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竜に育てられた魔術師  作者: 八ツ橋七緒
プロローグ
11/18

11話

殴り書き(*`・ω・)ゞがなにか?短い(*´・ω-)b

ゴーン、ゴーン


澄みきった青空の下、六時を告げる鐘が高らかに王都全体に鳴り響く。


その鐘で目が覚めた。重たいまぶたを開くと知らない天井だった。


「…ここは?」


そう、小さな声を発しながら体を起き上がらせる。周りを見渡しても一部を除けば見覚えはなかった。


「……ん」

「早く起きろ」


何故かベットの横で寝ている少女の体を揺する。少女は確か―――


「……ん?シー君?」


眠り姫がお目覚めになったようだ。少女は目を丸くして顔をまじまじと見つめる。そのあと、目をうるうるさせて今にも泣きそうな雰囲気になった。


「おいおい、何で泣きそうなんだ」


少女は目尻にたまった涙をぬぐいながら話す。


「だってぇもう会えないかと思ったもん」

「たかが一日だろ?それなのに――」

「1年」

「えっ?」

「シー君は1年、ずっと寝たきりで目覚めませんでした」


ただただ驚いた。まさか1年も寝ていたとは思いもしなかった。考えられる原因として、昔の記憶やなんやらが体に相当な負荷を与えたのだろう。


しかし、不可解な点が2つ。一つは体の筋力が老化していないこと。普通寝たきりになれば自然と使われない筋力は落ちていく。だが、この体の筋力は衰えたようすはなく、寧ろ全身が軽くなったような感覚。


二つは魔力が常に外に放出されていることだ。つまりそれは塞がっていた魔法口が何らかの影響で開いたというわけだ。そして、昔の記憶が戻った今ならわかる。この体の魔法口は昔、人為的に閉じられていたということが。


魔法口を人為的に塞ぎ込めるのは容易だ。対象者の正常な魔力の流れとは逆に魔力を流し込んで、二つの魔力の流れがぶつかり合って、その衝撃で魔法口が塞がるといったもの。さらに言えば、魔力を流さず、人為的に対象者の魔力の流れを変えることができる。



「シー君どうしたの?具合悪い?」

「……っ!」


先程まで思考に耽っていた男の目の前に、昔より少し大人びた少女が顔を覗かせる。やはり1年は嘘ではなかったようだ。


そんなどうでも良いことを考えていると、扉が開かれた。


「珍妙な光景じゃのぉ。人格と魔力が一つになったか」


扉から入ってきたのは、東方の民族衣装の浴衣を着た幼女だった。


「ツバキ…か」

「おお、覚えておったのか」

「ああ、一応。シャロやツバキとか交流を持った人は覚えている」

「それはよかった。そうそう、もう動けるじゃろ?師のところ、今は旧友か……あやつが待っておる、早く行ってやれ」

「ああ」


ベットからひょいと飛び起きてあいつのもとへ向かう。一階にいるのだろうか。まあ、順に見回れば良いか。








案の定、あいつは一階のリビングにいた。昔からあいつは一階で生活していたな、と昔のことを思い出した。


「おはよう」


と、椅子に座って何やら考え込んでいるあいつに声をかけた。反応はなかった。また声をかけても反応はない。奥の手を出すことにした。


「カンナ」


その名を口にした瞬間、カンナは顔をあげて、恐る恐る後ろに振り向く。


「……ハンクっ!」


声をかけた者の姿を見たカンナは、大声をあげて抱きついた。そして、目尻に目一杯涙をためて、泣いた。

この数百年。会いたくても会えなかった男が、姿を変えても存在して堂々と会える。カンナの心のなかは嬉しさで一杯だった。


「久しぶり、カンナ」

「うん!久しぶり」


しみじみ思う。俺と話すときだけカンナは幼児化するのはなぜだ?











カンナが泣き止んでから、今まで何があったのかを聞いた。


「まさか、あいつが大元帥とか…だめだ腹筋が」


ハンク(シリウス)は腹を抱えながら、盛大に笑っている。その姿をカンナは微笑ましそうに見つめている。


「で、ハンクはどうするんだ?」


まだ笑いの余韻が冷めないときに、カンナがなにかを問いかけた。ハンクは何がなんだかわからないので聞き返す。

カンナは呆れたと言っていながらも教えてくれた。


「学園だよ」


あぁ!学園か。けど、学園に行く意味あるか?前世ではかなり知識を詰め込んだ。政治とかよくわからないが、学問全般はそつなくこなせるような気がする。

カンナも俺と同じ結論に達したようだ。


「ハンクが今頃行く意味ないか」

「ああ、文字も読み書きできるし計算もできる、魔術、魔法の知識もある。もし、学園に行っても何を学べばいいんだ」

「社交性」

「えっ?」


カンナが小さな声でボソッと呟いた。何を言っているか聞き取れなかったハンクはカンナが何て言ったのか聞く。


「何にも言っていない」

「言っただろ、怒らないから言ってみ」

「本当か?」

「ああ、本当だ。絶対に怒らないから」

「本当の本当に?」

「本当本当」

「絶対に怒るなよ………学園で社交性を学んだらいいんじゃないかと思っただけだ」


社交性?社会の社に交流の交に性格の性?あれだろ、もっと人と交流してこいってことだろ。


それを了承し、怒ることなく一日が終わった。

今回も誤字脱字が多発し表現が苦しいところが多々有ります。もし見つけた方は、生暖かい目で見守るか、コメントで教えていただければ幸いです。(@^^)/~~~のし

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