体を訊くと、大丈夫ととっていもいいのか、微かに首を縦に動かした。先程まで聞く耳を持たなかった騎士が、ハンクにだけは反応した。風邪を引いているのか、微かに頬が赤い。


騎士の額に手を当てる。風邪はないようだ。ハンクが額から手を離そうとしたとき、騎士に力一杯引っ張られた。突然のことで反応できず騎士の方へ倒れる。


その拍子に額と額がかなりの速度で当たってしまった。両者ともに額をさすっている。


騎士の方へ視線をやると目があった。今気づいたが、思っていたよりも顔が近かった。騎士はハンクをじっと見つめている。その碧の瞳には紫色の瞳のハンクだけが映っていた。


迂闊だった。ハンクは今フードを被っていない。だから丸見えなのだ。禁忌の証である紫色の瞳が。それに気づいたハンクは咄嗟に距離をとろうとしたが騎士の行動の方が速く、顔に手を当てられた。


離れようとするが思ったよりも力が強い。じたばたともがくが結果は変わらない。逃げれないと本能的に察知したハンクは、何を言われてもよいように身構え、感情を殺した。


「……その瞳」

「………」

「……綺麗」

「……へ?」


いつものハンクからは想像できない間抜けな顔で、形容しがたい声が出た。




あのときのあいつの間抜けな顔をみれなかったのは残念だった。後で他の仲間に聞いたら、すごく面白かったらしい。


あいつは瞳を見られることを極端に嫌っていた。その理由が人としてみられないからだそうだ。瞳の色で軽蔑されたり暴言を吐かれたり、殺されかけたりあいつはそれを人一倍嫌っていた。


そんなときに出会ったのがあの騎士だった。本来なら禁忌の証である紫色の瞳を見ると、普通の人は憎悪の感情にかられる。だが、あの騎士は違った。初対面であいつの瞳が綺麗って言ったんだ。


儂らだって、最初は気味悪がったがあの騎士は……今思えば、あれからあいつは騎士に対しての緊張感を和らげた、というよりも、警戒などしなくなった。あの騎士の前では、儂らにも早々見せない素の姿をさらけ出していたように感じた。


話を戻そうか。



それから、騎士がこの国の王女様と判明した。騎士改め王女は、ハンクと一緒にいると言って王のもとへ帰らなかった。幸い、王女は戦死したことになっていた。


そして、ハンクと騎士が出会ってから丸二年後、二人は結婚した。

二人は幸せそうだった。二人の笑顔を見ると儂らも嬉しくなった。


だが、そんな生活は長くは続かなかった。原因がなにかわからない。王に王女が生きているということがばれたのだ。更に王女が禁忌の証をもつハンクと結婚したことも。


王は憤怒した。高貴なる王族の娘が禁忌の証をもつものと結婚した。王族にとっては最上級のスキャンダル。これが理由で王は失脚するかもしれない。


最初、王はハンクを消そうとした。だが、あの戦争でハンクが恐ろしい数の敵兵を殺してきたのを知っている。


ハンクが相手では、国の軍すべてを動かしても返り討ちに合うかもしれない。そう考えた王は、恐ろしいことを思い付いた。


その思い付きが、ハンクを恐ろしい存在にしてしまった。

素晴らしいほどの殴り書き。所々言い回しや表現、誤字脱字があると思われます。毎回深夜テンションの勢いで書いてるのでね(*´・ω-)b誤字脱字があっても生暖かい目でみていたたけると幸いです。( ̄▽ ̄;)、ここに書いてどうする

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