-1-日本語にこだわると損をする?
母国語が日本語だからこそ、「海外もの」を楽しみましょう。
「海外もの」が苦手な一番の理由は、やはり「日本語ではない」ことでしょう。たとえ、日本語に訳されていても、描かれたものに、直接触れているわけではないことに、さまざまな「とっつきにくさ」(あるいはそれゆえの「面白さ」)があります。
でも。
日本語で描かれたものだけを楽しむなら、それはほぼ、日本の作品に限られてしまうはず。
ところが、英語で描かれたものも楽しむのなら。アメリカ合衆国とイギリスに限らず、南北アメリカやヨーロッパ全土の作品の多くがその対象となります。
英語が、公用語やそれに準ずる国々では、とくに音楽(歌詞)で顕著ですが、世界市場で売り出す作品は、母国語ではなく、英語で描かれていることがあるのです。
つまり。
自分の母国語で描かれた作品しか楽しめない場合。
・母国語が日本語 → ほぼ、日本の作品しか楽しめない
・母国語が英語 → 南北アメリカやヨーロッパをはじめとした、いろいろな国々の作品が楽しめる
ほら!
これだけでも、日本語にこだわっていることで、損してると思いませんか?
母国語が日本語のわれわれは、母国語が英語のひとたちよりも、そのこだわりで損しやすいんです。
そして、たとえば。
洋楽は聴かなくても、洋画は好きなひとなら、けっこういるのでは?
洋画、面白いですよね?
「海外もの」も、面白いんです。
だったら、きっと。
映画の「海外もの」である洋画が面白いのとおなじように、音楽の「海外もの」の洋楽だって、きっといい曲があると思いませんか?
そして、それは映画・音楽に限らず、いろんなジャンルにあてはまります。
あ、ちょっと興味でてきたかも?
そう思ってくれたら、いまはそれでじゅうぶんです。
きっと、きっかけがあれば、その興味に手を伸ばせることもあるでしょう。
だから、その「きっかけ」があるときに。
ちゃんと手をのばせるよう、少し背中を押したり。踏み込む足が、踏みとどまらないですむように。
いろんなお話をさせていただきたいと思います。
ちゃんと楽しめますよ。