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9話 清々しい朝の一幕

あくびをしながらベッドから体を起こす

フラフラとした足取りで洗面台まで向かい

寝ぼけ眼を水でしゃっきりさせる。


窓を開けて新しい空気を取り込む

すると活気あふれる街の喧騒が一緒に流れてくる。


それをBGMにして異空間収納から取り出した

ビスケットを齧り淹れたてのコーヒーを啜る


心地の良い風を浴び ビスケットで水分を奪われた口の中をコーヒーで潤し

その香りが鼻腔をくすぐる。


なんて優雅な朝なんだ


前世の頃は朝が来たことに悪態をつき

鳴り響く目覚ましに「そんなはずないまだ寝ていい時間のはずだ」なんて謎の言い訳をかまして聞こえないふりをしてギリギリまで寝ていたというのに


なんだこの違いは。

あぁ今は呼吸するだけで幸せを感じれる…


これのためにわざわざ貴族たちみたいに寮から自宅への通学に切り替えたんだ。


また食堂の時みたいにヒロインに絡まれたのではたまったものではないからな

それに寮では二人一部屋だから

こんな優雅な朝はあそこでは楽しめない。


そんなことを考えながら

ふと食器棚に目をやると女性物のマグカップが目に留まる。


…さつきのだ。


うちに泊まりにきた時は朝は俺はコーヒー

あいつはココアを入れて一緒に飲むのが恒例になっており

それ用のコップを置いていったのだ。


あいつのことは思い出したくもないがコップに罪はない。

最初は叩き割ってゴミに出そうかと思ったが

なにかに使えるかもしれないからといまだに

食器棚に置いてある。


…せっかくいい気分だったのに台無しだ。



気を取り直して朝のルーティンを始める。


1.ラジオ体操

ラジオ体操は動的ストレッチといい体を温め

筋肉の柔軟性を上げてくれる…らしい


2.ランニング

基礎体力を高めるためにこいつは欠かせない。

毎日王都の外れの墓地まで走る。


3.女神像の不法投棄

このゲームにはお地蔵さんくらいの大きさの

女神像が至る所にあり

普通の人には見えないらしく触ると体力の全回復とセーブができる。

なので見つけては異空間収納に納めては

外れの墓地の奥にある生き物の死骸と瘴気で毒化した沼に投げ込み沈める。


これをこなしてやっと俺の一日が始まる。


さぁ朝飯食ったら登校だ!!

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