言葉
小学生の時に書いたものを添削しました。拙い文章をお許しください
この世は便利なもので溢れてる。国語辞書は言葉の意味を調べるための物。でも、私は言葉の意味は絶対に説明できないと思う。なぜなら、言葉の説明は言葉でするから。
意味を調べて読んでいるとき、また意味の分からない言葉が出てくる。そうやっていくときりがない。五十音の意味なんて絶対に説明できない。あなたは『あ』とはどんな意味ですか?と聞かれて説明できますか?私はできません。
私は女優で売れていなかった。辛くて事務所でノートに愚痴みたいなのを書いていた。マネージャーの秋田さんに見つかり、でもそれが良かったのか、本になった。そしたら売れて、今は作家が本業となってきた。女優でもあるので、自分の書いた本がドラマになると、自分も出演することがある。全部マネージャーのお陰だ。今は『言葉』という話を書いている。主人公の女の子が言葉について語る話だ。
「森坂さん。今書いてる『言葉』っていう本、ドラマ化決まったよ。あと、漫画化も。すごいね」
「本当ですか!?ありがとうございます」
「それで、続きがあってね。主人公子供だから森坂さん無理だけど、教師役として出てね」
「はい!」
私は本を書いたり、ドラマに出たり、忙しいけどとても楽しい。正直、最初に売れていなかったお陰だと思う。そして、私が嫌になって、愚痴書いて、マネージャーに見つかって…ほんとに良かったと思う。
「それにしても、本当に才能あるよね。『愚痴』もそうだけど『言葉』も、あんなの思い浮かばないよ」
「実は最初のノートに書いてた『愚痴』ですが、あれは愚痴で物語のつもりではなかったんですよ。自分の思ってたことを書いたんです。売れなくて悔しくて」
「なるほど。森坂さんは、自分の思ったことを物語で伝えるんだね。そのほうがいいと思うよ。これからもそういう方向でいこうね。」
「はい!」
マネージャーは私のことをよく見てくれているな。私も頑張って続きを書こう。
説明できる人なんて絶対にいないと思います。だから言葉は面白い。生まれてきた私達は周りの人の話を聞いて言葉を覚えますが、一番最初に生まれた人はどうやって言葉を覚えたのだろう。考え始めるときりがない。
この世は便利な物で溢れてる。でも、そのどれを使っても、言葉の本当の意味を確実に説明できる人はいないのだ。
読んでくださってありがとうございます