48 女革命(前編)
48 女革命(前編)
2月から3月は、あらゆる事が変わり始めた。
最初に、鮭の備蓄に失敗したイタモシ族が避難してきた。
彼らの失敗の原因は塩にあった。
技術はカリモシが国技館に駐屯していた頃に習得できていたのだが、その時塩はユウキ領産の良質の塩をふんだんに使えたのである。
だが、自分たちだけで作った粗雑な塩で、量も少なくては、塩漬け、塩抜き、天日干し、再度塩漬けという製造工程を十分にこなすことが出来なかった。
結果、ただの塩漬けと賞味期限が変わらない塩鮭となり、2月にして腐ってしまった。
若いイタモシは、再び成功した父のカリモシに相談し、俺の所にやって来た。
次は、モリト族である。
パルタがやる気のある連中を引き抜いただけではなく、加工技術もなく、部族としての力もなく、食料備蓄もなくなり、先がなくなった部族は不平分子ばかりで、ユウキ領に戻ることは意地でもしたくなかったモリトも、疲れ果てて頼ってきた。
その次は、カマウが道路工事を終わらせ、何とニタと息子たちを連れて来たことだった。
ニタ村ではジャガイモが一回、サツマイモが2回収穫され、猪と鹿の繁殖に成功していた。
ズルイの脅威もなくなり、隠れ里の扇状地だけでなく、平野部にも芋畑を拡張したらしい。
そこにカマウの道路が出来て、俺の道路整備事業だと知ったニタ村長は、カマウと相談して、6台のリヤカーに砂金を満載して来たのである。
カマウとニタたちを迎賓館で歓待するよう命じ、ニタと顔見知りのレンが指揮を執った。
領内では17台の農業用アンドロイドと八さん、熊さんが24時間体制で開拓を行い、4月には小麦畑200石、水田200石が出来る予定になった。
軽土木車両は開発に使われ、カートは家畜の飼料を運んだり、収穫物を運んだりしている。
ハインナはボーイ時代の記憶も曖昧なのに、昼間はカートの運転、夜はゲートの警備と楽しそうに仕事をしている。
進化しているのである。
朝晩一回ずつのキスは必要だったが。
3台のメイドロイドは、カオルコに預け、料理班の負担を軽減し、テーブルクロスやランチョンマットを利用した洋服作りまで始めている。
リーナさんとオペレッタは、驚くべき事に資材船を改造し、試作1号のナノマシンと砂金と樹脂を積んで、衛星軌道に打ち上げてしまった。
最終的には30倍の出力のオペレッタ号に改造し、金と樹脂でベテルギウスにも十分耐える船にしていくという。
エンジンは新型の解析が済んでからだが、資材船のエンジンには結晶鋼が使われ、毎週1往復のスケジュールに対応できるという。
砂金の運搬と、樹脂の調達を命じられてしまった。
毎週200トンて、どんだけだよ!
