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夢の処女惑星  作者: 菊茶
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51 村々視察(前編)

 51 村々視察(前編)




 6月の収獲に終わりが見えた頃、村の視察に出ることにした。

 各村の状況は大体把握しているが、小麦に切り替える前に点検しておく方が良い。

 補佐のタキとレンを連れて行く。

 侍女たちの様子も気になるからだ。


「ヨリ、領内の警備を任せる。オペレッタの判断に割り込む権限も与える」

「自分も、いえ、了解しました」

「ミヤビ、リーナさんが暴走しないよう注意していてくれ」

「わかった」

「ミサコ、ラーマの様子を時々見てくれるか」

「はい、任せて下さい」

「カオルコ、生徒の面倒を見てくれよ」

「はいはい、大丈夫」


 少女たちは、テーブルクロスで作ったミニの巻きスカートと、チョッキとブラの間のような衣装で統一されている。

 ヨリは革のベルトにいくつかの武器ホルスターを下げ、ライフル用の肩当てまでつけている

 冬用の衣装には、革か毛皮を提供してあげよう。


「キン、ギン、ドウ、お前たちに領主代行を任せる。領地の経営と領民の管理は任せるぞ」

「ふえっ、それって偉いんじゃ」

「ほえっ、とても重要な役目じゃ」

「はえっ、大変」

「ああ、補佐代行のカズネより偉いんだぞ。村人を苛めたりするなよ」

「わかりました」

「頑張ります」

「任せて」


 今回は八さんと熊さんも連れて行く。

 農地と泥炭と橋のチェックがあるから、秘密にもしておけないし、警備にも重要だ。

 イケメンも現れたが、ヒミコは良いとして、何故次男と長女と次女なんだ? 数も合わないぞ。


  カミナリ、草原。


 イケメンの大きな瞳が、そう言っていた。


「わかった。寄り道していこう」


 俺はイケメンの鼻面を撫でた。

 どうやら、トウモロコシはお土産になりそうだ。


 出発前に、サクラコが来て、


「これ、お弁当です。今度はケガしないで帰ってきて下さいね」


 と、バスケットを渡してくれた。

 何だか赤くなってモジモジしているので、俺もつられて赤くなって挙動不審になっていると、ヨリが割り込んでキスして来た。


「気をつけて、行ってきて下さい」


 と、真剣な顔で言うので、俺も気合いが入った。

 前回のケガはヨリのせいではないのだが、本人が気にしているのだ。

 夜にベタベタしたせいで、気が抜けていたと。


 それに、ヨリはミヤビの抜け駆けに気付いているのだろう。

 被害を増やさないようにしているのだ。

 焼き餅かも?

 サクラコは既に逃げていってしまった。

 チカコも木陰から覗き見している。

 まあ、ヨリがいるから俺がいるより安全だろう。


 俺は何故かイケメンの次男に乗せられて、出発した。

 タキとレンは、熊さんのひく御簾馬車に乗り、偉い人に見える。

 実は八さんが一緒で、3人で草鞋を編んでいる。

 イケメンは長女と、ヒミコは次女と馬車を引き、後を着いてくる。

 御者が要らないのが、鹿モドキの良いところだ。

 リンゴ園前を抜け、ブドウの森に向かうイケメン道に入ると、未舗装がこんなに走りづらいのかと実感できた。

 速度を半分以下にしても、荷物が飛び跳ねる。

 御簾馬車はショックアブソーバー搭載だが、タイヤが樹脂製なのでやはり跳ねる。

 2時間ぐらいして目的の草原に来ると、イケメンたちを解放した。


 イケメンは暫く休んでから、一族を引き連れ草原を走り抜けていった。

 暫くすると、イケメンの一族とカミナリの一族が現れた。

 俺は、トウモロコシを山ほど積み上げて歓迎した。

 カミナリは衰えていて、族長はカミナリ2世のようだった。

 歓待が一通りすむと、イケメンはカミナリ2世に次男と長女と次女を紹介した。

 カミナリ2世は、若い雄(多分、息子の3世)と若い雌を3頭出してきた。


 どうやら、紹介ではなく、婚姻のようだ。


 確かに、領内はイケメンと妻たちの血筋だけになっている。

 しかし、それなら長男が先ではないかと心配していると、イケメンの子供たちはカミナリの群に入り、カミナリが出してきた若い鹿モドキたちがこちらに残り、カミナリの群は去っていった。

 こいつら、お互いの息子を預け合う仲なのだ。

 タルトとコラノみたいな関係か。

 その真相は次回に。(ないけど)


