第一回 『女は女である』 ー なろう受け間違いなしのキュンキュンコメディ ー
『女は女である』
1961年 フランス カラー
ジャン・リュック・ゴダール監督作品
記念すべき第一回で、どの映画を紹介すべきか迷ったのですが、これに決めました。
というのも、このサイト「小説家になろう」で他のユーザの方の恋愛ものを読んでいると、キュンキュンするような内容のものが多く、それを考えるとこの映画はなろう受けするのではないか、と思ったためです。
そう、思いつきでこのエッセイを始めたばかりの私は、早くも「なろうユーザを『女は女である』ファンで溢れさせる」という、大いなる野望を胸のうちに発見してしまったのです。
さてと、映画の内容を見てまいりましょう。
この映画は、ヌーベルバーグの巨匠ジャン・リュック・ゴダール監督による、恋愛コメディ映画です。ざっくり言いますと、ブリアリ演じる青年エミールとカリーナ演じる女性アンジェラ、そしてベルモンド演じる青年アルフレードの三角関係を描いた作品。それだとあまりにざっくりなので、ざっくり指数を少し下げて紹介。
エミールとアンジェラは、アパートで同棲中の恋人同士。アンジェラはエミールとの子供が欲しくてたまらない。
ところがエミールは乗り気でなく、喧嘩になってしまう。
エスカレートした喧嘩の末、エミールは下の階のアルフレードを呼び、子供を作れと言ってしまう。アンジェラとアレフレードは洗面室へとこもり……。とまあ、二人の喧嘩に巻き込まれたアルフレードですが、彼もまんざらでもない様子。なぜならアンジェラのことが好きだから(笑)
……こんな感じでよい?
でもって、私がなろう受けするだろうと思ったシーンの紹介に移りますね。
それはずばり、喧嘩中の二人が、口をきかずに相手をけなし合うシーン。
口がきけぬなら文字に頼る他はない。ということで、暗い部屋のなか明かりを持って本棚へと移動し、それぞれ相手をけなすべく、本を取ってベッドへ戻る。
おしゃれだしキュンキュンするし、これは本当に、なろうユーザのミココロを席巻すること間違いなし。
嘘だと思ったら観てみなさい。手に入らなければお取り寄せしなさい。後悔はしないはずです。
いや、本当は映画館で観るのが一番だけど……、東京の名画座ならば、たまーに上映情報を見つけられるかな、といったところなのでね。ちなみに私は昨年、二度観てます、別の劇場で。
さてと、本当はもっと魅力がいっぱいで、音楽の使い方とか、アンナ・カリーナの歌うシャンソンとか、いろいろ書きたくはあるのだけど、そろそろ締めますね。
では皆さん、よい創作・読書ライフを。