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君へ
「シャボン玉」の童謡は
亡くなった幼子を思って書かれたそうだ。
君。 君はどこまで飛んだのだろう。
遠く離れた地で一人落ちてしまったのか。
それとも強風に抗っているうちに
壊れて消えてしまったのか。
小さな仲間に囲まれて笑んでいたと聞いたよ。
声は届きますか。
記憶の中、穏やかに微笑む君へ。
(この物語はカクヨムに書いていたものを移設しました。元はなろうに短編として出していた作品です。
実は、最初に書いたのはこちらになります。Xに140字小説として投稿していました。その物語を膨らませて書いたのが本編「星に還る」となります。次のページが本編となります。)
挿絵はあさぎ かな様からのいただきものです。
本編もお楽しみいただければ嬉しいです。