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『俺はどこにでもいる「普通」の高校生だ』

 人生をうまく生きて行く術とはなんだろうか。


 人よりも努力して優れた能力を手に入れることだろうか。


 皆の人気者になれるように面白可笑しく会話できるようになることだろうか。


 そんなことはまったく以て見当はずれな話だ。


 人よりも努力すれば、努力した分その報酬を望み、疲れる。


 努力したからといってその分の報酬が約束されるわけではない。


 人気者になればその分嫉妬される。


 人間の嫉妬というのは恐ろしい。


 だから、人気者になったからと言って人生が上手く行くとは決して限らないのだ。


 では、どうすればよいのか。


 答えは簡単である。目立たなければいいのだ。


 誰の気にも触らないように、静かに、普通に生きる。


 これがベストな人生の生き方だ。


 少なくとも俺はそうして来たし、これからもそうして行こうと考えていた。


 その生き方がたとえこの上なくつまらなくて、退屈で、時に発狂しそうになるほどに情けない生き方だとしても。


 俺はそれでいいと思っている。


 ……いや、思っていたのだ。

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