4話
ロリコン共!ロリ神様のお通りじゃァァァァァァァ
んっ、なんか重い。
朝、謎の重さのせいで起こされた。重さの原因は腹の上に何か乗っているものらしい。俺は寝ぼけた体と思考を働かせ重さの原因をどかそうとする。
重さの原因は、なんか絹のようにすべすべしてる。後柔らかい。ずっと触っていたい。重さの原因は思いの外感触がよかった。俺は感触が気に入ったのでもっと触れることにした。
ふにふに。乗っているものは少し大きめだ。触ってみたところ150センチ位かな?それよりも小さいような気がする。あ~あ、感触が気持ちいい。
ふにふに。乗っているものは下の方までさらさらしている。あ~あ、この感触たまらん。
ふにふに。んっ?なんだこれ?なんか他のところより少しだけ柔らかい。ふにふに。ピクッ。乗っているものが少し震えた。なんだこれ?なんかの突起かな?それ、ふにふに。
おーお、こりこりしてる。これも中々の感触。
「あんっ」
あん?なんだそれ。それよりも感触が気持ちよすぎる。これはもっとふにふにしなければ。ふにふに。
「ひゃっん」
ひゃっん?なんだそれ。もっと気持ちいい感触を。ふにふに。
「だ、駄目っじゃ」
駄目?何が駄目なんだ?この気持ちよさは本当に凄い。病み付きになりそうだ。それ、ふにふに。
「もう、駄目、じゃ。ぁぁぁぁぁあ!」
えっ?絶叫?乗っているものはガクガクと痙攣して息が荒い。もしかして生き物か?俺は目をゆっくりとあける。
目をあけると、全裸の幼い女の子が頬を蒸気させ、息を荒くして痙攣しているのが見えた。な、なんだこれ!?俺は心のなかで絶叫せざる終えなかった。
もう一度言おう。全裸の幼い女の子が頬を蒸気させ、息を荒くして痙攣しているのだ。この光景、他の人に見られたら死ぬ。社会的に死ぬ。これは見られたら駄目だ。迅速に行動しなければ。まずこいつをどうするか?そうだ、服を―――
「シー君起きてる?今日はいつにもまして寝坊助さんだねー」
シャロが来てしまった。ヤバイ、ヤバイ。まずこいつに服を着させよう!俺は寝間着の上を脱ごうとした。だが・・・
「シー君起きてないのかな?シー君入るよ」
あ、死んだ。
「シー君、おは、よ……。キャァァァ」
シャロが悲鳴をあげた。それもそうだ。身長180越えた男子が、それよりも一回りも小さい全裸の女の子に股がって何かしているのだ。そりゃ、誰でも悲鳴をあげる。
「し、シー君。何をしてるの」
シャロの後ろに般若が見える。両手に包丁を持って、黒いオーラに包まれた般若が。
「こ、これには深いわけが」
「そこになおりなさい」
「はい」
あれ?こんなシャロって怖かったっけ?や、ヤバイ。震えが止まらない。
「これはどういうことかな?シー君?」
「えっ、えーと。なんか朝起きたら俺の上にいたんです」
「本当に?」
「は、はい。本当でございます」
「じゃあ何で裸なの?」
「それも知りません。ああ、シャロ」
「なに?キャァァなんでいきなり脱いでるの!」
シャロは悲鳴をあげ、顔を手で覆い隠す。あのーシャロさんや。手で覆い隠せてませんよ。その指の隙間から顔を赤くしてチラチラ見るのやめてもらえませんかね。なんか恥ずかしいんですわ。
「いや、あいつに着させようと思って」
俺は全裸の幼女に指を指す。シャロは納得したのか、頷いて俺の服を取ろうとしたとき、俺の寝室に間延びした声が響く。
「ん~よく寝たのじゃ」
幼女は欠伸しながら体を起こす。大丈夫だ。ギリギリ見えてないから。水色の長い髪で隠れてたから!
幼女は上半身裸の俺とシャロを見て何か納得したような顔になった。
「逢い引きか?儂お邪魔じゃな。すまんな邪魔して」
「待とうか、君誰だ?てか、服着ろ」
「服?ありがとうなのじゃ」
服を幼女に投げ渡す。サイズが合わなさすぎてワンピースみたいになっている。
「よっこらせ。で、お主はもう忘れたのか?お主はあんなにも昨日儂を興奮させたというのに」
「シー君、どういうことかな?」
「してない!してない!シャロの考えていることなんてしてないから!お前もなんか言えっ!」
「儂はもう、お主の体なしでは生きられない体になってしまったのじゃ」
幼女は顔を赤くしてくねくねする。シャロの後ろには鎌を持った死神が。目が怖い。
「シー君、私に嘘ついたの?」
ガタガタブルブル。((フルフル))
「すまん、すまん。冗談が過ぎた。儂はなにもされてない、と思う。まぁそれはどうでもよい。お主、本当に覚えておらんのか?昨日会ったばかりだというのに」
「どんなけ記憶漁ってもお前みたいな女の子には会ってないな」
「女?あーこの体か」
「本当に誰なんだ?」
幼女はため息をつく。
「儂じゃ、ツバキじゃ」
「えっ?」
「ツ、バ、キじゃ」
「えっ?」
「だ、か、ら、ツバキって言っているじゃろ!」
顔を真っ赤にして叫ぶ。うおっ、耳がキンキンする。
「もう知らんっ!」
怒りで蒸気させた頬をぷくっと膨らませて、そっぽを向いて拗ねる。
「すまん、すまん」
俺は手をあわせて謝った。だが、
「お主なんか魔力が暴走していなくなればいいのじゃ」
相当怒っているようだった。
「すまん、許してくれ。何でもするから」
「んっ?今何でもするって?」
「あ、ああ」
ツバキは目をキラキラさせながら迫ってくる。俺、選択間違ったのかな?
「甘いものが食べたいのじゃ」
「えっ?」
「儂は甘味を所望する」
甘味=スイーツ、そんなんでいいのか?
「そんなんでいいのか?」
「うむ!儂は長い間甘味を求めておったのじゃ」
「わかった。甘いものでいいなら幾らでも作ってやる」
「ありがとうなのじゃ!」
この約束のせいで、後に俺があんなことになったのは今の俺は知るよしもなかった。
前作には何が足りなかったのか。それはロリだ!だからロリを追加しました。次回、『学園に向けて』