桃色の密室
「貴様、誰と会っていた。女と接触したのね!」
ゴウリキのオカマ口調の囁きは、オクヤスの耳元で、まるで毒蛇の舌のように絡みついた。
オクヤスは、夜間の外出が厳禁であること、そしてユキとの密会が露見すれば、ユキだけでなくリンにも危険が及ぶことを瞬時に悟った。
彼は、口を開こうにも、言葉が出てこない。
「…何も、言い返せないのね。図星かしら?」
ゴウリキは、オクヤスの顎を掴み、無理やり顔を上げさせた。
「男女の交際は、この学舎においては不純極まりない行為。規律を乱す者は、容赦しない。縁切りとして、指を詰めるよう指示するわ」
ゴウリキの冷酷な言葉に、廊下の空気が凍りついた。
同部屋の先輩二人は、ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべている。
その時、リンが前に出た。
「待ってください!」
リンは、震える声で、しかし、はっきりと告げた。
「その…香水は、俺のものです」
ゴウリキの細い眉が、ピクリと動いた。
「あら、貴様のもの?この学舎で、香水などという軟弱なものを使う者がいるのね」
「はい。俺は、その…そっちの気があるんです。だから、少しでも自分を飾ろうと…」
リンは、オクヤスを守るため、咄嗟に自分を犠牲にする道を選んだ。
ゴウリキは、リンの華奢な顎を、長い指でゆっくりと撫で回した。
「ふぅん。そっちの気がある、ねぇ。貴様のような美形が、そんなことを言うなんて、あら、素敵」
リンは、ゴウリキの指の感触と、その視線に、全身の毛穴が開くような恐怖を感じた。
しかし、オクヤスを守るという一心で、彼は必死にその恐怖を堪えた。
ゴウリキは、リンの恐怖に歪む顔を、まるで芸術品を鑑賞するかのように見つめた後、満足そうに笑った。
「いいわ。今回は、貴様の軟弱な趣味ということで、見逃してあげる。ただし…」
ゴウリキは、リンの耳元に、再びオカマ口調で囁いた。
「点検が終わったら、私の部屋に来なさい。貴様のその、恐怖に濡れた瞳の奥にある、折れない火を、もっと近くで見たいわ」
リンは、何も言えずに頷くしかなかった。
ゴウリキは、オクヤスを一瞥し、**「今回は運が良かったわね」と吐き捨てると、漢らしい口調に戻り、「点検続行!」**と号令をかけた。
点検が終わり、部屋に戻ったオクヤスは、リンに深々と頭を下げた。
「リン…すまない。俺のせいで…」
リンは、飄々とした顔で、オクヤスの言葉を遮った。
「気にするな、オクヤス。恩返しをしたかっただけだ。それに、俺は、お前のヒーローに、少しでも近づきたかったんだ」
その様子を見ていた先輩の一人が、ケラケラと笑い出した。
「おいおい、リン。早速、罰が下ったな。ゴウリキの部屋に呼ばれるなんて、光栄なことだぞ」
オクヤスは、リンの顔を見て、事態の深刻さを悟った。
「罰?何のことだ、先輩!」
オクヤスは、先輩に詰め寄るが、先輩はただ笑うだけだ。
「お前には関係ないことだ、一年。それより、ランニングの準備をしろ」
リンは、オクヤスの肩を叩き、なだめた。
「大丈夫だ、オクヤス。俺のことは、気にするな」
オクヤスは、上下関係の壁と、リンのなだめもあり、それ以上聞くことができなかった。
皆がランニングウェアに着替える中、リンは制服のまま、ゴウリキの部屋へと向かった。
三年生になると、生徒には一人一つ、個室が与えられる。
それは、それだけ多くの生徒が、この学舎から消えていったことを意味していた。
リンがゴウリキの部屋のドアを開けると、ムワッと、濃密な男の匂いが立ち込めた。それは、汗と、香水と、そして性的な熱気が混ざり合った、異様な匂いだった。
部屋の装飾は、桃色をベースに統一されていた。中央には、キングサイズのベッドが鎮座し、その周りには、奇妙な装飾品が並んでいる。
そして、部屋の隅には、裸で首輪に繋がれ、目隠しをされた男子生徒が二人、うずくまっていた。彼らは、リンの存在に気づくことなく、ただ微かに震えている。
ゴウリキは、ベッドに腰掛け、リンを迎え入れた。
「あら、来たのね、リン。待っていたわ」
ゴウリキは、リンの顔をじっと見つめた。
「貴様の目を見た時、分かったわ。その恐怖の奥にある、折れない火。それが、私を惹きつけるのよ」
ゴウリキは、立ち上がり、リンに近づいた。
カチャリ、カチャリと、ゴウリキがベルトを外す音。シャラリと、ズボンのファスナーが下がる音。
そして、ドサッと、重い布が床に落ちる音。リンは、背中を向けたまま、その音の全てを、恐怖と共に聴いていた。
「どんなに怖くても、挫けない貴様の勇気が、素敵。そして、私は、その火が消える瞬間が見たいの」
ゴウリキは、リンの制服に手をかけ、ゆっくりとボタンを外していく。
「さあ、脱ぎなさい。貴様の華奢な身体を、私に見せてちょうだい」
リンは、恐怖に震えながらも、ゴウリキにされるがまま、服を脱がされた。
彼の華奢で整った肉体が、桃色の照明に照らされる。彼は、オクヤスを守るという使命感で、かろうじて理性を保っていた。
ゴウリキは、リンをベッドに座らせた。正座の姿勢だ。
ゴウリキの指が、リンの裸の身体をなぞるように触れ始めた。
それは、まるで地図を探るかのような、ゆっくりとした、しかし執拗な動きだった。ゴウリキは、リンの身体の性感帯を探している。
「貴様のような純粋な美しさは、すぐに汚れてしまうわ。でも、それがいいの。絶望に染まる貴様の顔が、私を興奮させるのよ」
ゴウリキは、リンを挫けさせる言葉を吐き続けながら、指を動かす。
リンは、恐怖と屈辱で、身体を硬くしていた。
ゴウリキの指が、リンの背中に触れた瞬間、リンの身体がビクッと大きく跳ねた。
「あら、ここかしら?」
ゴウリキは、リンの反応で、彼の性感帯が背中にあることを知った。
ゴウリキは、剥き出しになった自身の硬く、熱い性器を、リンの背中にゆっくりと当てた。
リンは、恐怖で動けない。彼の背中に伝わる、男の熱と硬さ。
ゴウリキは、性器をリンの背中に擦るように、ゆっくりと動かし始めた。
「やめてください」
リンは、か細い声で懇願する。
しかし、ゴウリキの性器が背中を擦る感触と、部屋に立ち込める濃密な匂いに、リンの意識はボーッとし始めた。
ゴウリキは、リンの髪を掴み、顔を近づけた。
「もういいかしら?」
ゴウリキは、リンの顔を、自身の性器に近づけた。
「さあ、リン。どちらの穴に入れて欲しいのかしら?口?それとも後ろ?」
リンは、恐怖で首をフルフルと振ることしかできない。
「そう…」
ゴウリキは、ゆっくりと、リンの口に性器を近づける。
リンの心臓の音が、はち切れそうに鳴り響く。
ゴウリキは、リンの耳元に、オカマ口調で囁いた。
「痛くしないでね」
それは、まるで女の子が初めて行為をする時の言い方だった。
ゴウリキはリンの口に、性器を押し当てた。