 しかし、これは単純な嫁取り婿取りより凄いことだ。

 カミナリ3世はイケメンハーレムの誰と子作りしても、異母兄弟の殆どが結婚できる相手が作れるではないか。

 極端なことを言えば、ヒミコと子作りすれば、ヒミコ直系以外とは孫を作れる。


 ばいーん。


 イケメンに張り倒された。


「キヒヒ」


 まあ、そんなわけないか。人事はヒミコが握っているしな。


「お前も、息子の嫁だって自覚しろよ」

「キヒヒヒ」


 駄目だ、こいつは良く考えてない。

 ヒミコはてきぱきと処理して、イケメンと3世、自分と娘一人を馬車に選び、残った雌の大柄な方に俺を割り当て、一番小さい雌を予備にした。


 隅田川は、イケメンの知っている渡河地点から渡り、暫く進んで、北森街道に合流した。


 思い付いたことを八さんに伝えると、


「両国橋でやすね。合点承知でさあ」


 と、計画を練り始めた。


 途中、休憩してイケメンたちを草原で好きにさせ、俺とタキとレンは昼飯にした。

 サクラコが作ってくれたお弁当を出す。

 タキとレンには鮭バーガーだったが、俺の分はすぐにわかった。

 鮭ではなく、鶏と猪の合い挽きによるハート型のハンバーガーだったのだ。


 幸い、タキもレンもハート型の意味するところを知らなかったので、何も言わなかった。

 合い挽きだって知られたら拙いだろう。


 しかし、こうしたさりげない行為と好意に、少しドキドキした。

 お弁当を作ったのが、妹キャラのアキではないわけだ。

 アキにも内緒なのかな。



 ラシ村には、駐屯地に調理場と長屋が出来ていた。

 二棟目も作り始めていて、活気があった。

 元々が裸のまま草の上で寝てしまう連中だから、開発地なのにまったくやつれていなかった。

 畑は小川沿いに作られていて、草地ばかりだからか、もう4町も形になっていた。


「サンヤの兵も、休みの時には開発に加わっている」


 ラシがそう説明してくれた。

 一度、東の部族が現れたが、ラシと元部下がいるのを見ると逃げていったそうだ。

 ラシの不敗神話が役に立つ証拠だ。


 サンヤの妻たちを動員して、シャケフレークチャーハンを作り、メープル酒も振る舞った。

 最近、領内で流行っている炒り豆に飴を絡めたつまみも披露した。

 砂糖醤油の甘辛も出す。


 サンヤの兵たちは、メープル酒の強さを知っていたが、ラシと部下たちは知らなかったので、酔っぱらいの集団になっていた。

 サンヤの兵たちが笑っていると、酔っぱらいたちが絡んで無理矢理飲ませたので、更に酔っぱらいの集団はふくれあがった。

 女たちも半分はダウンし、タキとレンも懐かしい侍女に囲まれ、少し酔っているようだった。


 ラシの押しかけ女房が、俺たちを長屋の一室に案内してくれた。

 4畳半ぐらいの一室に3人はいると、何とも言えない感じだった。

 だが、レンは端っこに行き、毛布を被ってしまい、タキは手桶に入った水で身体を拭いて、俺の毛布に入ってきた。


 今日はタキの番って事だろう。


 そんなに拘りはないのかと安心してタキと楽しんでいると、やはりタキも恥ずかしいのか、押し殺している感じだった。

 しかし、その押し殺した感じが余計に淫靡であり、つい夢中になると、終わった頃に赤い顔したレンが寄ってきた。


 確かに眠れるものじゃないかも知れない。


 タキは、優しくレンの身体を拭いて、交代した。

 一晩に二人というのは経験したことがなく新鮮だったが、タキは終わるまで毛布を被っていない振りをしてくれていたので、一応節度ある範囲で収められたと思う。

 終わった後は、3人で抱き合って寝た。

 新婚の時に4人だったことを思い出して、ラーマの事を考えるとすぐに眠りにつけた。


 翌朝、八さんと農機具の修理をして、熊さんには材木作りを頼んだ。

 その後、ラシと畑を見て回り、一度収獲を終えた2町に大豆と小豆とキャベツにタマネギとニンジン、後は秘蔵のスイカを割り付けた。

 新しい2町は既に芋が植えられ始めていて、秋には収穫できる。

 新たに開墾される場所も今年は芋ばかりだが、土を篩う女たちの姿を見ると、それで幸せそうなので、時々小麦やメープルを送ろうと思った。 


 昼飯に芋を茹でたのをもらって食べてから、駐屯地に戻ると、八さんと熊さんは既に食糧倉庫を建て始めていた。


 二人の得意技である。


 材木を分けてもらって、以前タキとチカコと一緒にシャワーを浴びた場所に湯船を作った。

 釜を作り竹パイプを2本通して、外釜循環式の風呂にする。

 湯船の外側は、侍女たちが樹脂を塗ってくれた。

 壊れていたシャワーの配管を、湯船にひいて水を入れ、泥炭で風呂を沸かす。 


 熊さんが岩をタイル状に切ってきて、洗い場に敷いていく。

 完全屋外の風呂だったが、そのうちに屋根や壁を作ってもらおう。