俺は農業どころではなくなった。
タキが開発計画と作付けの許可をもらいに来て、ラーマが食糧の備蓄と、部族への配分の許可を求めてきて、レンが日々の農作業の人員配分の決定を求めてくる。
5人の侍女たちをフルに使って、やっと遣り繰りして持ってくるのだ。
大体、午前中はリーナさんとミヤビと一緒に新技術と製品化の勉強。
午後は新樹脂ハウスのための煉瓦造りと農機具作り。
夜はキン、ギン、ドウの3人が検証した諸問題をタキ、レン、ラーマも交えて検討と決裁である。
更には、妻たちとの夜の生活もある。
これだけは、それどころじゃなくても必要である。
ラーマは少女のように恥じらいながらも、火がつくと奔放に乱れ、深い満足感を与えてくれる。
タキは強く達するようになると、何度も求めてくるようになった。
『次まで待つのが長いんです』と言うのが可愛くて、頑張ってしまうのだ。
レンは相変わらず、ベッドでは妖しい雰囲気を纏い、俺を翻弄し続ける。
俺に跨り3度も達するというワザを見せ、『この世界の女は誰もこの喜びを知らないのでございますね』とおかしそうに言うと、もう一回してきた。
「最近、夜の生活が激しいのではないですか」
相変わらず、ユウキ邸に紅茶を飲みに来るミヤビが呆れたように言ってきた。
リーナさんの助手をやっているので、10人委員会も見ぬ振りをしているし、俺も勉強ではミヤビの生徒だから諦めている。
一応、勉強後の昼食は正式に許可されているのだが。
救助要請か、130人を伴って地球なりホエール星系になりに帰る手段を確保できるかも知れない。
そんな研究になっているので、いざというときのため、カオルコは期待しているようだ。
60年や300年のウラシマ効果も、130人の知己がいると、少しは慰めになるかも知れない。
「仕事がなあ、前よりも頭を使うことばかりで忙しいんだよ」
「まあ、最近農業手伝いの女たちが、エネルギッシュになってきてますよ。良い事じゃないですか」
「農家として定住し、自作農になって安定した生活を求めているんだと思う。以前の狩猟生活では子供の死亡率も高いんだよ。ここでは子供が死んだりしないからなあ」
タルト村で産まれた6人は元気に育ち、もうすぐナナとサラサが出産する。
タマウの乳飲み子たちはここで元気になったし、サンヤの女たちも先月一斉に出産して、30人も増えている。
母子共に健康である。
乳の出が悪くても、豆乳やメープルなら赤ん坊の栄養に助けになるらしく、離乳食もタルトの夫人たちに教わり、準備に余念がないようだ。
「男は役立たずになるか、妻子をいっぱい養えるかに2極化していますね」
タマウの遊び人たちは、ずっと牢屋暮らしである。
食事が芋ばかりになったのを除けば、将棋ばかりしていて前と変わらないように見える。
本人たちは不満だろうが、罪人だから仕方がない。
ズルイも1年近くになるが、更正の兆しは見えない。
本当にボルネオ島送りにするか。
資材船で運べるのだ。
一方では、開発に内定した男たちを中心に、女たちが集まる傾向にある。
女たちのネットワークは凄いもので、タマウとイタモシとサンヤとモリトの女たちは殆ど同じ情報を共有している。
戦士を夫に持つものは、夫に農民になれと言い出しているらしい。
タマウの遊び人の妻たちなど、未婚に戻ったかのように農民に秋波を送り出している。
カリモシ村に第2期の移住があるとか、泥炭村が出来るとかに期待も集まっている。
まあ、情報源は侍女たちである。
彼女たちは自分が優先的に嫁がされるのを理解しているし、最近では誇りにもしている。
価値観がシフトしているのだ。
去年、サンヤに嬉々として嫁いだ女たちも、今年は農民でないと嫁がないだろう。
タルト村の成功と発展が証明したのだ。
俺の庇護だけでは、ただ養われるだけだが、村の成功は違う。
自作農の力と魅力なのである。
「侍女狙いも増えているそうですよ」
「何でミヤビがそんなことまで知ってるんだ」