 タキとレンを呼んで風呂に入れ、ハサミで髪のカットをした。

 まあ、整える程度だったが。

 その後元侍女たちが当然のように来て、カットの順番に並んだので、数ヶ月ぶりにカットしてやる。

 侍女たちは涙を流して喜んだ。


 それを女たちが取り囲んで見ているが、当然男どもは追い払われた。


 俺は小型のハサミを侍女に預け、タキとレンを連れて、部屋に戻った。

 暫く風呂で、女たちの騒ぎが起こっていたが、争うわけではないので放って置いた。


 翌日、出発して泥炭地を見に行った。

 見送りの女たちは風呂とカットで、美人度が増していた。

 帰りはもっと美しくなっていることだろう。


 泥炭地は週に一回掘りに来て、地面に広げて乾かし、それを集めて荷車に乗せて領内に運んで来るようにしているらしい。

 熊さんは『一都市で30年分の埋蔵量』と言っていたが、良く聞くと一都市を10万人に想定していたので、僅か1000人にも満たない俺たちの村々で使うには、十分な量だろう。


「今度、炭俵を用意しておくので、カマウ隊にも泥炭を分けてやってくれ。カリモシ村やニタ村でも使うようになるだろう」

「わかった。多く作れるように工夫しよう」


 真鍮のシャベルを10丁ラシに渡した。

 そこで橋の点検をしていた八さんが来たので、ラシたちと別れ、カリモシ村を目指した。


「ここで、ユウキと会ったんでした」

「ここでは、チカコ様と一晩過ごされたのでございます」


 などと、妻たちは思い出話に花を咲かせていた。


 元狩猟民の妻たちには、馬車で移動する旅など遊びに行くようなものらしい。

 思えば、1年前に130人を連れて領地を目指したときには、道路はなく、村もなく、馬車にも乗れず、味方もいなかったが、今では村が途中に二つあり、舗装道路があって馬車で移動できるのである。

 サンヤの部隊や、カマウ隊が移動しているだけでも心強い。


 カリモシ村は、活気のあるラシ村と違い、のどかで豊かな感じがした。

 モモの季節で、取れたてのモモを山ほど出された。

 メープル採取のついでに取ってくるだけだという。


 秋には鮭も捕れるし、実際に立地はよい。


 だが、農村としてはこれからである。

 小麦と野菜を収穫し、炭を焼き、泥炭も使うようになるには、もう少し人数を増やさなければならない。


「今年は、ウナギが沢山取れる」


 俺は、焼いたウナギを丸かじりしていたカリモシに、鰻丼を作って食べさせた。

 炭火でじっくりと焼いた奴である。

 カリモシは『こんなに美味いものは生まれて初めて食べた』と言い、感激していた。

 木のフォークでかっ込んでいるのはご愛敬だ。

 タキやレンや侍女たちも、俺がまだこんなに美味いものを出してくるのにビックリしたようだ。


「だがな、カリモシ。この鰻丼を作るには、水田で米を作り、畑で小麦や大豆を作り、味噌や醤油、みりんや酒を造って初めて食べられるようになるんだ」

「水田か、来年は作りたい。大豆も必要なら畑を増やそう」

「ならば、じっくりと畑を増やしておけ、来年はカリモシ族の部下たちを60人ぐらい養えるように計画するんだ。侍女たちの知恵を借りろよ。来年はもう10人まわすぞ」


 カリモシは族長時代の癖で、全部を仕切りたがる。

 大規模開発となれば一人ではとても見切れない。

 60人と10人の侍女で、何かを感じたのか、鰻丼をじっくり見てから、カリモシは侍女たちにあらためて協力を願い出た。

 侍女たちも、やっと力になれるとホッとしているようだ。

 今までカリモシに遠慮していたのだろう。


 昨日はレンの番で、タキは我慢していたが、今日はタキの番で、終わるとレンが飛びついてきた。


「レンは、火がつくと止まらないのでしょう」


 レンが満足して寝ると、タキが囁いた。


「タキは燃えないのか」

「ゆっくりと燃えるんです。おやすみを我慢した方が良いくらいに。その替わり、じっくりしつこいですよ」

「何だか怖いな」

「ええ、ミヤビ様やヨリ様の分までタキが引き受けます」

「知ってたのか」

「勿論です。キスまでなのでしょう」

「ああ、そうだ。変だけど拘りがあってさ」

「知ってますよ。タキだって何年も待ったのですから、その拘りとかのせいで。最初の日から覚悟してたのに」


「まだ、小さかったくせに」

「それでも、覚悟は覚悟ですよ」


「俺はそんな風には考えて無かった」

「子供だと思ってたんですよね。だから大人のラーマに夢中になったりして。どれだけ、タキも見てと思ったことか」

「今は余裕みたいだな」

「何だか役割があるみたいな感じです。ラーマの役割、レンの役割、ミヤビ様やヨリ様の役割。みんなユウキに夢中で頬笑ましく感じます。でも、みんなが食べ終わったら、残りはタキが全部食べてしまう、みたいな感じです。変ですか」