「そりゃあ、私も農作業で一緒に働いてますから、情報交換はしてますよ」
「そうなのか。言葉は通じないだろう」
「タマウの一部は片言ですが通じますよ。侍女が側にいれば訳してもくれます。女神の命令には逆らいませんし」
「不満も漏らすのか」
「そうですね。侍女を成人前しか採用しないのは不満みたいです。既婚者ですらなりたいものがいますし」
「夫がいたら拙いだろう」
「ここで夫が働くようになると期待しているんですよ」
「しかしなあ」
「ユウキさんの妻狙いも多いですよ」
「それは無理があるだろう」
「そうですねえ、前がつかえてますからね。キン、ギン、ドウ。カズネにリリ、アンとカリスたち。レンさんやタキさんの侍女も内緒にしていますが、ユウキさん狙いが多いですね」
「まとめて泥炭村に放り出すか」
「キン、ギン、ドウの3人は無理ですよ。タルト村の者なんでしょう。それに側近を育てるのは大変ですよ」
「うん、確かに今は育てている暇がない」
「しかも、ヨリとミサコと私がいます」
「ヨリとは25になったらという約束だ」
「でも、許嫁じゃないですか」
「まあ、そうなるかな」
「じゃあ、私も許嫁ですよね」
ミヤビはぴょんと立ち上がると、俺の膝の上に座り、首に両手を回すといきなりのディープキスだ。
「ミヤビ様、昼間は軽いキスまでで我慢して下さいませ」
レンが、少し怒りながら言う。
「夜の順番に入るのなら、お話し合いに参加して下さいね」
ラーマが何でもないことのように言うと、俺はフリーズした。
ナンデスカ、夜ノ順番テ。
「ちょ、ちょっと待って。待っててよ」
そう言ったのは、俺ではなく入り口にいたミサコだった。
ミサコは飛び出していき、脚の悪いところなどなかったかのように見えた。
すぐにヨリを連れてくると、女6人で相談を始めた。
「レンの後のユウキは疲れているみたいです」
「最近は、タキの後もですよ」
「じゃあ、元気なヨリがレンさんの次で」
「レンは悪者扱いですか。ひどいです」
「ミヤビ、自分は何処でも」
「ミサコは最後ね」
「ずるいわよ、私だって頑張るから」
「おやすみはタキが対応します」
「タキさん、凄い」
嫌な予感がするが、今日はタルトとサンヤとの会合があるので、キン、ギン、ドウの3人を連れて出かけねばならなかった。
迎賓館に行くと、ニタがスルトとタマウに囲碁を教わっていた。
息子たちは将棋を覚えたようだ。
丁度良いから、ニタにも参加してもらう。
スルトとタマウはふたりで囲碁を始めている。
二人は高齢者なので、迎賓館で世話してもらっている。
スルトはタルトの世話になっていたが、農民よりもこちらで部族の若い者たちを見ている方が落ち着くらしい。
タマウという自分よりも高齢者がいて安心なのだろう。昔話も楽しいようだ。
会合は、サンヤとタルトとニタ、俺と後ろにキン、ギン、ドウの3人、通訳として迎賓館の侍女のひとり(またしても第8夫人だったが)、で始まった。
「まずは、囚人30人の処遇だな」
「あいつらは農民を馬鹿にしているから、小麦の刑でも働かないだろう」
「小麦の刑とは何です」
「小麦10石作るまで働かせる刑罰なんだが、やる気のない奴はいつまでも作れないんだ。ラシとカリモシだけだな何とかなったのは」
「へえ、カリモシ村長にそんなことがあったんですか」
ニタは感心していた。
部族長として名を上げたカリモシだが、今度は村長として名を上げようとしている。
十年後に、カリモシ村のメープル酒とタルト村のワインのどちらが有名になっていることだろう。
「まあ、無理矢理働かせるのは難しいでしょう」
「橋作りなんてどうです」
「橋作り?」
「ええ、来る途中、湿地帯ですか、あそこで感心しました。ユウキ様がお作りになられたんですよね。あれが荒川の上流にあると、砂金運びは楽になります」
「しかし、見張り役がいないとどうしようも無い」
「荒川上流なら逃げ出せませんよ」
「どうして?」
「北の部族はズルイの残党ですが、自分たちで精一杯のようです。争いは避けるでしょう。勿論残党は小部族ですから受け入れも出来ません。女がぎりぎりしかいないのです。囚人全員が逃げ出して暴れない限り、小部族は手出ししません」
確かにズルイの残党は細切れにして帰した。
元々小部族だったからそれで良かったのだ。
暫くは統合するような馬鹿は現れないだろう。
女も第1夫人しかつけなかったから、次の世代までは、嫁がいない。
「後は、西の部族が時々現れますが、あそこは女がいないと男だけでは殺されるだけです。サンヤが詳しいとは思いますが」
「ルォォンン族です。この前叩きのめしたから暫くは温和しくしているでしょう。ズルイが滅んだのも知らないし、狩り場は西の山の方だから荒川上流には行かないでしょう。鮭の頃は中流まで行くけれど」
「囚人たちを受け入れると思いますか」
「いや、殺されるでしょう。女を3人は出さないと、話し合いなどしない連中ですよ」
「となれば、橋作りから逃げ出しても北には行けない、西にも行けません。南は掴まるだけですし、東は頑張ってもカリモシ村を越えられません」
「ならば、見張りは10人もいれば良いのですね。それならサンヤから派遣しましょうか。20人を交代させれば不満はないと思います」
「橋職人はどうするんだ。父ジャケはタルト村の開発要員の家造りで手一杯だぞ」
「弟子を一人借りよう。スルトから新たな弟子を選んだんだろ」
「ああ、ユウキ様がヤモメ山と呼んでた奴だ。真面目だからな。他にもイタモシから木作り、石切、酒造りを引き抜いた。酒造りはセバスの弟子にしてワイン作りをやらせている」
「よし、何となく形になりそうだ。後で検討して知らせる。次はサンヤの問題だ」
「はい、うちの女たちですね」
「ああ、タマウの女と団結して、狩猟民に戻るならここで手伝いを続けたいらしい」
「イタモシの女たちも同じように考えているぞ」
「農民ならニタ村でも募集しますよ。男も欲しいですが、女が先です」
「まあ、そうなるだろう。レンが選定しているよ」
「そちらのキン、ギン、ドウさんをうちの息子たちの嫁にもらえませんかね」
キン、ギン、ドウは俺の背中に張り付いた。
これが、モテキだろうか。
いや、俺の魅力ではなく、主に経済力が魅力なのだろう。
いーんだ、ラーマは貧乏でも愛してくれるから。
本当に、そうか?
「まあ、そうですね。ユウキ様の部下ですか。そんな偉い人は高嶺の花です。髭親父の冗談にしておきます」
「いやな、ニタも風呂に入って髭を剃れば女たちはついてくると思うぞ。その髭は何とかならんのか」
「これはズルイになめられないように始めたものですから、もうあまり意味ないですね」
今度は散髪とひげそりだな。
一度やればタルトみたいに整える努力はするようになるもんだ。
「ユウキ様、問題はそんな事じゃないだろう。タルト村でもスルトが来てから手伝いばかり増えて、もう受け入れ場所がないんだ。イタモシなんて無理だぞ」
「イタモシは来たばかりだから、そうは無茶はしないだろう。サンヤ、女はどれくらいが残りたがっているんだ」
「そうですね。子供が産まれたばかりのものと、侍女になりたい若い者で、30人から40人でしょうか。我々も努力はしているんですが、サツマイモぐらいしか作れないでしょうね。武闘派になったのが徒になっています」
「年配の女たちは大丈夫なのか」
「今のところは、無理を言うつもりはないようです。ただ、毎年農民を出して行かないと、不満はつのるでしょうね」
「わかった。とりあえずサンヤの出発は先に延ばしてくれ。ある程度解決しないと不満な者が勝手に住み着くかもしれない。ニタも、もう少し待ってくれ」
「わかりました」
「まあ、こんな天国みたいな所から出て行くのは、誰でもいやですね」
ニタは、侍女たちを見回してそんなことを言った。
ちなみに、サンヤはただで寝泊まりしているわけではない。
毛皮200枚に梅モドキの漬け物30甕持って来た。
後は、畑の労働を女たちが提供している。