「ちょっと、怖いかも」


「ずっと、みんなで生き残るって考えて計画してきましたから、分配する癖がついてしまったのかも知れません。先とか後ではなくて、全員に行き渡るって感じです。タキが先でも、後の人の分を残さなくちゃって考えてしまいます」

「職業病か、貧乏性か、だけど余力を残しておきたいのは俺も同じだよ。食べ尽くして後がないのは嫌だな」

「だから、いつでも残しておいて下さいね。ヨリ様が食べ終わった後、タキの分がないなんて許しませんから」


 タキのキスは、口で言うより優しかった。


 この世界で、タキは誰よりも先に大人になってしまったみたいだ。

 明日を考え、明日を信じて待つことが出来るのだろう。

 未来が何処にもなく、俺の所に駆け込んできた頃のタキはもういないのだ。

 明日のことを考えて、今日やるべき事をやる。

 少し寂しいが、喜ぶべき事だろう。

 俺が見習いたいほどである。

 まあ、最初から優秀な奴だったからな。


 翌日は、カリモシ村にも食糧倉庫が出来ていた。

 山を背後にした広々とした草原に調理場があり、長屋があり、食料倉庫などがポツリポツリと建っている。

 食事は全員で庭先で食べる。

 日本の農村と言うよりは、アメリカ中部の大農家みたいな光景である。

 土地が広大なのだ。

 山間部の農村とはまるで違う。


 持って来たワインをカリモシに引き渡し、できたてのメープル酒を積みこんだ。

 ニタに持って来た貝殻を少し分けて侍女たちに渡し、鶏のエサに混ぜるように言いつけた。

 もう少し卵を産むようになるだろう。

 カリモシは貝に偏見があるから、素直に従う侍女たちに感心したようだ。

 鶏の世話をしていた第1夫人が、侍女たちの説明を熱心に聞いている。


「カマウやサンヤが寄ったら、世話してくれ。贅沢する必要はない。食べた分は、こちらから送る」

「芋ぐらいは振る舞えるように頑張って畑を作る。ラシに負けるようじゃ、カリモシの名が衰えてしまう」

「来年は、サンヤ村も、カマウ村も出来るぞ。ニタも人数が増えるから油断は出来ないな」

「わかった。負けないよう頑張る」

「ああ、それとイタモシが頼ってきたら、良いところを見せてやってくれ」


 鍬を追加で渡し、家畜舎前でふて腐れているカカを担いで馬車の荷物の上に乗せた。

 カカは何か騒いだが無視する。

 ケガは治っていたが、右足が動かないので、歩く訓練もしないらしい。

 カリモシはカカが嫌いなので、苛められても後味が悪いから、橋の工事現場に連れて行くのだ。

 仲間もいるし、軽作業ならリハビリにもなるだろう。


 タキとレンが何かを言うと、カカはビックリしていた。

 146のタキと135のレンが、誰だかわかったのだろう。

 2年以上も、こそこそ動いていたから、顔を合わせていないのだ。


 タキはラーマには似なかったが、晴れやかな笑顔がどことなくラーマの雰囲気を残している。

 しかし、この身長は、この世界の女には見付からない。

 意志の強さも顔に出ている。

 ちなみに、おっぱいはラーマの2倍以上ある。


 レンは、多分この世界で一番の美人である。

 女神たちは黒髪が多いから、金髪は目立つので見分けはつくだろうが、初対面では女神様と勘違いする者が多いのである。

 カリモシはいまだに、この孫のレンを苦手としている。

 この美しさで蔑まれるのは男にとって、非常に苦痛である。

 しかも、人事関係のエキスパートだから、相手の能力や感情を見抜くのが上手い。

 本当は優しいのだが、冷たい素振りと怖い目で恐れられている。

 ちなみに、大きく無いがとんがったおっぱいも魅力的である。


 農民たちの頂点にいる二人の迫力に、隠れて生きてきた狩猟民の戦士ではかなうわけがない。

 族長の妻となった出来の良い長女のカラだって、タキとレンには自然と平伏するのである。

 カカがうなだれると、タキとレンは御簾馬車に入った。



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