塩鮭と鮭ビンは自前で作っている。
技術を提供したからだ。
狩猟民族としては、サンヤは裕福だった。
だが、農民と比べれば、もう魅力的ではないのだ。
その夜、ラーマを十分に堪能してから、おしゃべりした。
「サンヤの女たちは子供が大事で動きたくないのです。乳飲み子が1年間も移動するのは命の危険がありますよ。せめて3歳になるまで安全に過ごせれば、後は文句は言わないと思います」
「3年か、乳飲み子じゃあ子供だけ預かるわけにもいかないしなあ」
「女は安全と食糧があれば動きませんね。しかもユウキは、女の方が上みたいに扱いますから、居心地が良いんですよ。迎賓館だって男たちはみんな外で暮らしているのに、女たちは殆ど大部屋でしょう」
「赤ん坊と年寄りは中に入ってもらったんだ」
「親か子がいれば入れることになってしまいますよ」
ラーマはクスクス笑う。
可愛いからキスする。お返しが来る。
「ユウキがおっぱいやお尻が好きなのも、ここで暮らさないとわかりませんでした。部族の男は子供が産めるかどうかしか考えずに見てますが、ユウキはこうした楽しみがあるから拘っていたのですね」
「俺の方が正しいんだけどなあ」
「ええ、確かにミヤビ様とかを見ているとわかります。恥ずかしいのは、男の喜びになるか判断されるからなんですよね。でも、それならここでは顔も恥ずかしいことになってしまいます」
「どうして」
「だって、男が一番気にするのは顔じゃないですか。顔はどうでも良くておっぱいが一番なんて事無いですよね」
「うーん、おっぱいの方が大事だと言う奴もいるぞ」
「ええっ、そんなこと言ったら、私なんか誰も選んでくれないじゃないですか」
「大丈夫だよ。小さいのが好きな奴もいるし」
「でも、ユウキはヨリ様みたいなのが好きなんですよね」
「まあ、そうだなあ」
「ひどい、ユウキ。ラーマも褒めて欲しいです」
「ちっちゃいのも好きだよ」
「それ、褒めてません!」
2日後、ラーマは朝食のご飯の蓋を取り落とし、吐いた。
「おめでたよ、ユウキ」
「本当に?」
「ラーマ、良かったわね」
「リーナ様!」
「いいの、私もいつかは産むから。お手本になってちょうだい」
「はい!」
食堂ではタキとレン、ミヤビ、キン、ギン、ドウ、キッチンにカリスたち侍女5人が待っていた。
「どうだったの?」
ミヤビが聞く。
「赤ちゃん、出来ました」
ラーマが恥じ入るように言う。
「やったー」
とりあえず、迎賓館で宴会の準備がされた。
ラーマには、生活指導役としてタルト第1夫人がつくことが決まり、補佐官代行にカズネが選ばれた。
宿舎の方でも宴会が決定し、メイドロイドたちはケーキを作り出した。
まあ、それらのことは、俺の知らないところでドンドン進んでいた。
俺は屋敷の改装を八さんとしていたのである。
今までラーマたちがいた2階に俺の部屋を移し、ラーマたちの部屋を1階に作り直す。
2階への上り下りなど絶対にさせられない。
風呂は一番近くなるから楽だろう。
間仕切り、ベッド、引き戸もつけて、手すりを用意した。
冷暖房も見直し、照明やオペレッタの監視まで設置した。
「過保護」
「いいんだよ。タキやレンだっているんだから、一度に済ませておくんだ」
俺はそんなことを言いながらも、幸せな気分に浸っていた。
愛する女性が、自分の子供を身ごもったのだ。
生まれてくるまで不安もあるけど、精一杯準備したいし、何の苦労も背負わせずに、ただ、赤ちゃんを無事に産んで欲しい。
これは、結婚時のピンクな感じではなく、晴れやかなお日様の日差しのようなホワイトな気分だ。
完成したラーマたちの部屋に、ラーマを連れて行き、ベッドで寝かせて手を握る。
「元気な赤ちゃんを産んでほしい」
「うれしいです。ユウキのためにも赤ちゃんのためにも頑張りますね」
俺たちはキスして見つめ合っていた。
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